実践女子大学の総合型選抜は、総合評価方式、探究学習・プレゼンテーション方式、高校時代活動アピール方式、基礎学力試験方式に分かれます。学校推薦型の公募制も、専願と併願で面接の有無が異なります。
本人が取り組んだ経験を整理し、志望学科で何を学びたいかを、受験する方式に合わせて説明できるよう準備しましょう。 この記事は2027年度の公式要項に基づく対策ガイドです。質問・回答例は独自に作成した架空の練習用で、過去問や合格者の回答ではありません。
総合型選抜の面接|4方式を区別する
総合評価方式は、事前課題・小論文等と面接
総合評価方式は、事前課題や小論文等と、口頭試問を含む面接で評価します。学科や期によって提出物、配点、選考段階が異なるため、大学全体で同じ面接時間や配点だと考えないよう注意してください。
例えばⅡ期の管理栄養学科は、エントリーシート20点、調査書20点、小論文20点、面接40点です。一方、Ⅱ期の環境デザイン学科は、エントリーシート20点、調査書25点、小論文25点、面接30点。現代生活学科は事前課題を使う構成で、すべての学科に同じ小論文があるわけではありません。
Ⅰ期の管理栄養学科は、書類等による第1次選考の後、2つの面接室で異なる内容を問う形式でした。この実施方法を、Ⅱ期のすべての学科に共通する形式として扱うことはできません。
探究学習活用型は、成果物と面接を準備
探究学習・プレゼンテーション方式には、「探究学習活用型」と「プレゼンテーション型」があります。探究学習活用型は、探究の成果物を提出し、面接でも内容を確認する方式です。公式要項は、この型ではプレゼンテーションを実施しないとしています。
Ⅱ期の環境デザイン学科では、レポート等をA4サイズに印刷し、作品等は写真にして提出する方法が示されています。作品やポートフォリオの当日持参も可能ですが、提出する成果物や必要書類は受験学科の指定で確認してください。
成果物の見た目だけでなく、目的、本人の担当、方法、結果、残った疑問を説明する練習が役立ちます。共同活動の場合は、集団全体の成果と本人が行ったことを分けましょう。
活動アピール方式と基礎学力試験方式
高校時代活動アピール方式は、活動報告書と証明資料等を提出し、面接でも活動内容を確認します。語学、文化・芸術・スポーツ、コンテスト、ボランティア等が話題になりますが、実施する学科・期の確認が必要です。
活動報告書に書いていない内容は評価対象になりません。資格は2024年4月以降に取得したものという指定があり、活動の証明には本人や年月日が確認できること等が必要です。受賞名を挙げるだけでなく、成果に至る過程も整理してください。
基礎学力試験方式は、60分で国語・英語のマークシート試験を解き、エントリーシートまたは自己推薦文、調査書と合わせて判定する方式です。この方式には面接がありません。出題範囲は高校2年までの学習内容で、古文・漢文を除きます。
プレゼンテーション型|学科・期ごとの指定
Ⅱ期は美学美術史学科・国際学科が対象
Ⅱ期のプレゼンテーション型は、美学美術史学科と国際学科で実施します。美学美術史学科は、高校時代に見た展覧会、映画、演劇等を学科の学びと関連付けて発表する課題です。発表は5分以内、質疑応答は20分程度とされています。
国際学科は、総合評価方式に加えて、グローバル区分、プレゼンテーション型、活動アピール方式等があり、方式によって英語を使う選考もあります。日本語の志望理由だけを共通で用意するのではなく、受験方式の欄を確認しましょう。
Ⅲ期のプレゼンテーション型は、国文学科・国際学科・生活心理専攻・幼児保育専攻で実施します。Ⅰ期の人間社会学部の発表形式を、そのままⅡ期・Ⅲ期にも当てはめないよう注意してください。
USBデータと印刷資料を準備
プレゼンテーション型は、原則としてPowerPointまたはPDFの資料を作成し、Type-AコネクタのUSB接続可能な記憶媒体で持参します。大学が用意するPCやスクリーン等で投映する方法です。手書き資料をデータにすればよい、という指定ではありません。
データがうまく表示できない場合に備え、印刷した予備資料も必要です。例えば国文学科Ⅲ期と生活心理専攻Ⅲ期は、本人用1部と試験担当者用2部の計3部を持参します。すべての学科で同じ部数ではないため、発表時間と持ち物を個別に確認してください。
使うPCはWindows11、PowerPointは2024という案内です。提出・持参するデータが指定環境で表示できるか、事前に確認しておきましょう。
公募推薦の面接・出願条件と今後の日程
公募専願は面接あり、公募併願は面接なし
学校推薦型選抜の公募専願は、小論文60分と面接、提出書類等で判定します。公募併願は小論文と書類で判定し、面接は行いません。
公募専願の面接は、開始時間・所要時間が学科により異なる場合があります。高校時代に取り組んだことや、入学後に学びたいこと等を扱うと公式FAQで案内されていますが、具体的な質問が全学科で共通だという意味ではありません。
評定だけでなく、履修・資格の条件も確認
