筑波大学には、探究を軸に挑むAC入試、学校長推薦による推薦入試、医学類の研究型人材入試など、一般選抜とは異なる複数の合格ルートがあります。特に情報学群のAC入試は、自ら設定した研究課題の過程と成果を、自己推薦書と約30分の面接・口述試験で伝えられます。一方、理工学群などの推薦入試は優れた学力と専門への関心を小論文・面接で問います。方式を混同せず、実績づくりと基礎学力の準備を並行することが合格への近道です。
対象:2027年度学群入試。2026年9月30日に筑波大学公式のAC入試・推薦入試・研究型人材入試募集要項を確認。

筑波大学の推薦・総合型選抜|2027年度の全体像
- AC入試:書類審査と面接・口述試験で問題解決能力を評価。共通テストを課さない
- 推薦入試:学校長の推薦を受け、学群・学類ごとに小論文、面接、適性試験、実技などを課す。心理学類を除き共通テストを課さない
- 人間学群心理学類の推薦入試:第1次選考の後、大学入学共通テストも用いる
- 医学群医学類の研究型人材入試:自然科学の研究成果を評価し、最終選考で共通テストを課す
- 国際科学オリンピック特別入試などは独立した選抜。AC入試との重複出願に制限がある
一般選抜の「総合選抜」は、推薦・総合型の意味ではなく、前期日程で入学後に所属学類を選ぶ方式です。名称が似ていますが別制度なので注意が必要です。
AC入試|自分で見つけた課題と解決過程を評価
2027年度のAC入試は、生命環境学群生物学類、情報学群の情報科学類・情報メディア創成学類・知識情報・図書館学類などで実施します。情報科学類は8人、情報メディア創成学類と知識情報・図書館学類は各5人、生物学類は3人を募集。既卒者も出願可能です。
第1次選考は自己推薦書の本文、活動経過報告書、根拠資料、志願理由書を重視し、継続的な活動から問題解決能力を評価します。第2次は約30分の面接・口述試験。作品や資格の名前だけでなく、なぜその問いを選び、どう方法を変え、何を検証したかを説明できることが重要です。情報科学類ならプログラムやデータ分析、生物学類なら研究記録と結果の解釈を、自分の判断として示しましょう。
AC入試では共通テストを課しません。ただし体育専門学群は合格時の入学確約が明記され、国際科学オリンピック特別入試・研究型人材入試などとの重複出願も認められません。私立大学の併願候補については、両大学の専願条件、発表日、手続期限を照合してください。
推薦入試|理工学群・情報学群などの学類別対策
学校長推薦に基づく一般公募制で、指定校制ではありません。理工学群では数学類8人、物理学類14人、化学類12人、応用理工学類16人、工学システム学類20人、社会工学類12人を募集します。情報学群では情報科学類12人、情報メディア創成学類10人、知識情報・図書館学類32人です。ほかに生命環境学群、医学群なども対象です。出身学校の推薦人数枠と推薦要件を学類ごとに確認する必要があります。
数学・物理・化学などは専門基礎を学び続け、論述や面接で解法の理由まで説明する練習が重要です。工学システム学類は数学・理科・英語の基礎力から工学的な問題解決能力を、社会工学類は社会の課題に対する数理的・論理的分析を評価します。情報科学類は情報技術への関心と、新しい技術を創造する意欲を、学力と課外活動の両面から示しましょう。
2027年度の推薦入試は人間学群心理学類のみ共通テストを課し、それ以外の学類・専門学群は課しません。生命環境学群生物資源学類には、専門高校・総合学科向けの別枠もあります。医学群医学類には通常の推薦と地域枠推薦があり、出願条件や将来の進路に関する約束を個別に確認してください。
医学類の研究型人材入試|研究成果と共通テスト
医学群医学類の研究型人材入試は、自然科学の課題を自ら発見し、継続的に研究して高い成果を上げた受験生を対象とする若干名の募集です。第1次は研究レポート等の書類、第2次は60分の適性試験と、ポスターによる約10分の発表を含む30~40分程度の面接・口述試験。最終選考では大学指定の共通テストを受け、総合点・数学・理科について原則8割以上の基準があります。研究の再現性と自分の貢献を示す準備に加え、共通テスト対策を止めないことが重要です。
筑波大学と私立大学の併願を考える
AC入試、推薦入試、研究型人材入試は出願条件と手続日が異なります。AC入試は他の特別入試との重複に制限があり、推薦入試も学校長推薦と合格後の手続条件を確認する必要があります。「出願できる」と「複数合格後に進学先を選べる」は同じではありません。私立大の併願可方式を検討する場合は、それぞれの要項を比較してください。
比較候補の私立大学3校
芝浦工業大学|工学・情報分野の総合型・推薦対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策
東京電機大学|理工学部の総合型・公募推薦対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策
立教大学|理学・環境分野の自由選抜入試対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策
推薦・総合型選抜でさらに挑戦できる大学
情報・理工分野の研究実績をさらに伸ばしたい場合、東北大学のAO入試も比較対象になります。難易度だけではなく、研究分野、学部の評価方法、入学確約条件に合うかで判断してください。
東北大学|AOⅡ期・Ⅲ期の学部別対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策
筑波大学の方式別スキルパス戦略
- 情報学群AC入試:研究課題、作品、コード、データを根拠資料にまとめ、研究の過程と結果を30分の口述で説明する
- 生物学類AC入試:観察・実験の方法、失敗からの改善、結果の解釈を研究レポートとして整理する
- 理工学群推薦入試:数学・理科・英語の基礎力を維持し、学類別の小論文と面接で専門への関心を示す
- 医学類研究型人材入試:本人の研究上の貢献を明確にし、ポスター発表と共通テストを並行して仕上げる
AI時代には、きれいな文章だけではなく、資格・研究・制作という本人が積み上げた実績が差になります。理系大学院講師が中心のスキルパスは、研究テーマの設計、活動記録、自己推薦書、小論文、口述試験まで一貫して支援します。
よくある質問
AC入試で共通テストは必要ですか?
2027年度AC入試は共通テストを課しません。医学類の研究型人材入試は別方式で、最終選考に共通テストが必要です。
推薦入試で共通テストが必要な学類は?
2027年度は人間学群心理学類のみ共通テストを課します。ほかの学類・専門学群の通常の推薦入試では課しません。
AC入試と他の特別入試を同時に受けられますか?
2027年度のAC入試募集要項では、国際科学オリンピック特別入試、国際バカロレア特別入試、海外教育プログラム特別入試、研究型人材入試との重複出願はできません。




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