岩手医科大学の面接は、学部と選抜方式によって内容が異なります。医学部には課題型の個人面接、歯学部の総合型には模擬授業と理解度確認テスト、看護学部の総合型には活動報告書に関する発表と討論があります。薬学部の公募推薦は、化学の基礎学力試験と個人面接を組み合わせる選考です。
志望理由の暗記だけでなく、学部・方式に合った準備と、本人の考えを根拠とともに説明する練習が大切です。 学力試験を課す方式では、教科の学習も並行して進めましょう。
この記事は2027年度の総合型と、公募の学校推薦型選抜を中心に扱います。以下の質問・回答例は独自に作成した架空の練習用で、実際の過去問や合格者の回答ではありません。
総合型|医学部・歯学部・看護学部の違い
医学部|地域医療医師育成特別枠
医学部の総合型は、地域医療医師育成特別枠です。基礎学力試験の英語100点・数学100点・理科2科目各75点と、面接100点の計450点で選考します。個人面接と課題型の個人面接に加え、自己推薦書の内容についての面接を5段階で評価します。
課題型面接は、事前に課題を課し、それに対する設問を行う形式です。資料等の内容を理解し、問いに対する考えと根拠を説明する練習が役立ちます。実際の課題や質問を推測して、決め付けた回答を用意しないでください。
出願には2025年3月以降の卒業・2027年3月卒業見込み、全体の学習成績の状況3.8以上等に加え、圭陵会正会員の推薦が必要です。推薦者には職員・親族等について制限があります。学校長の推薦書は不要ですが、自己推薦書を提出します。
また、合格した場合の入学確約と、卒業後に附属病院・関連病院へ通算7年以上、臨床研修2年を含め勤務し、岩手県の地域医療に従事する確約等が条件です。将来の勤務に関わる条件まで理解したうえで検討してください。
出願は2026年11月2日から11月11日までの消印有効、試験は11月21日、会場は矢巾キャンパスです。
歯学部|模擬授業と理解度確認、集団・個人面接
歯学部の総合型は、60分の模擬授業、60分の理解度確認テスト100点、面接50点の計150点です。面接は集団30分程度と、1人15分程度の個人面接があります。自己推薦書も段階評価の対象です。
授業を聞いて要点を理解する練習と、自分の考えを他者に伝える練習を分けて準備しましょう。理解度確認テストは直前の模擬授業の内容を測るもので、資格の実績だけを説明すればよい選抜ではありません。
出願資格には2024年3月以降の卒業・2027年3月卒業見込み、入学確約等があります。試験は2026年10月24日です。
看護学部|活動報告書と発表・討論
看護学部の総合型は、面接100点に活動報告書100点を加えた計200点です。集団面接は30分程度で、その中に活動報告書に関する1人5分程度の発表を含みます。さらに、1人15分程度の個人面接があります。
活動報告書は大学の様式をA4片面で印刷し、自筆で記入します。成長につながった体験や学びを、主体性・多様性・協調性の観点も含めてまとめ、看護への関心も記載する内容です。
補足資料は任意でA4サイズ2枚以内。提出の有無は評価に影響しないとされています。当日の面接室へ追加資料等を持ち込むことはできません。大学が用意する志望理由書・活動報告書等の写しを見ながら発表し、面接中に示されるテーマについて受験生同士で討論します。
出願資格は2026年3月卒業・2027年3月卒業見込み、全体の学習成績の状況3.5以上、入学確約等です。試験は2026年10月24日です。
公募推薦|4学部の試験と面接の位置付け
医学部|基礎学力350点と面接100点
医学部の公募推薦は、英語・数学各100点、理科2科目各75点、面接100点の計450点です。面接は個人面接と課題型の個人面接です。面接で大学の基準に満たない場合、得点順によらず不合格となります。
理科は物理・化学・生物から2科目を選びます。数学は数学Ⅰ・Ⅱ・A、英語も公式要項に示された範囲の基礎学力試験があるため、教科学習と面接練習の両方が必要です。
2026年3月卒業・2027年3月卒業見込み、全体の学習成績の状況4.0以上、学校長の推薦、入学確約等が条件です。推薦は1校2名以内。試験は2026年11月21日です。
医学部には、一般の公募推薦と別に、地域枠A・Bと秋田県地域枠もあります。出身・居住地、資金制度、卒業後の勤務等の条件が異なり、県による面接も加わります。地域枠Aは11年、Bと秋田県地域枠は9年の勤務等に関わる条件があるため、一般公募と同じ条件で出願できると考えないでください。詳細は各枠の要項で確認が必要です。
歯学部|小論文100点・個人面接100点
歯学部の公募推薦は計200点です。小論文は50分、個人面接は1人15分程度。調査書も面接時に評価します。総合型の模擬授業・理解度確認テストとは試験内容が異なります。
出願資格には2025年3月以降の卒業・2027年3月卒業見込み、入学確約等があります。試験は2026年11月22日です。
薬学部|化学100点・個人面接50点