公募制は、2026年3月以降に高校等を卒業した人、または2027年3月卒業見込みの人が対象で、学校長の推薦等が必要です。文学部、食科学科の2専攻、環境デザイン学科等は全体3.3以上、人間社会学部は3.5以上などの基準があります。
管理栄養学科は全体3.5以上に加え、化学基礎または化学と、生物基礎または生物を履修し、両科目の学習成績の状況4.0以上が必要です。全体の評定だけを満たしていればよいわけではありません。
国際学科、幼児保育専攻、現代生活学科には、所定の語学資格や特定教科の成績等によって全体評定の基準を満たさなくても出願できる条件があります。ただし、代わりに使える条件は学科等で異なります。証明書類と有効期間も要項で確認してください。
公募制は11月、総合型Ⅱ期は12月に試験
| 方式 | 出願登録・検定料支払 | 書類の郵送期限 | 試験日・合格発表 |
|---|---|---|---|
| 公募専願・公募併願 | 2026年11月2日〜16日11時59分 | 11月16日必着 | 試験11月22日、合格発表12月1日10時 |
| 総合型Ⅱ期 | 2026年11月2日〜12月9日11時59分 | 12月9日必着 | 試験12月13日、合格発表12月18日10時 |
郵送は簡易書留・速達で、消印有効ではありません。締切日だけは9時〜12時の窓口受付もあります。Web登録を済ませただけで出願が完了したと思わず、書類が期限までに届くかを確認してください。
Ⅰ期は2026年10月11日に試験を実施しています。Ⅲ期は2027年3月の試験で、期が変わると実施方式も異なります。Ⅱ期の方式と条件をそのまま流用しないよう注意しましょう。
受験する学科と期を確認し、面接・発表の有無、課題、提出方法、期限を個別にそろえることが大切です。 詳細は総合型選抜の2027年度募集要項と公募推薦の2027年度募集要項で確認できます。
質問例と回答例|本人の経験から考えたことを話す
以下は面接・発表の練習用です。省略部分には本人の経験を当てはめ、取得していない資格や行っていない活動を加えないでください。
質問1|文学や芸術について、何を考えましたか
…(本人が読んだ作品や見た展示等)…の…(具体的な表現)…に関心を持ちました。…(別の作品や資料との比較)…から、…(気付いたこと)…があります。大学では…(学科の学びと結び付く問い)…を深めたいです。
作品名だけでなく、どこから何を考えたのかを説明しましょう。美学美術史学科のⅡ期プレゼンテーション型では、指定テーマと学科の学びのつながりも確認してください。
質問2|社会や国際交流の活動で、何を学びましたか
…(本人の調査・交流・活動)…で、…(疑問や意見の違い)…がありました。私は…(調べたり相手に確認したりしたこと)…に取り組み、…(考え直した点)…があります。大学で…(社会や文化について学びたいこと)…を考えたいです。
本人の役割と集団の成果は区別してください。国際学科で英語を使う方式を受験する人は、実際の経験を英語で説明する練習も取り入れてみましょう。
質問3|食や栄養について、何を確かめましたか
…(本人の学習・実験・調査)…から、…(食や健康についての疑問)…を持ちました。…(確認した結果)…がある一方、…(条件の限界)…もあります。大学では…(食科学・栄養の学び)…から理解を深めたいです。
化学検定・生物検定等で学んだ知識がある人は、本人の取り組みにどう結び付いたかを振り返ってみましょう。資格があることと、管理栄養学科の履修・評定条件を満たすことは別です。
質問4|デザインや生活の探究で、どこを工夫しましたか
…(本人が制作・調査したもの)…では、…(使う人や目的)…を考えました。私は…(試作・調査・比較等で担当したこと)…を行い、…(見直した点)…があります。まだ解決できていない…(課題)…を大学で深めたいです。
物理検定、統計検定、IT資格等の経験を使う場合も、名称を並べるだけでなく、使った知識や方法を説明してください。探究学習活用型の成果物を、指定のないプレゼンテーション課題に読み替える必要はありません。
質問5|子どもや心理について、どのような問いがありますか
…(本人の学習・読書・活動)…を通して、…(人の生活や子どもについての疑問)…を持ちました。…(確認した事実)…がある一方、自分の経験だけでは…(判断できない点)…もあります。大学で…(志望専攻の学び)…を深めたいです。
他者の病歴等の個人情報を詳しく話す必要はありません。本人が何を考え、何を知りたいと思ったかを説明しましょう。ここで挙げた資格や活動は任意の経験例で、全員の必須条件や合格を保証するものではありません。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで、課題と面接・発表を準備する
エントリーシート、活動報告書、探究の成果物を読み返し、本人がしたことと考えたことを整理してみましょう。志望先の方式に合わせ、小論文や基礎学力の準備と口頭で説明する練習を進めることが大切です。
スキルパスでは、本人の活動や探究の過程を整理し、志望学科・方式に合わせた面接・課題・プレゼンテーションの練習を支援します。 下のフォームから出願準備についてご相談ください。


