滋賀県立大学の公募推薦は、学科や推薦区分によって、個別面接、口頭試問、作品のプレゼンテーション、グループ討論に分かれます。「志望理由を覚えればよい」と考えず、自分が受ける学科の形式に合わせた準備が必要です。
本人が取り組んだことを、方法・結果・考え直した点まで説明できるようにしましょう。 環境調査、制作、資格学習、地域活動等の経験から、大学で学ぶ理由を具体的に伝えることが大切です。
以下は独自に作成した架空の質問・回答例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。2027年度の公式要項と、練習のための例を分けて紹介します。
学校推薦型選抜A・B・C・Dの違い
出願できる地域・学科・進路の条件
学校推薦型選抜Aは、滋賀県内の学校への在籍・卒業や、所定の時点からの本人または保護者の県内居住等の条件がある推薦です。Bは地域等の条件に加え、職業に関する学科・総合学科の出身者を対象とし、工業に関する科目の履修条件があります。
Cは地域等の条件を付さない全国型の推薦です。Dは人間看護学科を対象とし、看護地域枠奨学金制度の利用を前提とする推薦で、卒業後に滋賀県内の病院または特定施設で看護職として6年以上就業する強い意欲等が求められます。
同じ大学でも、すべての学科がAからDまで実施するわけではありません。学校長の推薦、入学確約、履修条件等も、志望学科と推薦区分の組み合わせで確認してください。
11月に面接を受ける学科と、1月に受ける学科
2026年11月21日に試験があるのは、環境建築デザイン学科、人間文化学部の地域文化・生活デザイン・人間関係・国際コミュニケーションの各学科、人間看護学科です。実施する推薦区分は学科ごとに異なります。
このうち環境建築デザイン学科Aと生活デザイン学科A・Cは、11月の面接に加え、2027年1月の大学入学共通テストも必要です。環境建築デザイン学科C、地域文化学科A・C、人間関係学科A、国際コミュニケーション学科A、人間看護学科A・Dは、共通テストを課しません。
環境生態・環境社会システム・生物資源管理の各学科、工学部、生活栄養学科は、2027年1月30日に面接を行い、共通テストも課します。生物資源管理学科の推薦はAです。共通テストがある方式でも、面接の準備を後回しにしないことが大切です。
学部・学科ごとの面接形式と準備
環境科学部|調査の説明と、建築Cの作品発表
環境生態学科A・Cは10分程度の個別面接です。環境社会システム学科A・Cと生物資源管理学科Aは、10分程度で口頭試問を含みます。面接の配点は、環境生態が800点、環境社会システムが600点、生物資源管理が300点です。
環境建築デザイン学科Aは、口頭試問を含む10分程度の面接で600点です。Cは共通テストを課さず、口頭試問・プレゼンテーションを含む10分程度の面接で100点です。Cでは、建築・デザインに関わる作品等の活動成果を5分間で発表し、成果を具体的に示すものを持参します。電子機器を使う場合も、会場と控室ではオフラインにする必要があります。
調査や制作の結果だけでなく、測定条件、比較した案、うまくいかなかった理由等を説明する練習が役立ちます。作品については、どこを本人が考え、何を修正したかを整理しましょう。
工学部|3学科とも口頭試問を含む
材料化学・機械システム工学・電子システム工学の各学科は、A・B・Cで口頭試問を含む個別面接を行います。A・Cは各学科10分程度・200点です。Bは材料化学が10分程度・200点、機械システム工学が10分程度・300点、電子システム工学が25分程度・400点で、区分により時間と配点が異なります。
物理・化学の学習や実験、プログラム制作等の経験がある場合は、原理と自分の作業を分けて説明してください。物理・化学分野の理科検定、情報オリンピック等も、実際に取り組んだ人にとっては学習を振り返る材料になります。資格や大会名を並べるだけでは、理解の内容は伝わりません。
人間文化学部|口頭試問がある学科と、個別面接のみの学科
地域文化学科A・C、人間関係学科A、国際コミュニケーション学科Aは、総合問題120分・100点と、口頭試問を含む面接10分程度・100点です。総合問題には英語力を問う設問と、学科で学ぶための基礎学力を測る設問が含まれます。
生活デザイン学科A・Cは、口頭試問を含む10分程度の面接で200点です。生活栄養学科A・Cは、10分程度の個別面接で200点です。調べた文化や社会の問題、制作、食への関心等を、本人の経験と学科の学びにつなげて説明しましょう。
