東京科学大学の面接は、理工学系の総合型選抜と、医歯学系の公募推薦で内容が大きく異なります。理工学系でも、学院によって活動の発表、数学・物理・生物の試問、課題をめぐる対話などを行います。
実績の説明と、志望分野の基礎を使って考える練習を組み合わせましょう。 医歯学系では、グループ面接での考え方や対話も、個人面接につながります。
以下は架空の練習用質問・回答です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。本人の経験に置き換えて活用してください。
学院・学部・方式別の面接内容
理学院・情報理工学院|活動実績を説明する面接
理学院では、活動実績報告書に関する質疑などを通じ、理学に対する適性・素養・説明能力を評価します。情報理工学院では、活動実績報告書に関する発表や質疑などで、情報分野への適性・素養・説明能力を評価します。
研究、コンテスト、制作などについて、本人の担当と考えた過程を整理してください。情報オリンピックでの学習なら、成績だけでなく、解法を選んだ理由や計算量、うまく解けなかった点も説明できるようにしましょう。
工学院・物質理工学院|理数系の考え方を説明
工学院では、関心を持った理数系の題材を踏まえた志望動機と、与えられた物理・数学のテーマを論理的に説明する能力を評価します。数学は数学Ⅲを含みます。
物質理工学院では、科学的な知識や考え方に関する試問で、考察力・表現力と、物質分野の科学技術を学ぶ適性を評価します。現象を暗記するだけでなく、条件や原理を使って説明する練習が必要です。
生命理工学院|生物の筆記と面接
総合型選抜では、生物に関する筆記試験に加え、志望動機・学習意欲や、生物に関する設問を通じた論理的な思考力・適性を面接で評価します。
観察や実験の経験を、生命現象の仕組みに関する疑問につなげましょう。同時に、生物の基礎知識を使って考え、説明する学習が大切です。
環境・社会理工学院|A・B・Cを区別
Aは、数学を応用した建築に関する造形・スケッチ・説明文の課題です。面接が中心の方式ではありません。
Bは、国内外の社会・環境に関する公共的な課題について、問題を整理し、解決する素養や表現力を評価する、筆記を含む面接です。
Cは、世界の環境・社会的な課題について自分の見解をまとめ、説明し、審査員との質疑を行う面接です。対話を通じて思考を深める力も評価します。
生命理工学院の公募推薦|面接を課さない方式
生命理工学院の学校推薦型選抜は、個別テストを免除し、共通テストと提出書類で総合的に評価する方式です。総合型選抜で行う生物の筆記・面接と混同しないようにしてください。
医学部・歯学部|公募推薦のグループ面接と個人面接
医歯学系の特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜)は、医学科、保健衛生学科の看護学・検査技術学専攻、歯学科、口腔保健学科の口腔保健衛生学・口腔保健工学専攻が対象です。
課題を与えるグループ面接の後、提出書類とグループ面接の内容を踏まえた個人面接を行います。小論文と提出書類も評価され、医学科・歯学科では共通テストも課されます。
医学・看護・検査・歯学・口腔保健のどの領域を志望するのか、理由を具体化してください。口腔保健工学では、口腔の健康への関心と、ものづくりへの意欲も整理することが大切です。
実績を面接で説明するための準備
研究や制作は、目的・方法・結果・限界を整理しましょう。物理検定・化学検定・生物検定や情報オリンピックなどの学習経験も、志望分野の基礎理解を説明する題材になります。
これらは実績の整理例で、東京科学大学が定める必須資格・加点条件の一覧ではありません。医歯学系でも、活動の規模だけでなく、自分が考えたこと、他者と協力した過程、志望する専門との関係が重要です。
想定質問と回答例
質問1|その研究・活動を、なぜ始めたのですか
…(本人が関心を持った経験)…から、…を調べました。私は…を担当し、…という方法で比較しました。
…という結果が得られましたが、…は十分に説明できていません。貴学の…学院・学部で…を学び、この疑問を深めたいです。
自分の取り組みから生まれた問いと、志望先で学ぶ理由を結び付けましょう。
質問2|その解法・説明が成り立つ理由は何ですか
…という条件から、…が成り立つと考えました。…を用いると、…と説明できます。
ただ、…の条件が変わると同じ説明は使えません。その場合は…を確認する必要があります。現時点では…まで考えました。
理数系の口頭試問に向けた練習例です。分からない問題でも、使える条件と途中の考え方を説明する練習を重ねましょう。
質問3|結果の信頼性を、どのように確かめましたか
…(本人の実験・制作)…では、最初に…という結果になりました。…の影響を疑い、…をそろえて再度比べました。
…という傾向がありましたが、…の範囲では未確認です。記録には、測定条件と変更点を残しています。
確認できた事実と仮説、本人の貢献を分けて説明してください。 成果だけでなく、誤差や再現性をどう考えたかも振り返りましょう。
質問4|グループで出た異なる意見をどう考えますか
…という意見は、…の立場から重要だと理解しました。一方、…への影響も検討する必要があると考えます。
判断するため、…という条件と…の情報を確かめたいです。現在は…と考えますが、…が分かれば見直す必要があります。
医歯学系のグループ面接や、環境・社会分野の対話に向けた架空の練習例です。相手の意見を正確に受け止め、自分の根拠も示してください。
質問5|なぜ、その医療分野を志望するのですか
…(本人の学習・体験)…を通じ、…に関心を持ちました。…を調べた中で、…の知識と…の視点が必要だと気付きました。
私は…の立場から、人々の…に関わりたいです。現在は…を学んでいますが、専門的な判断に必要な知識は、大学で基礎から身に付けたいです。
医学・看護・検査・歯学・口腔保健の役割を混同せず、志望する専攻で学ぶ理由を説明しましょう。
本番前の練習と確認
理工学系は、発表や理数系の試問、課題への説明など、学院別の試験に合わせて練習してください。医歯学系では、小論文での考え方と面接での説明が一致しているかも確認しましょう。
提出資料・発表・面接で、実績の内容と本人の担当が一致していることが重要です。話す練習に偏らず、必要な教科の学習を続けてください。
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