愛知産業大学の建築学科は、総合型選抜と公募推薦のいずれも面接100点、小論文100点で選考します。建築への憧れを述べるだけでなく、身近な場所の観察や制作経験から、何を学びたいと考えたのかを説明できるようにしましょう。
自分が実際に調べたこと、作ったもの、改善を試みた経験を、建築を学ぶ理由につなげることが面接準備の基本です。
以下の質問・回答は独自の架空練習例です。公式過去問、合格者の回答、出題予告ではありません。本人の実際の経験に置き換えてください。
愛知産業大学の面接は建築学科の正式要項で確認
2027年度の1年次入学について、現在正式な募集要項が公開されている造形学部建築学科を取り上げます。情報学部は設置認可申請中の案内があり、面接の内容や配点を建築学科と同じと断定することはできません。3年次編入学の対象学科とも区別が必要です。
| 入試 | 面接と小論文 | 主な提出書類・条件 |
|---|---|---|
| 総合型選抜[一般] | 面接100点、小論文1時間100点、書類審査 | 活動報告書・調査書など。専願 |
| 学校推薦型選抜・公募[一般] | 面接100点、小論文1時間100点、書類審査 | 学校長の推薦書・調査書など |
| 学校推薦型選抜・公募[専門・総合学科] | 面接100点、小論文1時間100点、書類審査 | 専門学科または総合学科の卒業・卒業見込みなど、学校長の推薦が必要 |
面接は11時30分からという時間割ですが、これは開始時刻です。確認した正式要項には、1人の面接時間、個人・集団の別、面接官の人数は示されていません。所要時間を推測して準備を固定しないようにしましょう。
また、書類審査に独立した配点の記載はありません。面接と小論文に配点があることと、書類が選考で無関係であることは別です。
2027年度の公式募集要項・日程/情報学部と2027年度入試についての公式案内
建築への関心を、観察や制作の経験から説明
建築学科のアドミッション・ポリシーでは、基礎学力に加え、建築や都市、社会への関心、身の回りの観察や情報分析による問題発見、コミュニケーションなどが重視されています。
例えば「災害に強い建物を作りたい」という希望だけでは、本人がなぜその課題に向き合いたいのかが伝わりません。授業で学んだこと、実際に観察した場所、模型の制作などから、関心が深まった経緯を振り返ってみてください。
| 経験の例 | 面接練習で確かめたいこと |
|---|---|
| 建物や街並みの観察 | どこを、何と比較したか。自分の感想と確かめた事実は区別できるか |
| 模型や図面の制作 | 誰の暮らしを想定し、どの条件を優先したか |
| 数学・物理の学習 | 学んだ原理に関心を持った理由と、まだ理解できていない点 |
| 探究活動や学校行事 | 自分の担当、他者との意見の違い、改善の過程 |
数学検定や物理検定の受検経験がある場合も、級や得点だけでなく、どの問題から構造や空間への関心が生まれたかを整理できます。これらは独自の実績例であり、建築学科の必須資格や加点対象という意味ではありません。
大きな受賞歴がなくても、観察、仮説、試作、振り返りの過程を具体的に説明する準備が大切です。
総合型の活動報告書を面接練習に生かす
総合型選抜では活動報告書を提出します。公式ページから案内されている様式には、活動の具体的な内容、取り組んだ理由、結果・成果、学んだことを記入する欄があります。
この様式には、報告書自体を合否判定には使わず、面接と入学後の指導の参考資料にする旨が記されています。「資格を多く書けば報告書の点数が高くなる」と捉えるのは適切ではありません。
練習では、次の点を本人の言葉で確かめましょう。
- 活動を始めた理由を、実際の出来事から説明できるか。
- 自分が行った作業と、他の人に助けてもらった部分を区別できるか。
- 結果が想定と違った場合、何が分かったかを話せるか。
- 活動の限界と、大学で学び直したいことがつながっているか。
公募推薦の提出書類は総合型と同じではありません。総合型の活動報告書が全方式に必要だと考えず、受験方式の一覧で確認してください。
