情報系の推薦・総合型選抜を考えるなら、資格の勉強と大学での実習を組み合わせる方法があります。工学院大学の「サイバーセキュリティリサーチャー」は、高校生が研究室で課題解決を体験する情報学部インターンシップです。修了証を出願書類に使える方式があり、体験の中身は小論文でも問われます。
2日間の研究室実習で何を学べる?
2026年は8月4・5日に、新宿キャンパスのDX実践ラボで実施されました。情報学部コンピュータ科学科の小林良太郎教授が担当し、大学生が高校生の取り組みを支援しました。
参加者は、情報技術を使う難問への挑戦、知識の理解、壊れたプログラムの読み解き、セキュリティの課題に取り組みました。解決方法を検討して、考察やアイデアを共有し、最後に修了証を受け取っています。
2026年度の実施は終了しています。次回の学年・募集地域・参加選考・日程は、新しい募集案内で確認してください。
修了が出願条件につながる総合評価型選抜
2027年度の情報学部総合評価型選抜要項4ページには「情報学部インターンシップに参加し修了した方」とあります。これは、ほかの出願条件も満たしたうえで使う、実際の出願経路です。2024年4月以降の対象実習が有効で、2026年8月の本企画も公式一覧に掲載されています。
| 大学・方式 | 実績の扱いと主な条件 |
|---|---|
| 工学院大学・情報学部/総合評価型選抜 | 対象実習修了、または情報分野の探究経験。2026年3月卒業・2027年3月卒業見込み等、課程別評定条件あり。併願可能 |
| 電気通信大学・情報理工学域Ⅱ類/総合型選抜 | セミナーや制作の経験を活動実績報告書へ。2027年3月卒業見込み等と入学確約が必要 |
| 東京電機大学・理工学部/総合型選抜(AO) | 活動報告や発表で成果を説明。高校卒業資格等の経路では数学・外国語各3.3以上と履修条件あり。併願可能 |
工学院の全体評定は普通科・理数科3.2以上、専門学科3.5以上です。その他の学科は、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと、物理・化学・生物のうち基礎科目を含む指定1科目群の両方を履修・履修見込みなら3.2以上、それ以外は3.5以上が必要です。在学中の場合は担任または進路指導教員の承認も必要です。
修了経路では修了証のコピーを提出します。情報探究の経験から出願する経路もあり、論文・発表要旨・ポスター等の成果を提出します。選考は数学・英語の基礎学力調査、小論文、志望理由書・調査書の審査です。小論文では実習や探究の内容、成果、自分の考えが問われるため、修了後の振り返りまでが対策になります。
出典:工学院大学・2027年度総合評価型選抜要項4・7・13ページ
体験後に残したい、自分の工夫と検証
例えば、授業用に用意されたプログラムについて、動作しない原因の仮説、試した変更、結果を記録すると、考えた過程を説明できます。これは活動の発展例です。大学の教材を無断公開せず、公開可能な自作の練習プログラムで学び直す方法もあります。
チームで取り組んだ内容と、自分で判断・修正した箇所を分けて残すことが大切です。うまく動いた結果だけでなく、失敗から原因を絞った過程や、指摘を受けて変えた点が、情報学を学ぶ理由につながります。
資格学習を実習・探究の理解へつなげる
ITパスポートで情報セキュリティの基本を学び、プログラミングの検定や情報オリンピックの問題で、処理を順序立てて考える力を磨く方法があります。さらに、自作教材のエラー発生条件を整理し、修正前後の結果を表やグラフで比較すれば、本人の探究として説明する材料になります。
資格名を増やすだけでなく、学んだ知識をどの課題で使い、何が分かったかを言葉にしましょう。上の3方式で、これらの資格に一律の加点があるという意味ではありません。
他大学にも、実習から深めた成果を伝える
電気通信大学の2027年度要項7ページには「他大学でのスクーリング・セミナー参加」とあります。Ⅱ類の活動実績報告書では、本企画で理解した課題と、その後の自作プログラムの改善を関連づけて説明する方法が考えられます。3分以内の自己PR動画、書類選考後の発表・面接・口頭試問にも備える必要があります。
出典:電気通信大学・2027年度総合型選抜要項3・7〜9ページ
東京電機大学理工学部では、一次の事前課題・活動報告等、二次の発表と口頭試問を含む面接で取り組みを伝えます。普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠなど、課程別の履修条件があります。
2027年度方式の出願は終了しています。ここでは準備の比較例として紹介しており、今後参加する企画の成果は、翌年度以降を中心に、実際の提出期限までに取り組んだ範囲で使うことになります。
出典:東京電機大学・2027年度総合型選抜要項4・6〜9ページ
理系推薦には比較的落ち着いた倍率も
2026年度の静岡大学工学部数理システム工学科の学校推薦型選抜Ⅱは、受験者4人・合格者2人で実質倍率2.00倍でした。実習の参加選考とは別の大学入試の実績です。資格、探究成果、基礎学力を早くからそろえれば、名門理系大学も目標にできます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで実習の学びを推薦の実績へ
スキルパスは、資格対策と探究成果の組み合わせ方、大学ごとに求められる資料を熟知しています。高校1・2年のうちから、参加を目指す企画、情報資格、数学・英語の学習を並行して計画できます。
実習後は、自分が解いた課題と役割を整理し、自作プログラムの制作、検証結果のまとめ、活動報告へとつなぐ支援を受けられます。工学院なら実習経験を説明する小論文と基礎学力、他大学なら志望理由書・発表・口頭試問というように、選考内容に合わせた対策が必要です。
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