愛知大学の面接は、学部・方式によって個人面接、グループ面接、英語での口頭試問などに分かれています。総合型ではスピーチやプレゼンテーションを組み合わせる方式もあり、「志望理由だけを暗記すればよい」という準備では対応しにくい試験です。
高校で実際に取り組んだことを振り返り、なぜその学部で学びたいのかを、根拠を挙げて説明できるようにしておきましょう。
以下の質問・回答は独自の架空練習例です。公式過去問、合格者の回答、出題予告ではありません。本人の実際の経験に置き換えてください。
愛知大学の総合型は面接・スピーチ・発表を区別
2027年度の正式募集要項では、主な総合型の面接内容が次のように分かれています。
| 総合型の方式 | 面接・発表と関連する選考 |
|---|---|
| 現代中国学部グローバル人材特別入試 | 自己アピールを含む個人面接1人15分程度50点。小論文70分100点、志望理由書50点、調査書50点、資格・活動実績50点 |
| 国際コミュニケーション学部英語学科特別入試 | 英語の面接と提出書類についての日本語口頭試問。個人面接1人15分程度50点。英文読解・英文エッセイ60分100点、調査書20点、資格点50点 |
| 文学部英語圏文化コース特別入試 | 英語スピーチ1人3分程度20点、その後に英語・日本語の個人面接10分程度60点。調査書20点、資格点50点 |
| 地域政策学部プレゼンテーション入試 | 書類の一次選考後、発表7分以内、質疑応答5分程度、個人面接5分程度。発表200点、面接50点、調査書50点 |
英語学科特別入試と、文学部の英語圏文化コース特別入試は別の方式です。前者の筆記試験、後者のスピーチを同じ内容だと考えないようにしましょう。
スポーツ特別入試もあります。公式の2027年度案内では、面接はグループで可・不可の評価、ただし国際コミュニケーション学部英語学科と地域政策学部は個人面接とされています。競技種目、学部、学校長推薦、競技実績、相談会参加などの条件もあるため、一般的な活動実績だけで出願できる制度ではありません。
公募推薦は専願制・併願制と学部ごとの違いを確認
公募制推薦の一般推薦方式では、専願制に面接があり、併願制には面接がありません。一方、情報・簿記会計推薦方式では、専願制・併願制ともにグループ面接があります。
| 公募制推薦の区分 | 面接の形式と評価 |
|---|---|
| 一般推薦・専願:法、経済、経営、社会情報 | グループ面接15分程度、可・不可の評価 |
| 一般推薦・専願:現代中国、地域政策 | 個人面接1人10分程度50点 |
| 一般推薦・専願:国際コミュニケーション | 個人面接1人10分程度50点。英語学科は英語面接と日本語口頭試問、国際教養学科は日本語口頭試問 |
| 一般推薦・専願:文学 | 個人面接1人10分程度50点 |
| 一般推薦・併願:全学部 | 面接なし。学科試験、事前課題、調査書による選考 |
| 情報・簿記会計推薦:経済、経営、社会情報 | 専願・併願ともグループ面接15分程度、可・不可の評価 |
社会情報学部は、2027年度募集要項で「2027年4月開設予定」と案内されています。新しい募集学部を含め、受験する学部と方式を確認することが大切です。
一般推薦の専願制では、調査書50点に加えて、外国語、学部によっては国語の試験があります。グループ面接の「可・不可」は、全員に50点が付くという意味ではありません。
一般推薦の併願制では、Web登録時の事前課題として「大学入学後に取り組みたいこと」を200〜500字で入力します。面接がない方式でも、書類や課題の準備は必要です。
情報・簿記会計推薦方式には、所定の資格と、資格によっては学習成績の条件があります。たとえば、ITパスポート合格で出願する場合は、全体の学習成績の状況4.0以上という条件も付いています。「資格があれば評定条件なし」と読み替えないようにしてください。
面接があるかどうかだけでなく、個人・グループの別、使用する言語、評価の方法まで確認しましょう。
実績を志望学部の学びと結び付ける準備
現代中国学部のグローバル人材特別入試では、語学資格だけでなく、留学・在外経験や自己アピールできる活動などの出願資格があります。自分の経験と、中国・台湾などアジアを現地で学びたい理由をつなげて整理するとよいでしょう。
英語を使う方式では、資格の級やスコアだけを説明するより、学習を通じて何を読めるようになり、どんな問いが生まれたかを自分の言葉で話す練習が役立ちます。難しい表現を増やすことより、内容を理解して説明できることが大切です。
文学部の英語スピーチは、要項で示された2テーマのどちらかを選び、資料・パソコンを使わずに行います。大学で身に付けたい力と方法、または夢・目標に向けたこれまでの行動がテーマです。日本語で考えた内容を、自分が理解できる英語でも説明してみましょう。
地域政策学部のプレゼンテーション入試は、活動の参加歴だけを示す制度ではありません。出願資格には主体的・中心的な活動に関する条件があり、コースごとのテーマも設けられています。本人の役割を誇張せず、どの課題を見つけ、どう提案し、何を見直したかを振り返る必要があります。
