酪農学園大学の面接では、農・食・環境・生命への関心を、本人の学習や探究とともに説明する準備が大切です。総合型の事前提出レポート型とプレゼンテーション型、一般推薦では、面接の時間や組み合わせる試験が異なります。
動物や自然が好きという気持ちから、実際に何を調べ、どんな問いを持ったかまで伝えましょう。 志望学類で学びたい理由を、本人が行ってきたことに即して具体的にすることが大切です。
この記事は2027年度の総合型と、公募の学校推薦型を扱います。質問・回答例は独自に作成した架空の練習用で、実際の過去問や合格者の回答ではありません。
総合型|レポート型と発表型の面接対策
農食環境学群の総合型は、型によって面接が異なる
循環農学類、食と健康学類・管理栄養士コース、環境共生学類、農環境情報学類では、Ⅰ期に事前提出レポート型とプレゼンテーション型があります。Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ期は事前提出レポート型です。
事前提出レポート型の面接は15分程度で、レポート内容に関する口頭試問を含みます。書いた結論に加え、その根拠や、他の考え方についても説明する練習が役立ちます。
プレゼンテーション型は発表10分、面接10分です。発表についての質疑応答は面接の時間内に行います。「発表と質疑を合わせて10分」とは異なります。
発表資料は紙で用意し、出典を明記
プレゼンテーションでは、PCやホワイトボード等の機材・備品は使えません。担当者に提出する資料と本人用の資料を準備し、図表や写真等の出典も確認してください。
資料の文章を読み上げるだけでなく、方法を選んだ理由や、結果の限界を説明しましょう。本人用資料と別の原稿用紙を自由に持ち込める制度ではないため、持込条件も要項で確認が必要です。
日本学校農業クラブ活動選抜も、発表と面接
この方式は、農食環境学群の各学類と獣医保健看護学類で実施します。発表10分と面接10分程度があり、発表内容の質疑も含みます。大会出場や成績等の出願条件があるため、農業に関心があるだけで出願できるわけではありません。
獣医学類には、上記の総合型はありません。獣医保健看護学類の総合型も日本学校農業クラブ活動選抜であり、農食環境学群のⅠ~Ⅳ期と混同しないでください。
一般推薦・専門分野の推薦|学類ごとの面接と学力試験
農食環境学群の一般推薦|面接約10分と課題公開型小論文
循環農学類、食と健康学類・管理栄養士コース、環境共生学類、農環境情報学類の一般推薦では、調査書40点、課題公開型の小論文70点、面接90点の計200点です。面接は10分程度です。
小論文の課題は事前に公開されますが、答案は試験当日に作成します。面接練習とともに、課題の内容を理解し、自分の考えを根拠とともに書く準備も進めましょう。
獣医学類|基礎学力の基準を満たしたうえで選考
一般推薦、生産動物医療推薦、動物病院後継者育成推薦、農業高校・農業大学校推薦、学士等推薦では、基礎学力試験、小論文、10分程度の面接があります。
獣医学類は、基礎学力試験の基準を満たした人を、小論文・面接で選考します。 面接だけで合否が決まる制度ではありません。基礎学力試験の基準点は非公表です。
各方式には、志望する獣医療分野、学校・学位、後継者としての条件などの違いがあります。地域獣医療支援特別選抜は自治体等の修学資金事業に関わる別の条件があり、大学への出願前にも選考があります。名称だけで選ばず、本人の出願資格と卒業後の条件を確認してください。
獣医保健看護学類|一般推薦と生産動物看護部門推薦
どちらも、調査書20点、小論文80点、面接100点の計200点です。面接は10分程度です。生産動物看護部門推薦には、生産動物分野の動物看護師を志望すること等の条件があります。
獣医師と動物看護の仕事の違いを調べ、自分が学びたい専門を説明しましょう。農食環境学群の一般推薦と、小論文・面接の配点を取り違えないことも大切です。
レポート・志望理由書から面接の準備を進める
本人の経験と、資料から得た情報を分ける
観察や実習の経験を話す際は、実際に見たこと、説明を受けたこと、自分で考えたことを区別してください。他人の研究成果を本人の成果として説明することはできません。
