学習院大学の総合型選抜(AO)は、文学部哲学科、国際社会科学部、国際文化交流学部英語コミュニケーション学科が対象です。学校推薦型選抜の公募制は対象が異なり、筆記試験や面接の内容も学部・学科ごとに分かれています。

志望理由の暗記だけでなく、読んだ資料や取り組んだ活動について、根拠を示しながら説明する練習が大切です。 以下では2027年度の公式要項を基に選考内容を整理し、独自に作成した質問・回答例を紹介します。例は架空の練習用で、過去問や合格者の回答ではありません。

総合型選抜(AO)の面接・口頭試問

哲学科は、関心のある分野を具体的に説明する

文学部哲学科のAOでは、専門知識の試験60分、専門英文の読解60分、10分程度の面接を行います。哲学・思想史と美術史では扱う専門分野が異なります。専門知識には教科書の範囲を超える発展的な内容も含まれ、専門英文の読解で辞書は使えません。

面接では、専門分野への興味・関心、学習意欲、質問の理解、基礎的な表現力や適性等を確認します。「哲学が好き」「美術に興味がある」だけで終えず、読んだ文章や見た作品について、自分が何を考えたかを振り返ってみましょう。

国際社会科学部は、英語と日本語の両方で準備

国際社会科学部のAOは、書類による第1次選考の後、最終選考で90分の英語筆記試験と、1人10〜15分程度の英語・日本語による口頭試問を行います。

筆記試験は英語で出題され、英語または日本語で解答する形式です。口頭試問では英語によるコミュニケーションや、国際社会の課題を日本語で説明する力等を確認します。自己紹介だけでなく、関心のある問題について、事実と自分の意見を分けて話す練習も役立ちます。

英語コミュニケーション学科は、学ぶ意義を伝える

国際文化交流学部英語コミュニケーション学科のAOは、英語・日本語による小論文60分と口頭試問です。口頭試問も英語・日本語で行い、形式は個人または集団です。

小論文では文化や社会への関心、文章の理解、思考力、表現力等を評価します。口頭試問では、学部で学ぶ意義を説明することなどを通して、主体性や学習意欲を確認します。会場は戸山キャンパスで、目白キャンパスとは異なります。

公募推薦の面接|学部・学科別の違い

法・経済・国際系の選考内容

公募制の対象主な筆記・面接内容
法学部政治学科英語60分、論述60分、面接
経済学部経済学科・経営学科小論文90分、1人10〜15分程度の面接
国際社会科学部英語90分、1人10〜15分程度の英語・日本語による口頭試問
国際文化交流学部日本文化学科・国際コミュニケーション学科小論文60分、日本語による口頭試問

法学部の公募制は政治学科が対象で、法学科では実施しません。政治学科の面接では、学修意欲、社会問題への関心、質問の理解や表現力等を確認します。論述では文章に加え、グラフや数値等の資料を読み取る準備も必要です。

経済学部の面接では、志望理由や高校時代に力を入れた活動等を扱うと案内されています。活動名だけでなく、本人が何を担当し、何を考えたかを説明できるよう整理しましょう。

国際社会科学部と国際文化交流学部では、口頭試問に使う言語が異なります。また、国際文化交流学部の公募制とAOは対象学科が異なるため、同じ選考内容だと思い込まないよう注意してください。

文学部教育学科には集団面接と個人面接がある

文学部の公募制は、哲学科、史学科、英語英米文化学科、ドイツ語圏文化学科、フランス語圏文化学科、教育学科が対象です。

哲学科・英語英米文化学科・ドイツ語圏文化学科は90分の小論文と面接、史学科は30分と60分の小論文および面接、フランス語圏文化学科は120分の小論文と面接を行います。英語英米文化学科の小論文は、英文を読んで日本語で書く形式です。

教育学科は、小論文60分に加え、グループディスカッションとプレゼンテーションを含む集団面接80分、個人面接を行います。80分は個人面接の時間ではありません。自分の意見を話す練習に加え、相手の発言を理解し、論点に沿って話し合う練習も取り入れてみましょう。

理学部は、学科の専門につながる筆記と面接

学科筆記試験面接
物理学科物理・数学、30分程度物理学科教員による面接
化学科化学、60分化学科教員による面接
数学科数学、90分数学科教員による面接
生命科学科生物、60分生命科学科教員による面接

物理学科の筆記試験時間は、大学が公表した訂正後の「30分程度」を記載しています。面接の所要時間は、筆記試験の時間と混同しないようにしてください。

資格やコンテストに取り組んだ人も、名称の紹介だけで終えず、そこで使った知識や考え方を説明できるか確認しましょう。公式要項は、出願書類・筆記試験・面接を総合して判定するとしています。

