東北芸術工科大学の総合型選抜は、専願体験型と併願型A方式に面接があります。併願型B方式には面接がないため、同じ総合型でも準備する内容が異なります。
作品の完成度だけでなく、何を考え、どのように制作・調査したかを自分の言葉で伝えましょう。 学科・コースで学びたい内容と、本人が取り組んできた経験のつながりが大切です。
この記事では2027年度の総合型を扱います。質問・回答例は独自に作成した架空の練習用で、実際の過去問や合格者の回答ではありません。
専願体験型|体験授業と面接を組み合わせた選抜
合格した場合は、第二志望以降でも入学辞退不可
専願体験型は、大学への入学を強く希望し、合格した場合に入学を辞退しない人が対象です。高校卒業・2027年3月卒業見込み等の所定の大学入学資格も必要です。
学内では最大6学科・コースまで志望できますが、試験は第一志望の学科・コースでのみ行います。第二志望以降で合格した場合も、入学辞退はできません。志望順位を決める前に、それぞれの学びを確認してください。
体験授業100点と、書類審査・面接150点
専願体験型は、体験授業100点と書類審査・面接150点の計250点で判定します。面接だけが150点という意味ではありません。エントリーシートや調査書等と、体験授業・面接を含む準備が必要です。
体験授業では、学ぶ意欲や取り組む姿勢、基礎的な学力、思考・判断・表現、協調性等が評価されます。事前に得意な作品の説明を練習するだけでなく、授業で新しく学んだことを整理して話す練習も役立ちます。
面接の形式・時間は学科やコースによって異なる
例えば、歴史遺産学科の文化財保存修復コースは一人12分程度の個別面接です。美術科日本画コースは、体験授業と並行して2〜3人のグループで行い、1グループ20分程度です。企画構想学科は一人15分程度の個別面接です。
すべての学科を個別面接、同じ時間と考えないでください。本人の志望する学科・コースの「選考方法」「評価のポイント」「受験までの準備」を募集要項で確認しましょう。
専願体験型では、試験当日にファイルや作品等を持ち込めません。後述する併願型A方式の持ち込み条件と区別する必要があります。
併願型A方式|面接と書類に、実技または教科を組み合わせる
面接は第一志望の学科・コースで実施
併願型A方式は、実技科目または教科1科目と、書類審査・面接で選考します。実技科目には小論文、デッサン、水彩画、油彩画がありますが、学科・コースによって選択できる科目が異なります。
例えば日本画・洋画コースでは、小論文や教科1科目を選択できません。志望先と得意科目の両方を確認して選びましょう。
配点は、教科1科目または実技科目100点、書類審査・面接150点の計250点です。他大学との併願が可能で、学内も最大6学科・コースまで志望できます。面接は第一志望の学科・コースでのみ行います。
本人の制作物を持参できるが、条件がある
A方式の面接では、自己アピールのための制作品や資料等の持ち込みが認められます。ただし、本人が制作し、自分で容易に運べるもの等の条件があります。台車の使用はできず、食品を含むものも認められません。
施設を破損・汚損せず、開梱・梱包に時間がかからないことも条件です。機材や電源等は大学では用意しません。事前に大学へ作品を送ることもできません。
持参する資料は、制作の目的・試行錯誤・本人の担当が伝わるものを選びましょう。 数を増やすより、質問に答えながら説明できる準備が大切です。
11月20日まで出願登録、書類は同日消印有効
A方式の出願登録は2026年11月9日9時から11月20日16時、書類郵送締切は11月20日消印有効です。試験は12月13日、会場は山形・東京です。登録・検定料支払い・書類郵送をそろえて出願を完了させてください。
エントリーシートは公式様式をA4で印刷し、消せないボールペンで手書きします。複数学科・コースを志望する場合も、第一志望を想定して記入し、提出は1枚です。
学科別の準備|制作・調査から、大学で学びたいことへ
芸術学部は、観察や表現を重ねた過程を説明
歴史遺産学科なら、博物館・史跡等を調べて持った疑問と、文化財や歴史を学びたい理由を整理しましょう。美術科・工芸デザイン学科では、題材の選び方、素材や技法を試した過程、制作後に気づいた点が説明の材料になります。