実験や調査では、対象、条件、方法、結果、限界を整理しましょう。データの数や観察期間を聞かれた場合も、実際の記録に沿って答える練習が役立ちます。
資格・コンテストは、学びの過程を説明する材料に
生物・化学・物理の学習や検定、統計検定、情報系のコンテストなどは、本人が取り組んだ場合の経験例です。取得していない資格や、参加していない大会を加えないでください。
農環境情報なら、情報技術を使って農業や地域の何を確かめたいかまで考えましょう。検定名だけで志望理由になるわけではなく、ここで挙げた資格を大学が一律に必須としているわけでもありません。
志望学類で学ぶ必要性を具体的に
学類・コースの教育内容を調べ、本人が残した問いと照らし合わせてください。学類名を入れ替えても通じる説明ではなく、何を学び直し、どう確かめたいかを自分の言葉で伝えましょう。
学類別の質問例と回答の組み立て方
以下は、本人の経験を当てはめて考える練習例です。経験の大きさより、本人が何を行い、何を考えたかを具体的にしてください。
質問1|循環農学類で、どんな問いを深めたいですか
…(農業・畜産に関心を持った経験)…から、…(本人の観察・調査・実習等)…に取り組みました。…(分かったこと)…の一方、生産だけでなく…(資源や環境等の課題)…も考える必要があると気付きました。大学で…(学びたい内容)…を学び、問いを深めたいです。
質問2|食と健康への関心を、どう深めましたか
…(本人のきっかけ)…から、…(化学・生物の学習や食品に関する調査)…を行いました。…(実際に確かめたこと)…がありましたが、…(根拠が不十分な点)…も残っています。志望する…(学類・コース)…で…(学びたい内容)…を学び、理解を深めたいです。
管理栄養士コースを志望する場合は、管理栄養士を目指す理由も本人の経験から説明してください。食品の開発・流通への関心と、同じ回答で済ませないことが大切です。
質問3|環境について、観察から何を考えましたか
…(本人が環境に関心を持った経験)…から、…(実際に行った観察や資料調査)…を続けました。…(条件による違い)…に気付きましたが、観察した範囲だけで原因を断定することはできません。大学で…(学びたい方法)…を学び、確かめたいです。
質問4|情報技術を農業や地域にどう生かしたいですか
…(農業・地域への本人の関心)…から、…(実際のデータ分析や制作)…に取り組みました。情報オリンピック等の学習で得た…(本人の知識)…を使い、…(試した方法)…を比較しました。大学で農学と情報解析を学び、…(残った問い)…を深めたいです。
情報オリンピック予選Bランク等の結果は、実際に得た場合に限って使えます。学習や受賞の経験がなければ、本人が行った別の活動で考えてください。
質問5|獣医師として、どんな分野に関心がありますか
…(本人が獣医療に関心を持った経験)…をきっかけに、…(実際の読書・見学等)…を通じて仕事内容を調べました。…(本人が確認した課題)…に関心を持っています。まだ…(学ぶ必要がある点)…があり、獣医学類で基礎から学びたいです。
生産動物医療など、出願方式が求める進路と本人の志望を照らし合わせてください。見学を診療経験と呼ぶなど、実際に行っていない医療行為を実績にしてはいけません。
質問6|動物看護を学びたい理由を説明してください
…(本人の経験)…から、動物の健康を支える仕事に関心を持ちました。…(実際に調べた内容)…を通じ、…(動物看護の役割)…を知りました。大学で…(学びたい内容)…を学び、動物と飼育する人の両方を理解できるようになりたいです。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの面接準備|探究・実績から学類を志望する理由を伝える
スキルパスでは、資格・探究等の実績づくりから、提出書類や面接の準備までを一人ひとりに合わせて支援します。本人が行ったことと考えたことを整理し、発表後の質問にも根拠を示して答える練習を重ねます。
酪農学園大学では、本人の経験と、志望学類で学びたい内容を具体的に結び付ける準備が大切です。 関心の強さだけでなく、調べた過程と、大学で深めたい問いを伝えましょう。
公式資料
出願前に、最新の公式情報で学類・方式ごとの出願資格、公開課題、提出書類、発表資料と持込物の条件を確認してください。