人間看護学部|当日テーマによるグループ討論
人間看護学科A・Dは、総合問題90分・200点と、グループ面接30分程度・50点です。面接前に発表されるテーマについて討論する形式で、用意した個人の志望理由を一方的に話す場ではありません。
自分の意見を根拠とともに述べ、相手の発言を踏まえて考えを深める練習が必要です。 発言回数だけを増やすのではなく、論点を確かめたり、異なる意見との共通点を整理したりすることも意識してください。
実績・志望理由書・大学での学びをつなげる
知識をどのように使ったかを説明する
実験や調査では、仮説、方法、結果、限界を順に整理しましょう。望んだ結果が出なかった経験も、原因を考え、確かめ直した過程を説明する材料になります。
例えば統計検定等の学習を調査に生かした場合は、どの手法を使い、データのどの部分に限界があるかを説明してください。ここで挙げる資格等は学習経験の例であり、一律の出願条件や加点を意味しません。
滋賀で学ぶ理由を、関心のある課題から考える
大学は、琵琶湖を抱く滋賀の環境を生かした教育研究や、地域の課題を通して学ぶ教育を掲げています。「琵琶湖があるから」と終わらず、自分の関心をどの学科で深めたいかを考えましょう。
大学の科目や研究内容を調べ、取り組んだこととの接点を確かめてください。看護Dを志望する場合は、奨学金や卒業後の就業条件を理解し、自分の進路として考えていることを説明できる準備も必要です。
推薦面接・発表・討論の想定質問と回答例
質問1|環境についての調査で、何を確かめましたか
…(本人の観察・調査)…で、…という疑問を持ちました。…を比較するため、…の条件をそろえて調べました。
結果は…でしたが、調査した期間や場所が限られるため、…までは言えません。貴学で…を学び、…を確かめる方法を身に付けたいです。
質問2|建築・デザインの作品で、工夫した点を説明してください
…(本人が制作したもの)…では、…という課題を設定しました。初めは…と考えましたが、…を確認して、…を変更しました。
この資料では、その修正前後を示しています。…は改善できましたが、…が課題として残っています。貴学で…を学び、使う人や周囲の環境との関係から考えたいです。
質問3|工学分野の学習・制作で、原理をどう確かめましたか
…(本人の実験・制作・資格学習)…で、…が予想どおりに動きませんでした。…の原理を調べ直し、…を変えて比較しました。
…という結果から、…が関係していると考えました。ただし…はまだ確認できていません。分かっていることと推測を分け、大学で基礎から理解を深めたいです。
質問4|文化・社会・生活への関心は、どの経験から生まれましたか
…(本人の調べ学習・制作・交流等)…を通して、…に関心を持ちました。初めは…と考えていましたが、…の資料や意見に触れて見方が変わりました。
一つの経験だけで一般化せず、…という違いを確かめたいです。貴学の…学科で…を学び、…を考える方法を身に付けたいと思います。
質問5|食や健康に関する学習から、何を学びましたか
…(本人の生活栄養分野の探究)…で、…を調べました。生物・化学の授業や…の学習を振り返り、…の意味を確かめました。
…という傾向はありましたが、調査の条件から…までは断定できません。大学で栄養を科学的に学び、根拠を踏まえて考えられるようになりたいです。
質問6|討論で異なる意見が出たとき、どう応答しますか
…という点を重視するご意見だと理解しました。私は…という理由から…と考えていますが、…は共通して大切にできると思います。
今のテーマについて、…の場合と…の場合を分けて考えてはどうでしょうか。…の点は、ほかの方の考えも伺いたいです。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの推薦面接対策|学科ごとの形式に合わせて練習する
志望理由書、活動の説明、基礎知識への応答を、同じ本人の経験に基づいて準備しましょう。 作品発表やグループ討論がある場合は、個別面接とは分けて練習する必要があります。
スキルパスでは、本人の学習・探究・制作等を振り返り、大学で学ぶ理由を整理する支援を行っています。用意した文章の暗記だけに頼らず、質問に応じて根拠や限界を説明する練習を重ねます。
2026年10月23日時点の大学公式情報を基に作成。最新の募集要項と受験者への通知を確認してください。


