京都大学ELCAS(エルキャス)は、高校生が大学の研究に触れ、主体的に学びを深める体験型科学講座です。2026年度は、夏の短期集中型として演習型と講義型が実施されました。
ELCASで生まれた疑問を自分の探究へ発展させ、資格と組み合わせて理系推薦を目指しましょう。大学名のある活動に参加するだけで終わらず、何を理解し、次に何を確かめたかまで伝えることが大切です。
2026年度は全国の高校1・2年生が対象
対象は2026年4月1日現在の高校1・2年生と、中等教育学校後期課程4・5年生です。演習型は8月19〜21日の期間に、講座ごとの日程で京都大学等へ来場して受講する形式。講義型は7月29・30日にオンラインで開かれました。
演習型の定員は1講座5〜10名で、1人1講座に応募します。連続講座は全ての回に参加することが必要です。受講料は無料で、交通費や宿泊費等は自己負担です。
2026年度の募集と実施は終了しています。公式の開催報告では、次年度も多様な研究分野で開講予定と案内されています。今後の参加に向けて、関心のある分野と通える日程を考えておきましょう。
出典:京都大学「2026年度ELCAS受講生募集」・ELCAS2026演習型開催要項
演習型の応募は本人の志望動機を自筆で
演習型はWeb登録後、志望動機を記した応募書類を郵送し、書類で選考します。2026年度はWeb登録が6月9日、応募書類到着が6月10日まででした。講義型は別に申し込み、多数の場合は抽選を行う形式です。
演習型の応募書類は本人による自筆作成が条件です。本人以外や生成AIが考えた表現・文章での応募はできません。関心のある現象、これまで学んだこと、講座で考えたい問いを、本人が整理する準備が必要です。
応募前の学習と活動の振り返りを通じ、自分の関心を自分の言葉で説明できる状態を目指しましょう。受講後にもレポートが課されるため、講義や演習の内容を理解して表現する練習が役立ちます。
演習で得た方法を、その後の探究へ発展させる
2026年度の演習型では、太陽の分光観測、地球物理学、コンピュータの計算、セルロース等のテーマが実施されました。観測データを解析する講座や、計算の誤差・安定性に触れる講座など、分野ごとに具体的な演習があります。
例えば数値計算に関心を持った場合、学んだ内容をもとに、計算方法や数値の桁数を変えて結果を比較する探究が考えられます。天文・地球科学なら、公開観測データの条件を確かめ、時間変化を図示する活動へ発展させる方法もあります。
受講内容、そこから生まれた問い、自分で追加検証した結果を分けて記録することが重要です。演習で教わった結果と、自分の研究成果を整理すれば、大学への活動報告でも本人の取り組みを具体的に伝えやすくなります。
出典:京都大学「ELCAS2026開催報告」・演習型開催要項3〜6ページ
ELCASの学びを生かして目指す大学・方式
| 大学・2027年度の方式 | つなげたい学び・実績 | 併せて準備する内容 |
|---|---|---|
| 京都大学理学部生物科学入試・特色入試(総合型) | 生命科学への関心と、受講後に深めた学習 | 学びの報告書、口頭試問、共通テスト |
| 電気通信大学Ⅰ類・総合型選抜 | 観測データ分析、計算やプログラムの検証 | 特別活動レポート、動画、CBT、面接 |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜(AO) | 問いを持って学び、調査・研究した過程 | 評定・履修、活動報告、事前課題、発表 |
ELCASの受講だけで出願条件が満たされるわけではありません。2027年度入試の例を参考に、これから受講する人は実際の受験年度の条件に合わせて計画しましょう。
京都大学特色入試は学びと基礎学力を示す
理学部の2027年度特色入試は、高校等を2025年4月〜2027年3月に卒業・卒業見込みの人などが対象です。合格した場合の入学確約と、入試区分ごとに指定された共通テスト科目の受験が必要です。
生物科学入試では、書類選考後の口頭試問で「意見を論理的に述べる能力」などを評価します。高校側の学業活動報告書に加え、本人が作成する学びの報告書があります。学んだ内容を理解し、根拠をもとに説明する準備が大切です。
最終選考は口頭試問と共通テストの成績によります。共通テストは1000点満点中おおむね70%以上が必要です。ELCASから深まった関心を、教科の学習と探究の両方へつなげましょう。
情報や数理の探究は他大学の総合型にも
電気通信大学Ⅰ類は、データ分析等の活動をレポートと3分以内の動画で示す方式です。2027年3月に日本の高校等を卒業見込みの人などが対象で、合格時の入学確約が必要です。数学Ⅲ・物理・化学の履修が望まれ、数学・情報CBT等と発表・面接・口頭試問を準備します。
東京電機大学理工学部は高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。高校卒業資格ルートでは数学・外国語各3.3以上と学科区分別の履修条件があり、活動報告・事前課題、発表・個別面接があります。理工学部は他大学と併願できます。
出典:電気通信大学2027年度要項5〜8ページ・東京電機大学2027年度要項4・6〜9・23ページ
倍率が落ち着いた理系推薦も比較する
2026年度の確定結果では、静岡大学工学部数理システム工学科の学校推薦型選抜Ⅱは受験4人・合格2人で実質2.00倍。京都工芸繊維大学応用生物学課程の学校推薦型選抜・一般プログラムは受験30人・合格15人で2.00倍でした。
資格と探究成果を早くから準備し、分野の相性と出願条件を比較することで、倍率の落ち着いた理系推薦から名門大学を狙う戦略が考えられます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで応募前の学習から大学推薦まで準備
スキルパスは、理系推薦で評価される実績の組み合わせ方や資格対策を熟知しています。ELCAS応募前には、本人の活動を振り返り、講座の内容を理解し、考えたい問いを整理する学習を支えます。応募文は大学の規程に沿って本人が作成することが前提です。
受講後は、数学検定や統計検定等で学ぶ知識を、計算・観測・データ分析へ結びつけます。分析条件、図表、結果の読み方、限界を整理し、追加の検証から本人の考察を深める指導です。
資格対策と本人の探究を、活動報告・志望理由書・口頭試問へつなげる準備に、オンラインで徹底伴走します。プログラムをきっかけに、大学で学ぶ理由を過去の実績から説明できる状態を目指しましょう。
プログラム選びと理系推薦の準備は、下の無料受験相談フォームからご相談ください。