出願条件と試験日|2027年度の確認事項

公募制の評定・英語資格は一律ではない

公募制には学校長の推薦が必要で、学歴、第一志望・入学確約、評定、英語資格等の条件は学部・学科で異なります。面接の準備に入る前に、志望先の要項で出願資格を一つずつ確認してください。

例えば政治学科には全体の学習成績の状況3.8以上と所定の外部英語資格等の条件があります。経済学科は全体3.8以上に加え、数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Aの履修と3科目の成績平均4.0以上が条件です。経営学科は全体4.0以上、同じ数学3科目の成績平均3.8以上で、両学科とも所定の外部英語資格等も必要です。

これらの数字は条件の一部であり、満たせば誰でも出願できるという意味ではありません。対象となる卒業時期、資格の種類・有効期間、第一志望・入学確約等も併せて確認しましょう。

公募制の出願は11月1日〜5日、郵送必着

公募制の2027年度出願期間は、2026年11月1日〜5日で、出願書類は期間内必着です。対象学部によっては、書類による第1次選考の後に最終選考の手続きも必要です。

区分筆記・面接等の日程
公募制・文学部小論文11月14日。英語英米文化・教育の面接は同日、哲学・史・ドイツ語圏文化・フランス語圏文化の面接は11月15日
公募制・理学部最終選考11月29日
公募制・政治学科、経済学部、国際社会科学部最終選考12月5日
公募制・国際文化交流学部11月28日
AO・哲学科11月21日
AO・国際社会科学部最終選考12月5日
AO・英語コミュニケーション学科11月29日

表の日付はすべて2026年です。AOの出願期間は10月19日〜23日で、すでに終了しています。AOと公募制の出願期間を混同しないよう注意してください。

対象学科、使用言語、筆記試験、面接形式の4点を確認し、自分の受験区分に合わせて準備しましょう。 詳細と訂正情報は公式の総合型選抜(AO)と学校推薦型選抜(公募制)から確認できます。

質問例と回答例|経験から生まれた問いを伝える

以下は独自の練習例です。省略部分には本人の経験を当てはめ、経験していない活動や取得していない資格を付け加えないでください。

質問1|哲学や美術史で、どのような問いを考えたいですか

…(本人が読んだ文章や見た作品)…について、…(疑問を持った点)…があります。…(別の資料や解説との比較)…を通して、…(考え直したこと)…がありました。大学では…(さらに検討したい問い)…を学びたいです。

作品名や思想家の名前だけでなく、どの記述や表現から考えたのかを説明してみましょう。引用した内容と、自分の解釈は区別してください。

質問2|国際社会の問題を調べて、何が分かりましたか

…(本人が関心を持った問題)…について、…(調べた資料)…を読みました。…(確認できた事実)…がある一方、…(比較条件や資料の限界)…にも気付きました。大学では…(社会科学の学びと結び付く問い)…を深めたいです。

国際社会科学部では英語による説明も練習しましょう。統計検定等で学んだことを使う場合も、数字の出所や比較条件を説明できることが大切です。

質問3|経済や政治に関心を持った活動を教えてください

…(本人が参加した活動や行った調査)…で、私は…(担当したこと)…に取り組みました。…(当初の考え)…でしたが、…(資料や他者の意見)…から考えが変わりました。その経験から…(経済・経営・政治の問い)…を大学で学びたいです。

集団の成果と本人の役割を分けて説明しましょう。社会問題への意見を述べる際も、事実として分かっていることと、自分の提案を区別してください。

質問4|理学分野の学習や探究で、どのように考えましたか

…(本人が行った実験・観察・問題への取り組み)…で、…(予想と理由)…を考えました。…(実際の結果)…は予想と異なり、…(条件を見直したこと)…があります。まだ説明できていない点を、大学で…(志望学科の学び)…から理解したいです。

物理検定・化学検定・生物検定等の学習経験がある人は、そこで理解した内容と探究のつながりを振り返ってみましょう。情報オリンピックの経験を数学の説明に使う場合も、成績だけでなく、解法や改善の過程を話せるよう準備してください。これらは任意の経験例で、出願必須資格や加点対象を示すものではありません。

質問5|教育や文化交流を学ぶ意味は何ですか

…(本人の交流・学習・調査の経験)…から、…(人の学びや文化についての疑問)…を持ちました。自分の経験だけでは…(判断できない点)…もあります。貴学の…(実際に確認した授業や学び)…を通して、考えを深めたいです。

教育学科を受験する人は、この回答の練習とは別に、集団で意見を整理する練習も必要です。英語コミュニケーション学科では、英語と日本語の両方で、学ぶ意義を説明する練習を取り入れてください。

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スキルパスで、筆記・口頭試問・面接を準備する

学習院大学では、同じ学部でもAOと公募制で対象や選考内容が異なる場合があります。本人の読書・学習・探究の経験を整理し、志望先で求められる説明につなげていくことが大切です。

学習院大学の志望理由書例文も確認するスキルパスの理系特化推薦対策

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