情報処理安全確保支援士試験の学習では、情報システムを安全に設計・運用するための知識を学びます。総合型選抜では、試験への挑戦と、自分の制作物の安全性を考え、改善した経験を合わせて伝えましょう。
セキュリティの知識を、自分で作ったシステムの設計や検証に生かした経験が大切です。2027年度の大学入試の公式資料から、国立1大学と理工系私立2大学の方式を紹介します。
情報処理安全確保支援士試験の位置づけ
情報処理安全確保支援士試験は、IPAが実施する国家試験で、略号はSCです。専門知識を使ってシステムの安全な企画・設計・開発・運用を支援し、対策を分析・評価する人が対象として紹介されています。
試験合格と、国家資格「情報処理安全確保支援士」への登録は別です。合格後に所定の登録を受けることで資格保持者となります。登録していない場合は「情報処理安全確保支援士試験合格」と記載し、登録済みの資格名称と区別してください。
IPAは2027年度からの新試験制度への移行を予定しています。出願資料には、実際に受けた試験名・合格年度を記載し、これから受験する場合は最新の試験案内を確認してください。
合格証明と、自分の環境で安全性を検証した過程を合わせて準備しましょう。
情報系の実績を伝える3大学
| 大学・方式 | 経験を伝える資料・選考 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 電気通信大学・総合型選抜Ⅱ類 | 資格・活動の報告、3分以内の自己PR動画 | 現役等の卒業時期条件、合格時の入学確約 |
| 東京電機大学・工学部とんがりAO | とんがり報告書、制作・学習経験の発表 | 数学・外国語とも3.3以上、履修・活動要件 |
| 日本工業大学・活動アピール型 | 資格取得報告、製作物や写真を使う面接 | 大学入学資格、他大学との併願可 |
これらは、情報処理安全確保支援士試験の合格による固定加点を示した方式ではありません。学んだ内容を制作や探究に生かし、その過程を伝える方法です。
電気通信大学のⅡ類・融合系
2027年度の総合型選抜Ⅱ類には、コンテストや研究発表、各種資格の一覧と内容紹介をまとめる活動実績報告書があります。3分以内の自己PR動画も必要です。自分が作ったシステムの安全性をどう考え、どの条件で確かめたかを説明する準備が考えられます。
対象は日本の高校等を2027年3月卒業見込みの人などで、2026年度途中・学期区分で卒業が認められた人も含みます。数値評定基準はなく、数学Ⅲ・物理・化学を卒業までに履修することが望まれています。
第1次は書類、第2次は活動のプレゼンと面接・口頭試問です。数学・理科の基礎学力も評価します。Ⅱ類はCBTと共通テストを課さず、合格時は必ず入学する確約が必要です。
出典:電気通信大学「2027年度 総合型選抜募集要項」5~9ページ
東京電機大学のとんがりAO
工学部の2027年度とんがりAOは、高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。高校からの出願では、数学と外国語の学習成績の状況がともに3.3以上必要です。工業科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修中・履修済みが条件で、普通科等は履修科目が異なります。
所定の「とんがり要件」または類似の経験・技能を持つことも必要です。とんがり報告書に、資格証明や写真等を任意で添付できます。第1次は書類、第2次は発表と個別面接で、数学Ⅰ・Ⅱの口頭試問を含みます。
他大学との併願は認められていますが、第一志望とし、合格時には東京電機大学へ入学することが前提です。自分で考えて制作・検証した経験を、大学で学びたい情報技術へつなげましょう。
出典:東京電機大学「2027年度 AO・とんがりAO要項」15~17・24ページ
日本工業大学の活動アピール型
大学入学資格を持つ高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象で、出願の評定数値基準はありません。活動状況・資格取得報告書や資格証明の写しを提出し、書類と面接で選考します。他大学との併願も可能です。
面接では製作物や写真等を使う説明もできます。何を目的に制作し、どのように改善したかを整理すると、情報技術やものづくりへの関心も具体的になります。
自作システムの権限を検証する
今後の活動例として、自分たちの学習用アプリに、閲覧だけの利用者と編集できる利用者を用意し、権限の違いが正しく働くかを確認する方法があります。自分で管理するテスト環境で架空のデータを使い、想定した結果と実際の動作を記録しましょう。
機能ごとのテスト項目、見つけた不具合、修正前後の結果を残してください。志望理由書では、問題を発見した過程と、なぜその対策を選んだのかを説明し、大学で安全な設計や情報システムを学びたい理由へつなげます。
大学別の志望理由書例文
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
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