大学で学びたい分野があっても、その授業を実際に受ける機会は限られます。福岡大学の高大連携事業「福岡大学で学ぶ」は、高校生が大学生と一緒に正課の授業を受講できる制度です。
大学の授業で生まれた疑問を、資格学習と本人の探究・制作へつなげることが、推薦・総合型選抜の準備になります。大学への進学を前提としない制度なので、学ぶ内容を軸に進路を考えられます。
高校生が大学生と一緒に学ぶ制度
2026年度の案内では、1回、数回、全15回または30回の受講を選べます。全15回で申し込む場合は、体調不良等を除き、原則すべての授業への出席が前提です。授業によって時間割や受け入れ条件が異なります。
申し込みには学校長の了承が必要です。科目を確認し、高校の担当教員への相談、フォームでの申し込み、担当教員への報告という流れになります。定員は各科目若干名で、申込状況等によって受け入れられない場合もあります。
2026年度の締切は前期3月13日、新1年生は5月8日、後期8月21日でした。新1年生の前期受講は6月からです。いずれも受付は終了しているため、次回の科目や条件は新しい案内を確認してください。
化学、半導体、情報通信、地理やマーケティングも
2026年度の一覧には、一般化学、大気水圏物理化学Ⅰ、半導体デバイス、電気磁気学、測量学などが掲載されています。後期には半導体工学、情報通信機器概論などもあります。
人文地理学や自然地理学、流通・マーケティング入門、会計学総論など、文理をまたぐ科目も選択肢です。ただし、大気水圏物理化学Ⅰは高校1年生を受け入れないなど、科目ごとの制限があります。講義の曜日・時間と高校生活の両立も確認しましょう。
受講期間中に中央図書館を利用したい場合は、受講証と生徒手帳を提示する扱いです。受講した大学名だけでなく、何を理解し、何を調べ直したかを残すことが大切です。授業への参加から、大学入試の加点や単位認定を自動的に受けられると考えないようにしましょう。
出典:福岡大学で学ぶ・Q&A
資格と本人の探究で、授業の理解を深める
半導体や情報通信に関心を持った人なら、物理検定やITパスポートの学習を通して、授業の用語と高校の基礎を結びつける方法があります。学んだ仕組みを図に描き、自分の言葉で説明する練習も有効です。
自然地理や気象に興味があれば、公開気象データを使い、地点や期間をそろえて比較する探究が考えられます。統計検定で集計の基礎を学び、Pythonでグラフを作れば、条件によって結果がどう変わるか検討できます。
講義で教わったことと、本人が追加で調査・分析・制作したことを分けましょう。資格、比較条件、試行錯誤と考察がつながれば、大学でさらに学びたい理由も具体的になります。これらは本人が発展させる学習例で、福岡大学が指定する受講課題ではありません。
理工系の成果を生かして考えたい大学3校
| 大学・2027年度の方式 | 主な条件と成果の伝え方 |
|---|---|
| 電気通信大学Ⅱ類・総合型選抜 | 現役等・合格時入学確約。活動実績報告書、3分以内動画、発表・面接・口頭試問で本人の成果を説明 |
| 工学院大学情報学部等・探究成果活用型 | 現役・課程別評定・理数探究の発表または外部提出。英語・数学、探究書類、発表・質疑に備える |
| 東京電機大学理工学部・総合型AO | 高校卒業等、数学・外国語各3.3と所定履修等。事前課題、活動報告、発表・口頭試問を含む面接で評価 |
電気通信大学Ⅱ類の2027年度総合型選抜では、活動実績報告書に大学のセミナーや資格等の内容をまとめることができます。高校等を2027年3月卒業見込みの人などが対象で、合格時の入学確約が必要です。受講歴に加え、本人の情報・計測分野の成果を説明できるように備えます。
出典:電気通信大学・2027年度総合型選抜要項3・7〜9ページ
工学院大学情報学部の探究成果活用型は、理数系の探究と、学内外での発表または外部コンクール等への提出経験が必要です。普通科・理数科は全体3.2以上、専門学科は3.5以上。その他の学科は、所定の数学・理科を両方履修・履修見込みなら3.2以上、それ以外は3.5以上です。授業を受けた経験だけで、発表・提出の条件まで満たすわけではありません。
出典:工学院大学・2027年度探究成果活用型要項4〜5ページ
東京電機大学理工学部AOは既卒者も対象です。高校卒業資格による経路では数学・外国語各3.3以上。普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修が必要です。他大学との併願も可能です。
出典:東京電機大学・2027年度総合型選抜要項4・6〜9ページ
以上は2027年度要項を使った比較例で、当該年度の出願は終了しています。後期授業の今後の成果を、終了した出願へ加えることはできません。高校1・2年から、翌年度以降の提出期限までに学びと本人の成果を育てる準備が考えられます。
理系推薦には2倍前後で挑戦できる方式も
2026年度の静岡大学工学部数理システム工学科の学校推薦型選抜Ⅱは、受験者4人・合格者2人で実質倍率2.00倍でした。福岡大学の受講制度とは別の大学入試の実績です。資格、本人の探究、数学・理科・英語を早くから育てれば、名門理系大学も目標にできます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで先取り学習を推薦対策へ
スキルパスは、資格対策と実績の組み合わせ方、大学別の評価資料を熟知しています。高校での基礎学習、受けたい授業、資格や本人の研究テーマを整理し、出願までの計画を立てる段階から支援を受けられます。
受講後は、ノートや課題を見直し、本人の疑問を追加調査・分析・制作へ発展させます。本人が担当したことと考察を明確にし、志望理由書、活動報告、発表・口頭試問で伝えられる形へ整えましょう。
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