建築学科の学びには、模型制作や木材加工、BIMなどのデジタル技術も紹介されています。「設備が整っているから」だけでなく、自分の制作で何が足りなかったため、その学びを必要としているのかを考えると志望理由が具体的になります。
愛知産業大学の面接に備える質問例と回答の組み立て方
なぜ建築を大学で学びたいのですか
…(建築に関心を持った本人の実際のきっかけ)…。学校の展示スペースを考えた際、見た目を整えるだけでは人の移動がスムーズにならないと気付きました。配置を変えた図を作りましたが、利用する人の動きを十分に確かめられませんでした。建築計画や設計の基礎から学び、使う人の行動を根拠に空間を考えられるようになりたいです。
将来の夢だけでなく、過去の経験から生まれた問いを示す練習例です。
観察した建物で、気になった点を説明してください
…(本人が実際に訪れた場所と観察した内容)…。同じ施設の中でも、窓の近くと奥では明るさの印象が異なりました。時間帯による違いも気になりましたが、照度を測って比較したわけではありません。見た目の感想だけでは判断できないと分かったため、光や熱などの環境を学び、測定も含めて考えたいです。
観察だけで分かったことと、測定や追加の学習が必要なことを区別しましょう。実施していない調査を付け足す必要はありません。
制作でうまくいかなかったとき、どう工夫しましたか
…(本人が実際に制作した模型や作品)…。開放的な空間にしようとして壁を減らしましたが、模型では形が安定しませんでした。材料や接合部分を変えて比較しました。模型が安定したことと、実際の建物として安全であることは同じではないため、大学で構造や材料について学びたいと考えています。
高校での試作を、実際の建築物の安全性の証明として語らない点も重要です。
数学や物理の学習は、建築への関心とどうつながっていますか
…(本人が実際に学習した単元や受検経験)…。力のつり合いの問題を考える中で、条件の置き方によって計算の意味が変わることに興味を持ちました。まだ建物の構造を自分で設計できる知識はありませんが、図を描いて条件を整理する習慣は身に付きました。入学後も基礎を学び、現実の建物に必要な条件を理解したいです。
資格を取得していない人は、授業や課題研究の経験から説明できます。高校の学習を過小評価せず、できることと未習得のことを分けて話してください。
複数の人で作業した際、意見の違いにどう対応しましたか
…(学校行事や共同制作など、本人の実際の経験)…。作りやすさを重視する意見と、見た目を優先する意見がありました。私は両方の案を簡単な図にし、必要な材料と作業を比べました。最終的には担当を分けて進めましたが、途中で変更を共有する方法には課題が残りました。大学の共同作業でも、意見を出すだけでなく、条件を整理して伝えることを大切にしたいです。
自分が全て解決した話にせず、他者とどう協力し、何を改善すべきだと考えたかを振り返る回答例です。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
公募推薦と総合型の出願日程を確認
建築学科の公募推薦Ⅰ期は、2026年11月1日〜12日がネット出願期間、書類は11月13日必着、試験は11月21日、合格発表は12月4日です。一般と専門・総合学科の区分を間違えないようにしてください。
総合型Ⅱ期と公募推薦Ⅱ期は、11月13日〜12月2日にネット出願し、書類は12月4日必着、試験は12月12日、合格発表は12月23日です。総合型にはその後の期もありますが、手続者が定員に達した場合には募集を打ち切ることがあるため、大学の告知を確認する必要があります。
公募推薦Ⅰ期は本学・名古屋・浜松の会場が案内されていますが、Ⅱ期は本学のみです。ネット登録と書類必着の締切も異なります。
面接対策は答えの暗記ではなく、書類に記した経験を説明し、建築を学ぶ理由への問いかけに自分で答えられるようにする準備です。
スキルパスでは、本人の探究・資格学習・制作の経験を整理し、志望理由と面接の回答を結び付ける準備を支援しています。小論文の練習も並行し、根拠を示しながら考えを伝える力を磨きましょう。


