生物や化学が好きなら、大学の研究室で実験し、その成果を推薦・総合型選抜で伝える道があります。東京薬科大学生命科学部の「夏休み研究実習」は、研究型AOで発表する研究成果の対象に明記された実習です。参加後に何を理解し、どう考察したかまで準備することが、受験対策につながります。
2日間、1つの研究テーマに取り組む
2026年度は7月30・31日、八王子キャンパスで実施されました。募集対象は高校1〜3年生と2025年度既卒者、参加費は無料です。応募多数の場合は抽選となり、高校3年生で研究型AO受験予定の人を優先する案内でした。
実施報告によると66人の高校生が参加し、13テーマのうち事前に振り分けられた1テーマへ2日間取り組みました。細胞の観察、植物の光合成、環境DNAの実験とコンピュータ解析など、生命科学の研究を教員や学生と体験する内容です。
実験テーマを選んで聞くだけの講演とは異なり、実際の研究で得た結果を考える機会があります。2026年度の実施は終了しています。大学は次年度の実施も予定していますが、日程や募集条件は新しい案内で確認してください。
研究型AOで問われるのは、成果と理解
2027年度募集要項20ページは、研究型AOの発表対象に「夏休み研究実習」での研究成果を挙げています。科学クラブや高校・大学教員の指導下で行った研究も対象です。本実習での研究成果は、選考に使う具体的な材料になります。
選考は、研究発表10〜15分、質疑応答10〜15分と出願書類の総合評価です。質疑には、生物基礎または化学基礎の口頭試問も含まれ、試問時に科目を選びます。2026年3月卒業者・2027年3月卒業見込み等が対象で、合格時の入学確約が必要です。
実験の名前を覚えるだけでは、質問に十分答えられません。なぜその方法を使ったのか、比較する条件は何か、自分が読み取った結果は何かを整理し、生物・化学の基本用語で説明できるようにしましょう。
出典:東京薬科大学・2027年度学生募集要項20〜22ページ
実験記録に資格とデータ分析を重ねる
例えば光合成のテーマなら、光や温度などの条件と測定結果を整理することが考えられます。生物・化学の検定学習で基礎概念を確かめ、統計検定で測定値のばらつきやグラフを読む力を磨く方法もあります。
情報に関心があれば、公開されている生物データをPythonで可視化し、実習で生まれた疑問を調べ直すことも一案です。これは学びの発展例であり、大学の実験を自宅で再現する必要はありません。
大学で教わった内容と、自分で比較・分析した内容を分けて説明することが大切です。資格を自己推薦書に記載する場合、東京薬科大学の要項では証明書や成績表のコピーを添付するよう求めています。
生命科学の成果を生かして考えたい大学3校
| 大学・方式 | 成果の扱いと主な条件 |
|---|---|
| 東京薬科大学・生命科学部/研究型AO | 本実習の研究成果が発表対象。2026年3月卒業・2027年3月卒業見込み等、合格時の入学確約が必要 |
| 千葉大学・園芸学部応用生命化学科/総合型選抜 | 大学等主催の理科研究・セミナー等への参加を証明。高校卒業等の資格、共通テスト、入学確約が必要 |
| 東京農業大学・生命科学部等/総合型選抜全学部 | 自己推薦書と学科別事前課題で実績を説明。2027年卒業見込み・2026年卒業等が対象、第一志望・合格時入学が前提 |
千葉大学園芸学部の2027年度要項3ページは、大学等が主催する理科研究や科学技術に関わるセミナー等への参加を出願条件に挙げています。本実習の参加を示す資料と、目的・方法・結果、自分の考察を整理する方法が考えられます。
応用生命化学科は、書類と面接の選考に加え、指定共通テスト5教科7科目の段階表示合計45以上、かつ化学・生物・外国語各7以上が最終合格の基準です。研究実績と教科学習の両方を準備する必要があります。
出典:千葉大学・2027年度園芸学部総合型選抜要項3・7〜8ページ
東京農業大学の総合型選抜全学部は、全体評定の数値要件を設けていません。第一志望とし、一次合格後は二次を受験し、二次合格時に入学することが前提です。調査書・自己推薦書・学科別事前課題と、口頭試問を含む面接で評価されます。実験で得た関心を、生命科学部など希望学科の課題へ発展させる準備が考えられます。
出典:東京農業大学・2027年度総合型選抜全学部要項3〜8ページ
2027年度方式の出願は終了しているため、ここでは今後の準備の比較例として紹介しています。新たな実習や探究の成果は、翌年度以降を中心に、実際の提出期限までに取り組んだ範囲で伝えることになります。参加歴や資格に一律加点が付くという説明ではありません。
理系推薦には比較的落ち着いた倍率も
2026年度の京都工芸繊維大学工芸科学部応用生物学課程の学校推薦型選抜・一般プログラムは、受験者30人・合格者15人で実質倍率2.00倍でした。実習の参加選考とは別の大学入試の実績です。資格、実験・探究、基礎学力を早くからそろえれば、名門理系大学も目標にできます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで研究成果を推薦の実績へ育てる
スキルパスは、資格対策と研究実績の組み合わせ方、大学別の評価資料を熟知しています。高校1・2年から生物・化学・数学を学び、関心に合う実習への応募や、事前に調べたい問いを整理するところから支援を受けられます。
実習後は、実験記録を見直し、結果の図表化やPythonによるデータ分析、考察の整理へつなげます。自分が考えたことを明確にしたうえで、研究発表、自己推薦書、志望理由書、基礎用語の口頭試問まで、志望大学の選考に合わせた準備が必要です。
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