結論:奈良県立大学を第一志望にすれば併願できます。
奈良県立大学の地域創造学部を第一志望にしながら、他大学との併願が認められる私立大学の推薦・総合型選抜を受けることは可能です。ただし、奈良県立大学の総合型選抜A・Bと学校推薦型選抜はいずれも、合格した場合に入学することを出願条件としています。大学名だけで判断せず、受ける方式の入学確約条件と手続期限を確認しましょう。
- できる:奈良県立大学への入学を優先したうえで、専願を求めない私立大学の総合型・公募推薦への出願。
- できない:入学を確約する他大学の方式との併願。国公立大学の学校推薦型選抜は原則として1大学・1学部への出願です。奈良県立大学の総合型選抜の二次選考合格者は、同大学の学校推薦型選抜に出願できません。
- 注意:奈良県立大学に合格したら入学することが前提です。総合型選抜では二次選考のあとに共通テストの基準を満たす必要があり、最終合格発表まで私立大学の入学金・学費の納入期限が先に来る場合があります。
対象:2027年度・地域創造学部地域創造学科/情報確認日:2026年10月3日
執筆・編集:スキルパス(講師紹介)

奈良県立大学の推薦・総合型選抜|3方式の違い
地域創造学部地域創造学科では、総合型選抜Aが5名、総合型選抜Bが5名、学校推薦型選抜が25名です。総合型は課題レポートと面接に加え、共通テストで科目ごとの基準を満たす方式です。学校推薦型は共通テストを課さず、英語読解を含む小論文と面接で選考されます。
総合型選抜A|地域の課題を社会の仕組みから考える
高校卒業者・卒業見込み者など、所定の大学入学資格を持ち、合格後の入学を確約できる人が対象です。数値による評定基準は設けられていません。第一次選考は志望理由書、課題レポート、調査書等による書類審査です。第二次選考では1人約30分の個人面接があり、第一次選考50点と面接150点の合計200点で評価されます。
志望理由書は所定様式で500字程度、課題レポートは2,000字以内です。レポートでは身近な問題を社会の課題と結びつけ、複数の資料を基に考察する力や、自分の成長と今後の目標が評価されます。活動に参加した事実だけでなく、どのような疑問を持ち、調べて何が分かったかまで説明できる準備が必要です。
スキルパスの対策:観光地の混雑、地域交通、商店街の変化など、本人が調査できる課題から探究を始めます。現地観察と公開統計を照合し、住民・来訪者・行政など立場の違いを整理すると、地域創造を学ぶ理由が具体的になります。面接では、資料を選んだ理由、当初の予想と違った点、提案の限界について答えられる状態まで仕上げます。
総合型選抜B|数学と科学的な分析を地域研究へ生かす
総合型選抜Aと共通する入学資格・入学確約条件に加え、数学Ⅱ・数学B・数学Cを履修し、理数分野の知識・能力を持つことが必要です。第一次選考は書類、第二次選考は約30分の面接です。面接には課題レポートに関する10〜15分のプレゼンテーションが含まれます。第一次選考50点と面接150点の合計200点です。
スキルパスの対策:統計検定や情報系資格の学習を、人口移動、観光客の回遊、空き家分布などのデータ分析へ発展させます。分析対象、集計方法、比較条件を自分で説明できることが重要です。相関だけで原因を断定せず、追加調査が必要な点まで示せると、科学的な考察の中身が伝わります。発表は10〜15分に収め、図表を見せながら質問にも答える練習が必要です。
総合型A・Bの共通テスト|合計点だけで判断しない
指定された3科目がすべて50%以上で、そのうち1科目が70%以上であることが必要です。
Aは「国語」「外国語」「別表1から1科目」、Bは「数学Ⅱ・数学B・数学C」「外国語」「別表1から1科目」が対象です。別表1の対象科目を複数受験した場合は、要項に従って高得点の科目が採用されます。英語はリーディング150点・リスニング50点に換算されます。二次選考に合格しても、この科目別の基準を満たさなければ最終合格にはなりません。探究・面接の準備と共通テスト対策を並行させましょう。
学校推薦型選抜|英語読解を含む小論文と面接
2027年3月卒業見込みで、学業・人物ともに優れ、学校長の推薦を受け、合格後の入学を確約できる人が対象です。数値による評定基準や奈良県内の高校・居住者に限定する条件はなく、高校ごとの推薦人数制限もありません。共通テストは課さず、小論文300点と面接150点の合計450点で選考されます。小論文は英語読解を含む90分です。志願理由書は500字程度です。
スキルパスの対策:地域経済、観光、文化、公共政策の資料を読み、主張と根拠を区別して要約する練習が土台になります。英語の文章から必要な情報を読み取り、その内容も踏まえて日本語で論じる練習を90分の時間内で繰り返しましょう。面接では、探究を通して分かった問題と、地域創造学部でさらに学びたい内容を一貫して説明できるようにします。
奈良県立大学を軸にした推薦併願校の選び方
