麻布大学の総合型選抜では、志望理由や活動経験を話すだけでなく、学科に応じた基礎知識を説明する口頭試問への準備が必要です。獣医学科は通常の総合型Ⅰ・Ⅱ期の対象ではなく、公募制推薦では面接が課されます。
受験する学科・方式の試験構成を確認し、本人の活動経験と、生物・化学等の基礎学力の両方を説明できるようにしましょう。 以下の質問・回答は独自に作成した架空の練習例で、実際の過去問や合格者の回答ではありません。
総合型の口頭試問|学科・実施時期による違い
第Ⅰ期の対象は5学科、第Ⅱ期は3学科
総合型第Ⅰ期は、獣医保健看護学科・動物応用科学科・臨床検査技術学科・食品生命科学科・環境科学科が対象です。第Ⅱ期は、生命・環境科学部の臨床検査技術学科・食品生命科学科・環境科学科で実施されます。
獣医保健看護学科と動物応用科学科には第Ⅱ期がありません。獣医学部という括りだけで、獣医学科にも同じ総合型があると考えないようにしてください。
| 学科 | 総合型の試験構成 |
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| 獣医保健看護学科・第Ⅰ期 | 小論文60分・50点、口頭試問50点と出願書類 |
| 動物応用科学科・第Ⅰ期 | 口頭試問100点と出願書類 |
| 臨床検査技術学科・第Ⅰ・Ⅱ期 | 小論文60分・50点、口頭試問50点と出願書類 |
| 食品生命科学科・環境科学科・第Ⅰ・Ⅱ期 | 口頭試問100点と出願書類 |
時間割にある20分は小論文後の休憩です。口頭試問そのものの所要時間と混同しないでください。
口頭試問の基礎知識は、学科ごとに確認
獣医保健看護学科・動物応用科学科では、大学や学科の方針への理解、主体的な活動、学習意欲、将来の抱負等に加え、生物・化学・英語の中から教科書程度の基礎知識が問われます。
臨床検査技術学科は生物または化学、食品生命科学科・環境科学科は生物・化学の基礎知識が審査内容に含まれます。いずれも志望理由、入学後の意欲、主体的な活動、コミュニケーションや面接態度等も評価の対象です。
用語を覚えるだけでなく、その意味を短く説明したり、図や現象と結びつけて考えたりする練習が役立ちます。具体的な口頭試問の過去問として、以下の練習例を扱わないでください。
公募制推薦|獣医学科の面接と他学科の口頭試問
獣医学科は面接を段階評価
獣医学科の公募制推薦は、60分・100点の基礎学力ペーパーテスト、60分・50点の小論文、A〜Dの段階評価による面接と出願書類で総合的に選抜されます。面接を、他学科の50点・100点の口頭試問と混同しないようにしましょう。
ペーパーテストは英語30点・数学30点・理科40点です。理科は「生物基礎・生物」または「化学基礎・化学」から選びます。2027年度は出題範囲の変更もあるため、以前の基礎科目だけの情報を使わず、最新の要項で英語・数学を含む範囲を確認してください。
大学のQ&Aでは、面接で志望の動機、勉学意欲、将来、志望理由書の内容等を質問し、学科の教育内容に沿う簡単な基礎学力を問う場合もあると案内しています。獣医師を目指した経験と、大学で学ぶ内容の理解を整理しましょう。
動物応用科学科は、総合型と試験構成が異なる
公募制推薦の獣医保健看護学科・動物応用科学科・臨床検査技術学科は、小論文60分・50点と口頭試問50点、出願書類で評価されます。動物応用科学科の総合型第Ⅰ期は口頭試問100点ですが、公募制推薦には小論文があります。
食品生命科学科・環境科学科の公募制推薦は、口頭試問100点と出願書類による選抜です。口頭試問で審査される基礎知識等は、各学科の案内を確認してください。
総合型と公募制推薦で、同じ学科でも準備する試験が変わることがあります。面接・口頭試問だけに絞らず、小論文や筆記も含めて計画を立てましょう。
提出書類・実績・出願日程を確認
資格の名称より、これまでの努力を説明
総合型では、調査書等、自己申告書、申告した資格・免許の証明書類の写し、志望理由書等を提出します。獣医学部と生命・環境科学部では指定様式が異なります。
大学のQ&Aは、総合型で特に有利になる資格や活動内容はないとしています。化学検定・生物検定、科学コンテスト等に実際に取り組んだ場合も、合格を有利にする資格だと決めつけず、学習の内容や努力の経過を説明しましょう。
同じ資格で複数の級・点数を持つ場合は、最上位を申告する案内です。本人が担当していない研究や、取得していない資格を実績に含めないでください。
