長崎大学の面接は、総合型Ⅰ・Ⅱ、公募の学校推薦型Ⅰ・Ⅱで形式が異なります。日本語・英語の質疑応答、課題の発表、研究活動の説明、英語の口述試験を区別して準備しましょう。
本人の実績を、取り組んだ理由・方法・結果・残った疑問まで説明することが大切です。 提出したレポートや作品を基に質問する方式もあるため、書類と面接を別々に考えないようにしてください。
以下は練習用の架空の質問・回答例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。省略部分は本人の経験に置き換えてください。
総合型Ⅰ|多文化社会・経済・工・水産
多文化社会学部|日本語と英語の個人面接
書類による第1次選考の後、日本語・英語の個人面接と、論理的に考える力や観察力などを問う筆記試験を行います。一般枠と、グローバル・国際バカロレアの枠では出願条件や提出書類が異なります。
社会や文化への関心を、本人が調べたことや活動した経験から説明しましょう。英語でも、結論と理由を短く伝え、追加の質問に答える練習が役立ちます。
経済学部|事前テーマの発表と口頭試問
総合型Ⅰは、書類選考の後、数理に関する筆記試験と、口頭試問を含むプレゼンテーション型面接を行います。
発表のテーマと要領は第1次選考の合格通知とともに示されます。発表と、その内容・提出書類についての質疑応答を合わせて20分程度です。資料の読み取りと、自分の判断の根拠を伝える準備が大切です。
工学部|コース別の適性評価と基礎学力テスト
総合型Ⅰの区分A・Bでは、書類選考の後、個人面接による適性評価と、筆記の基礎学力テストなどを行います。出身学科や履修などの条件があるため、区分を確認してください。
機械工学、電気電子工学、構造工学、化学・物質工学は個人面接、社会環境デザイン工学は個人面接と課題作文です。志望動機に加え、コースへの理解、分野への関心、考え方などを確認します。
水産学部|専門学科等の履修条件にも注意
書類選考の後、課題論文、論理的思考力や英語の基礎学力を問う小テスト、個人面接を行います。面接では、水産学部への関心、志望理由、高校生活などについて質問します。
専門教育を主とする学科・総合学科等の履修条件がある方式です。海や生物に関心があれば誰でも同じ条件で出願できる、と考えないよう注意が必要です。
総合型Ⅱ|教育・経済・歯・環境科学
教育学部|提出課題の制作過程を説明する
音楽・美術・技術・家庭の技能系教科に強い関心があり、卒業後に長崎県内で教職に就くことを希望する人などが対象です。
課題の提出物、自己推薦書、活動記録、調査書等による第1次選考の後、課題を作った過程についての質問を含む面接を行い、共通テストの成績も利用します。完成した作品や映像だけでなく、本人が工夫した点、修正した点、次に改善したい点を振り返ってください。
経済学部|総合型Ⅰとは違う個人面接
書類選考の後、個人面接と共通テストなどで評価します。総合型Ⅰのプレゼンテーション型面接・筆記試験を、そのままⅡにもあると考えないことが大切です。
歯学部|歯学部ゼミナールと個人・グループ面接
第1次選考は大学が開講する歯学部ゼミナールの評価、第2次選考は個人とグループの面接などです。共通テストも利用します。
ゼミナールの受講が出願条件に含まれます。面接の直前だけ準備すればよい方式ではないため、参加方法を早めに確認してください。
環境科学部|調査研究活動を8分で発表
書類選考の後、本人が高校入学以降に行った調査研究活動で得た知見を8分で発表し、質疑応答を含む面接を受けます。発表はパワーポイント、手元資料、ポスターのいずれかを使用します。
グループ活動も対象ですが、本人の役割と貢献を説明する必要があります。スポーツ・音楽・美術などの実技系活動は発表対象ではありません。検証した事実と考察を分け、他の人の成果を自分の実績として話さないようにしましょう。
公募推薦|多文化社会・教育・経済学部
多文化社会学部|出願時のレポートと英語の質疑応答
推薦Ⅱは、共通テストと個人面接、書類などによって選抜します。面接は日本語と英語で行い、出願時に提出するレポートも資料とします。
レポートは、多文化社会の中で相対する見解が生じている問題を取り上げ、説明と自分の見解を述べるものです。自分と異なる考えの根拠も理解し、なぜその判断に至ったかを説明しましょう。
教育学部|コースに合わせた個人面接
小学校教育の一般推薦と離島教員養成の推薦では、それぞれ地域の教育への意欲や理解を確認します。中学校教育の文系・理系は、志望教科への関心に加え、その教科に関する思考や知識なども評価の対象です。