発表は大学のパソコンでPowerPointを使い、データはUSBメモリで持参します。印刷資料はA4カラー4部で、インターネット、音声・動画は利用できません。作品の持ち込みなど、認められた物以外の使用にも制限があります。
資格やコンテストを学習経験として話す場合、独自の練習例と大学指定の出願資格・資格点を区別してください。統計検定や情報オリンピックなどに実際に挑戦した人も、大学がその実績を一律に加点すると決め付けず、学んだ内容や自分の課題を説明しましょう。
愛知大学の面接に備える質問例と回答の組み立て方
現代中国学部:アジアへの関心を持った経験を教えてください
…(本人が実際に経験した交流や、調べたテーマ)…。同じ出来事でも、立場や背景によって受け止め方が異なると気付きました。資料だけで判断するのではなく、言語を学び、現地の人の考えにも触れる必要があると感じました。大学では現地主義教育を通じて、自分の見方を確かめ直しながら学びたいです。
旅行や留学を経験していなくても、実際の活動や調べた内容から説明を組み立てられます。ただし、出願資格に当たる実績は別に確認する必要があります。
英語学科・英語圏文化コース:英語を使って何を学びたいですか
…(本人が実際に読んだ文章や、英語で取り組んだ活動)…。単語の意味を追うだけでは、筆者がなぜその結論に至ったのかを十分に理解できませんでした。背景を調べ、別の意見と比べることで、言語と社会の関係にも関心が広がりました。大学では英語を使って学び、考えを根拠とともに伝える力を身に付けたいです。
これは日本語で内容を整理する例です。英語を使う方式では、本人の語彙で同じ経験を説明し、聞き直しや補足にも対応する練習が役立ちます。
地域政策学部:活動の中で、あなたが中心となって取り組んだことは何ですか
…(本人が実際に担った企画・提案・実行の内容)…。参加者の意見を集めたところ、当初の計画では利用しにくい人がいると分かりました。そこで、関係者と条件を確認して方法を見直しました。ただし、活動の効果を十分に検証できたわけではありません。大学では地域の現場と政策を学び、提案の根拠と結果の確かめ方を考えたいです。
中心的な役割を経験していない場合、回答だけを作って資格を満たしたように見せることはできません。応募条件と本人の実際の活動が一致するか確認してください。
法・経済・経営・社会情報学部:学部の学びにつながる疑問はありますか
…(本人が実際に経験した学校行事、探究、資格学習など)…。活動のルールや費用、情報の伝え方によって、参加する人の負担が変わることに気付きました。自分の経験だけで原因を決め付けず、制度や社会の仕組みから考える必要があると感じました。志望する学部で基礎から学び、自分の疑問をより具体的に調べたいです。
複数学部に共通する出発点の例です。法なら制度や権利、経済なら社会や市場、経営なら組織や会計、社会情報なら情報と社会の関係など、本人が本当に関心を持つ方向に具体化しましょう。
グループ面接:異なる意見を聞いて考え直した経験を教えてください
…(本人が実際に参加した共同活動と、自分の役割)…。最初は自分の方法がよいと思っていましたが、相手の話を聞くと、重視する条件が違うと分かりました。理由を確認して、共通して優先できる部分から決めました。意見が全て一致したわけではありませんが、相手の考えを理解してから判断する大切さを学びました。
グループ面接を、必ず討論する試験だと決め付けないことも大切です。他の受験者の発言にかぶせず、問いに沿って自分の経験を簡潔に説明する練習をしておきましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
公募推薦の出願日程と当日までの確認
2027年度の公募制推薦は、2026年11月1日10時から11月5日15時までが出願登録期間です。検定料の支払いは11月5日17時まで、書類は11月5日消印有効で、試験は11月15日、合格発表は12月1日です。Web登録だけでは出願完了になりません。
一般推薦の専願制では学習成績3.5以上、併願制では3.0以上など、条件が異なります。学校長の推薦、卒業時期、情報・簿記会計推薦方式の資格条件も正式要項で確認してください。
現代中国学部・英語学科・英語圏文化コースの特別入試と、地域政策学部プレゼンテーション入試は、2027年度分の試験日が2026年10月18日でした。これから新規出願できる日程として、公募推薦の11月15日と混ぜて案内しないようにしましょう。次年度に向けて準備する人は、新しい要項で条件やテーマを再確認する必要があります。
書類に書いた経験、発表で示す根拠、面接での説明が一貫しているかを、追加の質問を交えて確かめましょう。
スキルパスでは、本人の活動・資格学習・探究の経験を整理し、志望理由と面接・発表をつなげる準備を支援しています。使用言語や評価方法に合わせ、暗記した文章ではなく、自分で説明できる内容を増やしていきましょう。


