大学の授業を高校生のうちに受け、自分の関心を確かめる。杏林大学のアドバンストプレイスメント(AP)は、大学の正規科目を先取りして学べる制度です。受講歴に、資格の学習と本人の調査・考察を重ねることが、推薦・総合型選抜で伝える実績につながります。
2026年度秋学期も、高校生の科目等履修を募集
杏林大学は2026年8月3日、秋学期のAP募集を公表しました。高校等に在学する生徒へ、学部生を対象に開設する授業科目の履修機会を提供する案内です。協定校には募集要項等を発送しており、詳細は所属校で確認するよう示しています。
現行の制度説明では、春学期は4〜7月、秋学期は9月中旬〜翌年1月。このほか、夏期・春期休業中の集中講義でも授業を開放します。高校生は科目等履修生として参加する仕組みです。
制度説明は、協定を結んでいない高校も参加可能としています。在籍校との調整と、大学が示す対象科目・手続きの確認を先に進めることが必要です。ゼミナールや語学など、在学生に限る科目は受講できない場合があります。
出典:杏林大学・2026年度秋学期のAP募集/現行AP制度の説明
単位認定と、推薦で活動を伝えることは分けて考える
APは、高校在学中に正規科目を受講し、成績評価で合格した場合、大学入学後に単位を認定する制度です。受講しただけで単位が認められるという意味ではありません。
杏林大学は、桜美林大学、共愛学園前橋国際大学、創価大学との単位互換も案内しています。ただし、授業内容と科目内容の互換性を審査する場合があり、認定の可否はあらかじめ大学へ確認する必要があります。
一方、推薦・総合型選抜で受講経験を伝える場合は、本人の学びの内容が中心です。入学後の単位認定、入試の出願条件、本人の実績資料への記載を混同しないことが大切です。
資格の知識を、授業の理解と本人の問いへ使う
履修科目に応じて、英検の学習を外国語資料の読み取りに使ったり、統計検定の学習を調査結果の比較へ使ったりする準備が考えられます。授業で扱う言葉を知っているだけでなく、その方法が何を明らかにするかまで考えましょう。
例えば、地域の課題に関心を持ったなら、授業で得た視点を使って複数の行政資料を読み比べる方法があります。Pythonで公開データを整理する場合は、集計年、対象、欠けている情報も示すことが必要です。
授業で教わったことと、自分で調べたことを分けて記録し、問いがどう変わったかを残しましょう。これらは本人が発展させる学習例で、APで一律に課される課題という説明ではありません。
先取り学習を生かす大学3校の比較例
| 大学・方式 | 主な条件と、成果の伝え方 |
|---|---|
| 電気通信大学・情報理工学域Ⅱ類(融合系)/総合型選抜 | 日本の高校等を2027年3月卒業見込み等、合格時の入学確約が必要。情報工学へ深まった本人の活動を、活動報告書と発表へ整理 |
| ICU・教養学部/総合型英語外部試験利用 | 全体4.1以上、所定の英語公式スコア、第一志望・入学確約等が必要。継続活動と小論文で関心を説明 |
| 慶應義塾大学・総合政策学部/環境情報学部AO入試 | 高校卒業等、日本語または英語で大学で学ぶ能力、第一志望・入学確約が必要。本人の調査と学習計画を資料へ |
電気通信大学の2027年度要項7ページは、活動例に「他大学でのスクーリング・セミナー参加」を挙げています。APの学びから、本人がデータ分析や情報技術の研究・制作へ進んだ場合、受講資料と自分の成果を活動実績報告書へ整理する準備が考えられます。
Ⅱ類は3分以内の自己PR動画を含む活動資料などで一次選考し、二次ではプレゼンテーションと口頭試問を含む面接を行います。数学Ⅲや物理・化学等の履修は望ましいとされています。
2027年度は、日本の高校等を2027年3月に卒業・修了見込みの人(2026年度の途中卒業等を含む)が対象で、二次合格時に必ず入学する確約が必要です。Ⅱ類(融合系)の一次は書類選考で、Ⅰ類のCBTとは異なります。出願は2026年9月1〜3日必着で、既に終了しています。
ICUは2024年4月1日〜2027年3月31日の高校卒業・修了等が対象で、過去にICU総合型へ出願していないことも条件です。2024年10月1日以降の所定の英語公式スコア、推薦状2通、小論文等を提出し、書類選考後に日本語の対面面接があります。自己活動歴は少なくとも2・3週間以上の教科外活動が対象です。
出典:ICU・2027年度総合型要項3〜8・22〜23ページ
慶應SFCは、志望理由・学習計画や活動資料などの書類選考後に面接があります。客観的に志願者を知る2人の評価者が必要で、2親等内の親族は評価者になれません。
出典:慶應義塾大学・2026夏秋AO要項(2027年入学)8・10・18〜20ページ
これらは2027年度要項による比較例で、受講に一律加点が付くという説明ではありません。2026年秋学期の修了は翌年1月となるため、9月の出願へ修了成果を提出することはできません。主に翌年度以降を見据え、実際の提出期限までの成果を整理しましょう。
理系への関心が深まった場合は、倍率も調べる
2026年度の静岡大学工学部数理システム工学科の学校推薦型選抜Ⅱは、受験者4人・合格者2人で実質倍率2.00倍でした。AP自体の合格率や、杏林大学の倍率とは別の実績です。資格、分析・制作、数学や英語を早くから学び、名門理系大学を目指す準備も考えられます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで先取り学習を推薦の実績へ育てる
スキルパスは、資格対策と実績の組み合わせ方、大学別の評価資料を熟知しています。高校1・2年から参加できる企画、必要な基礎学力や資格、本人が深めたい問いを整理し、受講と受験の時期を合わせて準備できます。
受講後は、ノート、授業で得た視点、本人の調査を整理し、比較・分析・考察を含む報告へ発展させます。志望理由書や面接では、大学の授業で感じた課題と、進学後に学ぶ必要性を、自分の経験から説明できるよう支えます。
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