地域社会や観光、公共政策への関心を生かせる私立大学を3校挙げます。推薦の併願が認められる方式に絞り、奈良県立大学への入学を優先できる日程かを確認しましょう。探究の資料は共通して使えても、志望理由は各大学で学びたい内容に合わせて書き分ける必要があります。
地域課題の探究を生かせる私立大学3校
龍谷大学:政策・社会分野を学びたい人には、公募推薦の2教科型を検討できます。専願ではなく、他大学との併願が可能です。2027年度は11月23日・28日・29日が試験日で、合格発表は12月11日です。文系では英語と国語の基礎学力が必要になります。
近畿大学:経済学部・総合社会学部などの公募推薦は併願が可能です。2027年度の両学部の試験日は12月5日・6日、合格発表は12月16日です。第一次手続は12月24日、第二次手続は2月17日で、奈良県立大学の総合型の最終合格発表より前に第一次手続の期限が来ます。入学金の扱いまで含めた計画が必要です。
京都外国語大学:国際観光や異文化理解に関心がある場合は、公募制推薦の併願制が候補として考えられます。英語の筆記・リスニングと調査書で選考されます。試験日は11月20日・21日、合格発表は12月1日、第一次手続は12月14日、第二次手続は1月15日です。奈良県立大学の学校推薦型の試験日11月25日とは重なりませんが、総合型の最終結果を待つ場合には納入期限の確認が必要です。
データ分析の関心を生かせる大学
神奈川大学:経済学部の総合型選抜・適性検査型は、地域データを分析する探究との相性が考えられます。現役・1浪が対象で、評定平均の下限はありません。英語、数学、調査書で評価され、経済学部では数学が必須です。他大学との併願や入学辞退が認められています。2027年度は11月22日が試験日、12月1日が合格発表、手続期限は第一次12月14日・第二次1月26日です。
総合型×理系×併願
複数大学を狙う最適戦略
- STRENGTH 01総合型選抜に特化
志望理由書・面接・小論文・実績作りまで、専門講師が一貫してサポートします。
- STRENGTH 02理系志望に最適化
プログラミング・データサイエンス・IT資格など、理系大学が評価する実績作りに直結します。
- STRENGTH 03複数大学を効果的に併願
出願時期・選考方式・必要書類を踏まえて、最適な併願プランを設計します。
第一志望を軸に、実績を生かせる大学を併願。大学ごとの出願条件・日程・評価内容を踏まえ、受験校と対策を一緒に決めます。
無料受験相談で戦略を相談する2027年度|出願・試験・手続の日程
- 総合型A・B:WEB出願9月3日10時〜9月9日17時、書類は9月9日消印有効。第一次発表10月2日10時、第二次選考10月17日、二次発表10月30日10時。二次選考合格者の共通テスト成績請求票は12月23日必着。最終合格発表2月6日10時、入学手続書類は2月17日必着です。
- 学校推薦型:WEB出願11月1日10時〜11月8日17時、書類は11月8日消印有効。試験11月25日、合格発表12月9日10時、入学手続書類は12月21日必着です。
2026年10月3日時点で、2027年度総合型選抜の出願は終了しています。これから2027年度入学を目指す場合は学校推薦型の資格・日程を確認し、次年度の総合型を目指す場合は早期に課題レポートの材料を作り始めましょう。総合型と学校推薦型への出願は可能ですが、総合型の二次選考合格者は学校推薦型に出願できません。
奈良県立大学の併願でよくある質問
総合型の面接で評価されれば、共通テストは不要ですか?
不要にはなりません。二次選考のあとに指定3科目の基準を満たす必要があります。AとBでは必須科目も異なるため、受験予定科目と学習計画を先に照合しましょう。
評定が3.5に届かなくても検討できますか?
総合型A・Bと学校推薦型に「評定3.5以上」という数値条件はありません。ただし、Bには数学の履修条件があり、学校推薦型には学校長の推薦が必要です。書類の評価や校内推薦の手続もあるため、高校の先生に早めに相談しましょう。
合格後も他の国公立大学を受けられますか?
入学確約のある選抜です。合格後の辞退は原則として認められず、他の国公立大学の一般選抜でも合格者にはならない扱いとなります。募集要項に定める辞退許可などの例外を、自由な併願と混同しないことが大切です。
公式資料:令和9年度学生募集要項/募集要項・出願様式/入試FAQ
推薦の併願対策は、実績作りからスキルパスへ
推薦入試では、大学で学びたい理由を支える実績が重要です。AIで文章を整えやすい時代だからこそ、資格の学習、探究の過程、自分で確かめた結果が面接での説得力につながります。理系大学院講師が中心のスキルパスでは、統計・情報の知識を使った実績作りから、大学ごとの書類・試験対策まで支援します。
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奈良県立大学の対策と、併願先の対策を一緒に相談できます。まずは志望分野と現在の準備状況をお聞かせください。
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