大阪大学のSaturday Afternoon Physics(SAP)は、高校生・高等専門学校生が、研究者の講義や実験、研究施設の見学を通して物理を学ぶプログラムです。物理がさまざまな基礎研究や応用へつながることを、大学での学びから考えられます。
SAPで生まれた疑問を自分の探究へ発展させ、資格の学習も組み合わせて理系推薦を狙いましょう。講義で知ったこと、自分で確かめたこと、次に研究したいことがつながると、大学で学ぶ理由にも具体性が生まれます。
2026年度は4週連続で物理を学ぶ
2026年度は10月24日から11月14日まで、毎週土曜日に全4回の開催です。対象は高校生と高等専門学校生で、募集は約500名。オンラインでの申し込みによる先着順で、同じ学校から多数の応募がある場合は人数制限の可能性も案内されています。
会場は大阪大学の豊中キャンパスと吹田キャンパスです。対面とオンラインを選べますが、体験・実習・見学のオンライン配信は試行的なものとされています。対面参加では保護者同意書も必要です。
修了証書の条件は、全日程の3/4以上への参加と、所定のアンケートへの回答です。施設見学をオンラインで視聴する回は、修了要件の参加日数に数えられません。参加方法を決める際は、この違いまで確認しましょう。2026年度の対面募集期限は10月9日で、オンラインの申し込みは各回3日前までという案内です。
受講後に何を調べ、確かめたかを残す
SAPでは、最先端の物理に関する講義、実験の実演や体験、研究施設の見学を通して学びます。高校の授業と大学の研究の接点を知り、自分が掘り下げたいテーマを探す機会です。
例えば測定に関心を持ったら、学校で安全に扱える実験や公開データを使い、条件をそろえた比較へ進めます。観測値のばらつきや、理論とのずれを調べる探究も考えられます。大学で見た大きな装置を再現するより、本人が検証できる問いへ絞ることが大切です。
講義の説明を写すだけでなく、最初の予想、調べた文献、測定や計算、結果の読み取りを残しましょう。SAPで教わった内容と、自分で考察・検証した部分を区別して示すことが、提出資料と口頭での説明の準備になります。
物理・情報の実績を生かして目指す大学
| 大学・2027年度の方式 | 学びを伝える場面 | 主な準備 |
|---|---|---|
| 大阪大学理学部物理学科・総合型選抜挑戦型 | 理科・数学の課外活動、考察を資料と口頭試問へ | 現役等、入学確約、共通テスト、小論文 |
| 電気通信大学Ⅰ類・総合型選抜 | 観測・分析や制作を報告・動画・発表へ | 現役等、入学確約、数学・情報CBT |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜AO | 実験、データ整理、技術への関心を活動報告へ | 数学・外国語3.3、履修条件、事前課題 |
SAP修了だけで合否や加点が決まるわけではありません。活動の内容と、出願する方式の条件をそろえて準備します。参加した学年によって入試年度は変わるため、以下は2027年度の方式を使った例です。
大阪大学物理学科は「挑戦型」の課外活動へ
2027年度の大阪大学理学部物理学科は、総合型選抜の挑戦型です。高校等を2026年度中に卒業・卒業見込みの人などが対象で、基礎科学への強い関心と、自主的・意欲的に取り組む姿勢が求められます。合格した場合に必ず入学する確約も必要です。
物理学科では、理科又は数学に関連する課外活動の実績を少なくとも一つ持つことが条件です。要項の提出書類には「各種サマープログラム参加」などが挙げられ、発表資料や報告レポート等の活動内容が分かる書類も添付できます。
講義で関心を持った現象を、自分の問いと検証に発展させた過程が説明材料になります。グループ研究では本人の担当部分を明記し、教員の意見書や活動を証明する書類も準備します。
選考は一次の書類審査、二次の小論文と口頭試問です。共通テストは物理を含む6教科8科目で、合計が満点中おおむね80%以上必要とされています。研究・課外活動と、数学・理科を中心とした学力対策を並行して進めましょう。
出典:大阪大学2027年度総合型・学校推薦型選抜要項25〜26ページ
他大学なら分析や制作も伝える
電気通信大学Ⅰ類の2027年度総合型選抜は、特別活動レポートと3分以内の活動PR動画を提出する方式です。高校等を2026年度中に卒業する人などが対象で、合格時の入学確約が必要です。数学・情報のCBT等と、二次の発表・面接・口頭試問で選考し、共通テストは課しません。
東京電機大学理工学部の2027年度AOは、既卒者も対象です。高校卒業資格による出願では、数学・外国語各3.3以上と課程別の履修条件が必要です。事前課題と活動報告を踏まえ、発表・面接等に備えます。理工学部は他大学との併願が可能です。
物理の探究に統計検定の学習を組み合わせ、ばらつきや比較を説明する。プログラミングの学習を使って計算や可視化を行う。こうした形で、資格で学んだ知識を本人の成果へ結び付ける方法が考えられます。
出典:電気通信大学2027年度総合型選抜要項・東京電機大学2027年度AO要項
倍率が落ち着いた理系推薦も比較する
2026年度の金沢大学理工学域物質化学類KUGS特別入試・総合型選抜は受験7人・合格3人で実質2.33倍、愛媛大学工学部機械工学コース総合型選抜Ⅰは受験6人・合格3人で2.00倍でした。
資格と探究成果を早くから育て、興味のある分野と出願条件に合う方式を選べば、名門理系大学を推薦で狙う戦略が考えられます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで受講・資格・口頭試問をつなぐ
スキルパスは、推薦で評価される実績の組み合わせ方と資格対策を熟知しています。SAPを検討する段階の基礎学習から、本人の探究、資料と面接での伝え方まで支えます。
物理や数学の資格学習、統計、プログラミングを、本人の研究テーマに合わせて選ぶ方法があります。公開データを整理した図、条件を変えた計算結果、実験の記録などを残し、説明の根拠をそろえます。
資格で学んだことを使い、結果の理由を自分の言葉で答えられる実績へ育てる指導です。志望理由書、活動資料、発表や数学・理科の口頭試問へ向け、オンラインで徹底伴走します。
プログラム選びと推薦の準備は、下の無料受験相談フォームからご相談ください。