文芸学科を志望する場合も、「本が好き」で終わらず、実際に読んだ作品や、書いて推敲した経験を振り返ってください。本人の作品と、他者から受けた助言は区別して説明しましょう。
デザイン工学部は、誰のどの課題を考えたかを明確に
プロダクトデザインや建築・環境デザインでは、使う人や場所を観察した経験から、工夫した点を説明する練習が考えられます。グラフィックデザイン、映像では、伝える相手、構成、表現方法を選んだ理由を振り返りましょう。
企画構想学科の専願体験型には、講義、課題解決型ワークショップ、振り返りシートと個別面接があります。自分の意見だけでなく、他者の意見をどう受け止め、話し合いの中で何を考えたかも大切です。
併願型B方式は面接なし
B方式は、実技科目と教科1科目、または教科2科目に書類審査を組み合わせる方式です。面接はありません。A方式とB方式は同時に出願できないため、本人の得意な評価方法を踏まえて選ぶ必要があります。
資格やコンテスト等は、本人が実際に取り組んだ場合の説明材料です。資格を必ず取得しなければならない、特定の検定で一律に加点されるという意味ではありません。制作や探究を通じて何を学んだかまで整理してください。
質問例と回答例|志望分野と本人の取り組みをつなぐ
質問1|東北芸術工科大学の志望学科を選んだ理由は何ですか
…(本人が芸術・デザインに関心を持ったきっかけ)…から、…(実際に制作・調査した内容)…に取り組みました。…(残った疑問や深めたい表現)…を学ぶため、東北芸術工科大学の…(公式情報で確認した学科・コースの学び)…を志望しています。
大学名だけを入れ替えた回答にせず、本人の関心と学科の特色がどうつながるかを説明しましょう。
質問2|制作で試行錯誤したことを教えてください
…(本人の作品や制作活動)…では、…(伝えたかったこと)…を表すために、…(実際に試した表現)…を比べました。…(うまくいかなかった点)…を受けて、…(変えた部分)…を工夫しました。この経験から、…(本人の気づき)…を学びました。
完成品の評価だけでなく、本人が選択した理由を説明する練習です。共同制作の場合は、全体の成果と自分の担当を分けてください。
質問3|体験授業で学んだことをどう振り返りますか
…(授業で取り組んだ課題)…では、初めは…(自分の考え)…と考えていました。…(講義・制作・話し合いで得た気づき)…から、…(考えが変わった点)…に気づきました。今後は…(さらに確かめたいこと)…を学びたいです。
専願体験型を想定した独自の練習例です。実際の授業内容に沿って考え、自分が体験していない授業の内容を作らないでください。
質問4|調査やコンテストの経験から何を学びましたか
…(本人が参加した調査・作品公募・コンテスト等)…では、…(自分が取り組んだ内容)…を工夫しました。…(実際の結果や助言)…を受けて、…(見直した点)…がありました。大学では…(本人が深めたい専門分野)…を学びたいです。
受賞名や順位は実際の結果を正確に伝えましょう。映像・ゲーム等に関わる情報系の探究や検定学習も、本人の制作と関係する場合に説明の材料になります。活動を経験していない場合は、実績を加える必要はありません。
質問5|他者と意見が異なったとき、どのように取り組みましたか
…(本人の共同制作や学校活動)…で、…(意見が異なった場面)…がありました。私は…(相手の意見を確かめた方法)…を通して、…(共通する目的や違い)…を整理しました。…(実際に取り組んだこと)…から、…(学んだこと)…を考えました。
自分が全部を解決したという話にせず、本人の役割と周囲の協力を具体的に説明しましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの面接準備|作品や探究を自分の言葉で説明
スキルパスでは、本人の関心に合った実績づくりから、志望理由書と面接の準備までを個別に支援します。制作・探究等を振り返り、目的や工夫、学んだことを説明する練習を重ねます。
東北芸術工科大学では、志望する学科・コースの評価方法に合わせて準備しましょう。 専願体験型の授業と面接、A方式の書類・面接、B方式の学力・実技と書類を区別することが大切です。
公式資料
出願前に、最新の公式要項・様式で出願資格、学科・コースの選考方法、作品持ち込み、試験科目、必要書類、日程を確認してください。