薬学部の公募推薦は、化学基礎・化学の基礎学力試験100点と面接50点の計150点です。化学は50分、個人面接は1人15分程度で、調査書も面接時に評価します。
2026年3月卒業・2027年3月卒業見込み、全体の学習成績の状況3.5以上、入学確約等が条件です。試験は2026年11月22日です。小論文の対策だけでなく、化学の試験範囲を復習しましょう。
看護学部|小論文・英語と段階評価の面接
看護学部の公募推薦は、課題文型小論文100点・英語100点の計200点と、段階評価の面接による選考です。小論文・英語はそれぞれ50分、個人面接は1人15分程度です。面接の基準を満たさなければ、筆記の得点順によらず不合格となります。
出願資格は2026年3月卒業・2027年3月卒業見込み、全体の学習成績の状況3.5以上、入学確約等です。英検の成績利用制度もありますが、当日の英語受験は必須で、高得点の方を採用します。取得級や対象時期等の条件は公式要項を確認してください。
試験は2026年11月22日です。4学部の公募推薦の出願は、いずれも11月2日から11月11日までの消印有効、会場は矢巾キャンパスです。
実績の伝え方|資格・探究と医療を学びたい理由
学習内容と、さらに知りたいことをつなげる
生物検定・化学検定・物理検定等の学習経験が実際にあれば、資格名だけでなく、理解が深まった内容と今後の関心を振り返りましょう。指定された英検の成績利用制度等を除き、ここで挙げた検定が全員に必須、または一律に加点されるという意味ではありません。
探究やコンテストでは、研究の問い、方法、結果、限界を整理してください。共同研究なら本人の担当を分け、まだ検証していない原因や効果を、証明できた事実として説明しないことも大切です。
医療への関心を具体的な経験で説明
病気や医療への関心を持ったきっかけと、その後の学習・活動を整理しましょう。見学やボランティアの経験も、本人が行ったことと、専門職が行ったことを区別してください。
面接では、実績の大きさを装うより、本人の役割・判断・学びを正確に説明することが大切です。 患者や利用者を特定する情報、実際には行っていない医療行為は加えないでください。
質問例と回答例|学部・形式に合わせた練習
質問1|地域医療を学びたい理由を教えてください
…(地域医療に関心を持った経験)…から、…(実際に読んだ資料や行った学習)…を通して、…(気付いた課題)…を考えました。大学では…(公式情報で確認した学び)…を深めたいです。志望する制度の…(本人が確認した勤務等の条件)…も理解したうえで志望しています。
医学部に向けた練習例です。制度への理解を示すために、本人が納得していない勤務の意思を装う必要はありません。
質問2|資料や課題について、どのように考えましたか
課題では…(確認できる内容)…が示されています。私は…(本人の考え)…と考えます。根拠は…(資料や条件から説明できること)…です。一方、…(判断に必要だが分からない点)…もあり、…(さらに確かめたいこと)…が必要だと思います。
課題型面接等に向けた説明練習です。実際の課題や模範解答ではなく、授業等で扱った資料を使って練習してください。
質問3|歯学を学びたい理由を教えてください
…(本人のきっかけ)…から、…(実際に調べたこと)…を学びました。特に…(関心のある内容)…を深めたいです。大学では…(公式情報を確かめて関心を持った学び)…に取り組み、…(本人が考える将来像)…につなげたいです。
総合型では、模擬授業で知ったことを理解する準備も必要です。受ける前から授業の内容や感想を作っておかないでください。
質問4|化学の学習と、薬学への関心を説明してください
…(本人が学習した内容)…では、…(難しかった点)…を…(実際に試した学習方法)…で理解しました。…(関心が深まった内容)…について、薬学部で…(さらに学びたいこと)…を深めたいです。
薬学部に向けた練習例です。面接準備と並行して、化学基礎・化学の学力試験に備えましょう。
質問5|活動から得た学びを、看護にどうつなげたいですか
…(本人が取り組んだ活動)…で、私は…(役割)…を担当しました。…(他者と協力した経験)…を通して、…(気付いたこと)…がありました。大学では…(深めたい学び)…を学びたいです。
看護学部の活動報告書と発表にもつながる練習例です。集団面接では、自分の意見を伝えるだけでなく、他者の考えを理解して応答する練習も役立ちます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの面接準備|学部・方式に合わせて練習
スキルパスでは、資格・探究等の実績づくりから、志望理由書や面接の準備までを一人ひとりに合わせて支援します。本人の活動を振り返り、志望理由や追加質問への説明を練習します。
岩手医科大学では、医学・歯学・薬学・看護の試験内容を区別し、面接と必要な学力試験の両方に備えましょう。 総合型でも、学部によって授業理解や活動発表等の準備が必要です。
公式資料
出願前に、最新の公式情報で出願資格、推薦者の条件、地域枠の制度、提出書類、成績利用制度、集合時刻と試験会場を確認してください。