幼児教育は、幼児教育への問題意識や表現活動への関心など、特別支援教育は、その分野の教育への意欲などを個人面接で確認します。コースによって小論文などの組み合わせも異なります。
経済学部|小論文と個人面接
英語の問題を含む小論文と個人面接などで評価します。高校での活動や志望理由とともに、大学で学びたいことを具体的に説明できるようにしてください。英語を使う試験と、面接の形式を混同しないことも大切です。
公募推薦|医療系・情報データ科学・工・環境・水産
医学部・歯学部・薬学部
医学科は、個人・グループまたはその両方の面接で、問題への対応、意欲、協調性などを評価します。医学部保健学科は、個人またはグループの面接と、英語を含む小論文などを課します。希望する学科・枠の出願条件や地域医療に関する条件も確認してください。
歯学部の推薦は、小論文と個人面接などで評価します。総合型Ⅱのゼミナール・個人とグループの面接とは異なります。
薬学部の薬学科・薬科学科は、個人またはグループの面接などで評価します。薬学科は薬剤師、薬科学科は研究者としての適性を確認するため、同じ「薬への関心」だけで志望理由をまとめないことが大切です。
情報データ科学部|推薦Ⅰは英語口述を含む
推薦Ⅰは共通テストを免除し、数学・情報関連科目の小テストと、英語の口述試験を含む個人面接などで選抜します。英語は基礎的な短文の音読・読解・会話を通して評価します。
推薦Ⅱは、共通テスト、課題作文、個人面接などによる選抜です。Ⅰの小テスト・英語口述と同じ方式ではありません。情報分野の制作経験がある人も、数学と英語を含めて必要な準備を確認しましょう。
工学部・環境科学部・水産学部
それぞれ共通テストと個人面接などによって評価します。工学部は志望コースへの関心や学習意欲、環境科学部は環境への関心や思考力、水産学部は水産分野への関心や高校生活などを確認します。
総合型の発表・課題作文・小テストを、推薦にもそのままあると考えないようにしてください。提出書類と、該当する方式の試験内容を基に準備しましょう。
実績を使った想定質問と回答例
成果の名前より、本人が何を考え、どう確かめたかを具体的に伝えましょう。 理科検定の物理・化学・生物、情報オリンピック予選Bランクなども、本人の経験を説明する題材として使ってください。一律の必須条件や加点を意味するものではありません。
質問1|なぜ長崎大学の、その分野を志望するのですか
…(本人の学習・活動)…を通じて、…に関心を持ちました。…を調べましたが、…という疑問が残りました。
貴学の…で…を学び、この疑問を考え直したいです。学科・コースの教育内容も確認しています。
質問2|その研究や制作で、自分が考えた部分はどこですか
…(本人の研究・制作)…では、私は…を担当しました。…という理由で、…を提案しました。
…の部分は他のメンバーの担当です。全体の成果と、自分が実際に取り組んだ部分を分けて説明します。
質問3|レポートの結論に対して、別の見方はありますか
…(本人が調べた問題)…について、私は…と考えました。根拠は…です。
一方で、…という見方もあります。…の点は確認が足りないため、結論を出す前に…を調べたいです。
質問4|実験・調査の結果から、どこまで説明できますか
…(本人の実験・調査)…では、…を比較して…という結果が得られました。
ただし、…の条件では確かめていません。…の影響も考えられるため、…を追加で検証する必要があります。
質問5|大学に入って、何を学び直したいですか
…(本人の資格学習・探究)…では、…まではできましたが、…の仕組みを十分に説明できませんでした。
大学では…を体系的に学びたいです。現在は…を復習し、分からなかった点も記録しています。
本番前の確認とスキルパスの面接対策
発表の対象・時間・資料と、英語口述や専門分野の試問の有無を確認しましょう。 同じ学部でも、総合型と推薦では形式が異なります。
提出した書類や作品については、本人の担当と作成の過程を説明できるようにしてください。回答例を本人の経験として使うことはできません。大学の書類作成の規定に従い、実際の活動に基づいて準備しましょう。
スキルパスでは、資格・探究・制作の実績づくりから、出願書類と面接の準備まで一貫して支援しています。本人の活動を振り返り、学部・方式に合わせた発表や質疑応答を練習します。
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