近畿大学と奈良県立磯城野高校の花みょうが研究は、高校で育てた植物を、大学の専門的な分析と結び付けた高大連携の事例です。2026年10月20日の大学公式報告では、栽培・培養の研究と、大学生との研究報告会が紹介されています。
高校で続けた研究を、資格学習と本人の考察へつなぎ、推薦で説明できる実績を育てましょう。研究の担当を明確にし、植物・食品・環境への関心を、大学で深める学問へ結び付けることが大切です。
高校生の栽培と、大学生の香気分析を結ぶ共同研究
この共同研究では、磯城野高校の生徒が栽培した大和野菜「花みょうが」を、近畿大学薬学総合研究所食品薬学研究室と共同利用センターが分析しました。
高校では、根茎腐敗病の克服を目指し、茎頂培養による培養苗の作出などに取り組んでいます。大学側では、薬学部創薬科学科3年生がGC-MSを用いた分析を担当し、早生みょうがとの香気成分の違いを調べました。
高校の教員と生徒3人が共同利用センターを訪問し、分析を担当した大学生と研究報告会を実施しています。高校生は栽培した花みょうがの分析結果について意見を交わし、施設や分析機器を見学しました。
高校生の栽培・培養と、大学生による機器分析を分けて説明することが、この事例を進路や探究に生かすうえで欠かせません。高校生自身がGC-MSを操作した実績としては紹介できません。
これは磯城野高校との連携事例です。一般の高校生が同じ条件で応募できる募集プログラムとして案内されているわけではありません。自分の学校で取り組める研究や大学連携を考える参考としても活用できます。
植物の記録を、化学・生物・統計の学習で深める
例えば、本人が栽培に関わる場合は、観察した時期、育成の条件、植物の変化を整理し、何を比較したのかを説明する準備が考えられます。担当した作業と、他の人から教わった知見を分けて残しましょう。
化学検定や生物検定の学習は、植物や物質の性質を理解し、研究で生まれた疑問を考える準備につなげられます。統計検定の学習なら、記録のばらつきや比較条件、図表の読み方を学び、本人の考察に生かす方法があります。
香気分析の結果を見ただけで、「違いの原因を解明した」と結論付ける必要はありません。結果から分かる範囲と、さらに調べたい点を整理し、研究を発展させる問いを持つことが大切です。
情報系へ関心が広がった場合は、本人の観察記録を集計・可視化するプログラムや、記録を整理する仕組みを作る発展も考えられます。資格の知識を使い、本人が何を調べ、考え、改善したかまで残すことを意識してください。
植物・食品の研究から考える大学・方式
| 大学・2027年度の方式 | 研究成果の生かし方 | 主な条件・選考 |
|---|---|---|
| 近畿大学農学部農学科・総合型選抜 | 自然環境・農業・食に関する本人の研究を資料と発表へ | 現役等、全体3.5以上と所定教科4.0以上、研究経験、書類・発表・口頭試問 |
| 電気通信大学Ⅰ類・総合型選抜 | 観察記録の分析・情報制作を活動資料へ | 現役等、入学確約、数学・情報CBT、発表・口頭試問 |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜AO | 本人が作った集計・可視化の仕組みを課題・活動報告へ | 数学・外国語各3.3以上、課程別履修条件、発表・面接等 |
共同研究の参加者を対象にした一律の入試優遇ではありません。本人の研究分野と、各方式が求める条件・資料から、進学先を比較してください。
近大農学科は、研究経験と基礎学力を合わせて準備
2027年度の農学部総合型選抜は、日本の高校等を2027年3月に卒業見込みの人や、高専3年次の修了見込みの人が対象です。農学科は2027年4月に農業生産科学科から名称が変わります。
農学科の個別条件は、全体の学習成績の状況3.5以上、数学・理科・社会のいずれか4.0以上、そして「自然環境や農業・食に関する調査・研究に取り組んだ経験」です。理科や社会の対象科目と、評定の算出範囲も要項で定められています。
提出資料には自己紹介書、志望理由書、活動報告書があります。一次は書類、二次は研究活動についての発表約10分、質疑応答約5分、口頭試問約10分です。
研究の課題・本人の担当・観察や分析の根拠を、発表と質疑で説明できる準備が必要です。薬学部との共同研究を紹介した事例ですが、ここで比較している入試は農学部農学科の方式です。
一次出願は2026年9月1〜7日必着でした。大学の研究報告は10月20日公表で、各生徒の活動実施日まではこの報告から確定できません。2027年度要項は方式比較の例とし、出願にはその時点で実施済みの本人の活動だけを示してください。高校1・2年生には、翌年度以降に向けた早期準備として参考になります。
出典:近畿大学2027年度総合型選抜要項・6〜7頁、56〜57頁
情報分野へ進む場合も、本人の制作と学力を
電気通信大学Ⅰ類は2026年度中の高校卒業者等が対象で、合格時の入学確約が必要です。特別活動レポートと3分以内の活動PR動画、数学・情報のCBT、発表・面接・口頭試問等で選考します。
東京電機大学理工学部AOは既卒者も対象です。高校卒業資格による出願では数学・外国語各3.3以上と課程別の履修条件があり、事前課題、活動報告、発表・面接等で選考します。他大学との併願も可能です。
両大学の2027年度出願も2026年9月上旬でした。大学の報告を読んでから新しく始める制作は、翌年度以降の準備として考え、すでに終了した出願時点の成果にはできません。
出典:電気通信大学2027年度要項・東京電機大学2027年度AO要項
低倍率の理系推薦も、研究と資格を早めに用意
2026年度の愛媛大学工学部機械工学コース総合型選抜Ⅰは受験6人・合格3人で実質2.00倍、熊本大学理学部理学科学校推薦型選抜Ⅱは受験31人・合格20人で1.55倍でした。
資格と本人の探究、数学・理科の基礎を積み重ね、条件と分野が合う低倍率の方式を比較すれば、名門理系大学を推薦で狙う戦略も考えられます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで資格・探究から発表と面接まで
スキルパスは、推薦で評価される実績の組み合わせ方と資格対策を熟知しています。学校の研究環境と大学連携の対象、学年や出願条件を整理し、資格学習と本人の研究を組み合わせるところから支えます。
研究の担当、観察条件、結果と考察を整理し、資料や図表にまとめる準備へ。情報系を考える場合は、本人の分析プログラムや改善も記録し、基礎学力と合わせて、志望理由書・活動報告書・発表・口頭試問へつなげます。
学校で続けた研究を、本人の成果と大学で学ぶ理由まで伝わる実績へ育てる支援です。オンラインで徹底伴走します。
資格と本人の探究を生かす推薦対策は、下の無料受験相談フォームからご相談ください。


