山形大学の総合型選抜では、学部だけでなく選抜区分によっても、面接やプレゼンテーションの内容が異なります。理学部は数学・物理・化学・生物・地球科学で準備が異なり、農学部では自分が取り組んだ活動の説明も重要です。
実績の成果と、そこに至るまでの考え方を、どちらも説明できるようにしましょう。 資格・探究・制作を通じて生まれた疑問を、大学で深めたい学問につなげることが大切です。
以下の質問・回答は架空の練習例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。本人が経験していない実績を、そのまま使わないでください。
学部・方式別の面接対策
理学部・総合型選抜Ⅰ|選抜区分ごとの違い
数学・データサイエンスと物理学では、探究活動レポート等に関する質疑応答に加え、基礎学力の口頭試問があります。化学は探究のプレゼンテーションとレポートで、受験者相互の質疑応答も含まれます。
生物学は小論文と、プレゼンテーション・口頭試問を含む面接があります。説明にスライドやポスターは使用できません。地球科学は作業課題を行い、その内容の発表や質疑応答等があります。
同じ「探究の説明」でも、資料を使える条件や実施内容は共通ではありません。志望する選抜区分の指示に合わせて練習してください。
工学部|フレックスⅠと昼間Ⅱを区別
フレックスコースのⅠは、口頭試問を含む面接があります。昼間コースのⅡでも数学・理科の口頭試問があり、生まれ育った地域や地方でどのように貢献したいかを説明します。Ⅱも共通テストを課さない方式です。
Ⅰ・Ⅱという名称だけで、共通テストの有無や試験範囲を判断しないようにしましょう。制作・実験の経験を語る準備と、高校で学ぶ数学・理科の準備を並行してください。
農学部・総合型選抜Ⅰ|活動の発表と口頭試問
「広義の農学」に関して熱意を持って取り組んだ実績を基に、プレゼンテーションや口頭試問を含む面接があります。グループの成果を紹介する場合は、役割分担についても問われます。
観察・実験・調査・制作について、自分で決めたことと、他の人から教わったことを分けて整理しましょう。
人文社会科学部・総合型選抜Ⅰ
人間文化コースは口頭試問を含む面接と集団討論があります。グローバル・スタディーズコースは英検CSEスコアの書類審査と面接があり、事前に指定する日本語記事等に基づき、日本語で質疑応答を行います。
コース名から「英語だけの面接」と思い込まず、資料を正確に読み、自分の意見と根拠を説明する準備が大切です。
医学部看護学科・総合型選抜Ⅲ
共通テスト、集団討論、面接等で評価します。看護職としての適性も評価するため、見学や活動から何を理解し、何を大学で学ぶ必要があると感じたかを整理しましょう。
教育学部・医学科などの公募推薦
学校推薦型選抜は、総合型とは別に確認が必要です。教育学部はコース・区分に応じた面接や実技等、理学部・工学部・農学部は口頭試問を含む面接等があります。社会共創デジタル学環では、面接と集団討論が示されています。
人文社会科学部や医学科の推薦も含め、志望先の方式を募集要項で確認しましょう。総合型の学部別対策を、そのまま推薦に当てはめないことが大切です。
資格・コンテストを説明の材料にするには
物理検定・化学検定・生物検定の学習なら、探究で使った知識を、具体的な観察や比較と結び付けましょう。情報分野なら、情報オリンピック予選の問題や制作で、解法を選んだ理由や検証したことが説明の材料になります。
資格や大会の実績が、すべての学部で必須・一律加点という意味ではありません。探究の実績が出願要件となる区分もあるため、要件を満たすかの確認と、経験をどう説明するかの準備を分けてください。
想定質問と回答例
質問1|なぜ山形大学で学びたいのですか
…(関心を持ったきっかけ)…から、私は…を調べました。…(自分で比較・検証した内容)…を通して、今の知識だけでは…を説明できないと気付きました。
貴学の…(志望分野の公式教育内容)…を学び、経験から生まれた疑問を深めたいです。現時点では…の理解が足りないため、基礎から学ぶ必要があると考えています。
漠然とした将来像だけでなく、大学で学ぶ必要を感じた経験を説明しましょう。
質問2|探究では、どの条件を比べましたか
理学部の志望分野に合わせて具体化する、架空の例です。
…(本人の実験・観察)…では、…という仮説を立てました。物理や化学の学習を参考に、変える条件と、そろえる条件を決めました。
…という結果でしたが、測定回数が少なく、別の原因を除けていません。結果を確かめるため、次は…を比較したいです。
「この結果から何が言えるか」と「まだ言えないこと」を分けましょう。 化学の発表に備える場合は、他の人の発表を聞き、疑問を整理して質問する練習も役立ちます。
質問3|地域の課題に、工学をどう生かしたいですか
工学部昼間コースⅡに向けた、架空の練習例です。
…(本人が地域で気になったこと)…をきっかけに、…という制作に取り組みました。私は…を担当し、…の条件で動作を確かめました。
ただ、実際の現場では費用や維持管理も考える必要があります。貴学で…の基礎を学び、技術が使われる条件まで考えられるようになりたいです。
地域の課題を挙げるだけでなく、実際に取り組んだことと、その限界を整理してください。
質問4|農学に関わる活動で、何を担当しましたか
…(植物・食・環境などに関する活動)…で、私は観察項目と記録方法を決めました。生物の学習を参考に、…と…を比べました。
グループでは…を担当し、…は他のメンバーが担当しました。結果の解釈には…という課題が残ったため、大学で…を学び、確かめたいです。
共同活動では、全体の成果と本人の担当を区別することが大切です。
質問5|集団討論で、意見が分かれたらどう考えますか
…(資料から読み取れる事実)…を踏まえ、私は…と考えます。ただ、…という条件では別の対応が必要かもしれません。
他の方の意見を聞き、何を重視しているかを確かめたいです。共通している目的と、判断に必要な情報を整理しながら話し合いたいと考えています。
これは討論の姿勢を考える練習例です。人文社会科学部、看護学科、社会共創デジタル学環では、扱う分野や実施方法が異なります。実際の課題と指示に沿って考えてください。
本番前に必要な確認
出願書類と面接で、活動内容・担当・結果が食い違っていないかを確認しましょう。口頭試問は、答えに至る過程を声に出して説明する練習も大切です。
面接・発表・討論・作業課題を区別し、自分の選抜区分で必要な練習を重ねることが重要です。発表資料や持参物は、募集要項と受験者への通知を確認してください。
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