探究のテーマは決まっても、どの資料を集め、どう比較すればよいか迷うことはあります。東京家政大学の「Growing up!」は、高校での学びを大学の教育・研究につなぐ高大連携プログラムです。大学からの助言を受け、本人の問いと調査を深めた過程が、推薦・総合型選抜で伝える実績になります。
Growing up!の探究学習支援とは
大学の現行冊子は、学科体験、出張講義、図書館利用、探究学習への支援などを案内しています。本記事で注目するのは、探究の課題設定から、情報収集、整理・分析、まとめ・表現までを支える取り組みです。
大学の教育研究の知見を、高校での主体的な学びに生かす仕組みです。授業を一度見学したという経験だけでなく、高校で取り組む課題と大学の専門分野をつなげて相談することが考えられます。
対象は連携する高校です。個人で自由に申し込める全国公募講座とは異なるため、在籍校を通じて相談することが必要です。テーマ、希望する支援、実施方法は、学校と大学の案内で確認しましょう。
出典:東京家政大学・Growing up!高大連携プログラム冊子2ページ
助言を受ける前に、問いと調べた内容をまとめる
大学には栄養、子ども、生活やデザイン、心理・福祉などに関わる学びがあります。どの専門領域の知見が必要かを考えるためにも、まず本人が調べてきた資料と、まだ分からない点を整理しておきたいところです。
例えば、子育て支援に関心があるなら、地域の公開調査で、誰を対象に、何を尋ねたのかを読み比べる探究が考えられます。大学に相談する際は、解答を求めるだけでなく、問いの広さ、資料の選び方、比較の方法など、助言が必要な点を具体的にしましょう。
助言を受けた後は、研究計画を何のために変えたのかを記録します。大学側の説明と、本人が選んだ方法や結論を区別すると、他者の知見を使いながら、自分で考えたことが伝わります。
資格の学習を、資料の読み取りや分析へ使う
統計検定の学習は、調査結果の集計や、比較の条件を考える基礎になります。英検で身につける読解力を海外の資料へ、ニュース時事能力検定の学習を社会の課題を捉える準備へつなげる方法もあります。
Pythonで公開データを整理する場合は、集計年、対象、欠損や数値の限界を示しましょう。実際に人へ質問したり、子どもの様子を記録したりする場合は、学校や指導担当者に方法を相談し、同意や個人情報、相手の負担にも配慮する必要があります。
資格の知識、学校での探究、大学からの助言、本人の成果物を結びつけることが目標です。これらは発展させる学習の例で、大学が全員に同じ調査を課すという説明ではありません。
本人の探究を生かす大学3校の比較例
| 大学・方式 | 成果の生かし方と主な条件 |
|---|---|
| 日本社会事業大学・社会福祉学部/総合型選抜 | 高校卒業等の資格が必要。継続した社会的活動を活動報告書へ整理し、書類、小論文・面接で評価 |
| ICU・教養学部/総合型英語外部試験利用 | 全体4.1以上、所定の英語公式スコア、第一志望・入学確約などが必要。自己活動歴と小論文で関心を説明 |
| 慶應義塾大学・総合政策学部/環境情報学部AO入試 | 本人の調査と学習計画を資料へ。高校卒業等、日本語または英語の学習能力、第一志望・入学確約が必要 |
日本社会事業大学の2027年度要項4ページは「多様なボランティア活動等を継続的に行ってきた者」を対象に挙げています。参加の名称だけでなく、本人が続けた活動と、そこから何を考えたかを整理することが対応します。
活動報告書は、福祉・環境・災害・国際協力等のボランティアや類似の社会的活動、学校内外の生徒会・部活動・地域活動等が対象です。介護福祉士養成校の介護実習は除かれます。一次は書類、二次は60分の小論文と面接です。共生社会デザイン学科とソーシャルワーク学科の両方へ出願できます。
ICUの英語外部試験利用は、2024年4月1日〜2027年3月31日の高校卒業・修了等が対象で、過去にICU総合型へ出願していないことも条件です。2024年10月1日以降の所定の英語公式スコア、推薦状2通、小論文等を提出し、書類選考後に日本語の対面面接があります。自己活動歴は少なくとも2・3週間以上の教科外活動が対象なので、単日の体験だけで満たすとはいえません。
出典:ICU・2027年度総合型要項3〜8・22〜23ページ
慶應SFCは、志望理由・学習計画や本人の活動資料などの書類選考後に面接があります。志願者を客観的に知る2人の評価者が必要で、2親等内の親族は評価者になれません。
出典:慶應義塾大学・2026夏秋AO要項(2027年入学)8・10・18〜20ページ
以上は2027年度要項による比較例です。受講に一律加点が付くという説明ではありません。本人の受験年度と提出期限を確かめ、出願後の成果を過去の実績にせず、次の年度も見据えて探究を続けることが必要です。
データを使う学びへ広がった場合の推薦例
2026年度の静岡大学工学部数理システム工学科の学校推薦型選抜Ⅱは、受験者4人・合格者2人で実質倍率2.00倍でした。保育・教育系の倍率とは別の結果です。子育ての課題をデータや情報技術で考えたい場合は、資格、分析・制作、数学や英語を早くから学び、名門理系大学を目指す選択肢もあります。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで探究支援を推薦の実績へ育てる
スキルパスは、資格対策と実績の組み合わせ方、大学別の評価資料を熟知しています。高校1・2年から、参加できる企画や学ぶ目的、必要な資格・基礎学力を整理し、継続できる活動計画を考えます。
相談前は、背景資料、問い、研究計画を整え、相談後は、助言を受けた点と本人の判断を記録します。比較・分析・考察を含む報告へ発展させ、志望理由書や面接で、探究から残った問いと大学で学ぶ必要性を説明できるように支えます。
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