公募制推薦と総合型第Ⅱ期の日程
公募制推薦は2026年11月2〜9日出願、11月21日試験、12月1日合否発表、12月7日学納金等納入期限です。総合型第Ⅱ期は12月1〜11日出願、12月19日試験、12月23日合否発表、2027年1月8日学納金等納入期限となります。出願書類はいずれも締切日消印有効です。第Ⅰ期の試験は2026年10月10日に実施済みです。
いずれも専願で、他大学を併願した場合も麻布大学に合格したら必ず入学する条件です。出願資格には卒業年度等の違いがあり、公募制推薦では学校長の推薦も必要です。
公募制推薦の生命・環境科学部3学科は全体の学習成績の状況3.0以上が条件です。獣医学科には2027年度から2025年度卒業者の枠が加わり、この枠では3.7以上が必要です。これを、現役を含む獣医学科の全志願者の条件として扱わないようにしてください。
総合型の臨床検査技術学科も、国内高校等の卒業・見込みの区分では3.0以上が必要です。その他の学歴区分の条件まで同じとは限らないため、本人に該当する欄を確認しましょう。
質問例と回答例|人・動物・環境への関心を具体的に
ここからは面接・口頭試問の練習用です。省略箇所を本人の経験で考え、回答を暗記するための完成原稿として使わないでください。
質問1|獣医学を学びたい理由は何ですか
…(実際の見学・学習等のきっかけ)…から、動物の健康を支える仕事に関心を持ちました。…(自分で調べた内容)…を通して、…(治療以外にも関心を持った分野)…があると知りました。貴学では…(公式情報で確認した学習内容)…を学び、…(現時点の目標)…に取り組みたいと考えています。
獣医師の仕事を、動物が好きという気持ちだけで説明せず、関心を持った社会的な役割にも触れてみましょう。
質問2|動物の看護や行動について、何を学びたいですか
…(本人が行った観察や学習)…では、…(実際に気づいたこと)…がありました。…(調べて分かったこと)…と、まだ分からない…(疑問)…を整理しました。貴学の…(獣医保健看護学科または動物応用科学科)…で、…(学科に合う内容)…を学びたいです。
獣医保健看護学科と動物応用科学科では目指す学びが異なります。本人の志望学科に合わせて考え、資格や職業を取り違えないようにしましょう。
質問3|化学・生物の学習で、理解が深まったことはありますか
…(授業や、実際に取り組んだ化学検定・生物検定等の学習)…で、…(理解が難しかった概念)…を学びました。…(図や問題で確かめた方法)…を通じて、…(説明できるようになった内容)…が分かりました。…(残る疑問)…は、今後さらに学びたいです。
臨床検査に関心がある場合は、学習した内容と検査への関心がどう結びついたかを考えてみましょう。検査結果だけで病気を断定するような説明は避けてください。
質問4|食品や環境について、どのような探究をしましたか
…(本人の実際のテーマ)…について、…(目的)…を立て、…(学校等で安全に行った調査や実験)…に取り組みました。私は…(担当)…を行いました。…(結果)…が得られましたが、…(比較条件やデータの限界)…があり、次は…(確かめたい点)…を調べたいです。
食品生命科学科なら食品や生命科学との関係、環境科学科なら環境の問題との関係を具体的に考えましょう。生物・化学の基礎知識と、探究の方法を説明する練習も役立ちます。
質問5|周囲と協力した経験を教えてください
…(実際の実験・探究・部活動等)…で、…(困ったこと)…がありました。私は…(自分から行った確認や提案)…をし、…(周囲と相談した内容)…を踏まえて進め方を変えました。その結果、…(実際の変化)…があり、…(学んだこと)…を今後にも生かしたいです。
活動全体の成果と、自分が果たした役割を分けて話しましょう。分からない問いには、分かる範囲と追加の確認が必要な点を整理して答える練習が役立ちます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで、実績と基礎知識を面接の説明につなげる
自己申告書や志望理由書を読み返し、本人の経験を根拠に学びたい理由を説明してみましょう。生物・化学・英語等の基礎知識についても、受験学科が示す内容に合わせて復習してください。
スキルパスでは、本人の学習・探究・資格やコンテストへの取り組みを整理し、受験する方式に合わせた面接・口頭試問の練習を支援します。 実績づくりや面接準備について、下のフォームからご相談ください。


