名古屋造形大学の総合型選抜では、グループ面接に備える方式と、作品を使ったプレゼンテーションに備える方式があります。造形学部の5領域それぞれの課題を踏まえ、制作経験と志望理由を整理しましょう。
作品の完成形に加えて、何を観察し、どこを修正し、その結果どう変わったかを自分の言葉で説明することが大切です。
以下は独自の架空練習例です。公式過去問、合格者の回答、出題予告ではありません。実際の経験に置き換えて練習してください。
名古屋造形大学の面接は総合型の方式で異なる
2027年度の総合型選抜・併願にはA方式とB方式があります。志望領域によって選べる試験が異なります。
| 方式 | 内容 | 面接・発表 |
|---|---|---|
| A方式・デッサン型 | 鉛筆デッサン3時間、400点 | グループ面接、1人5分、100点 |
| A方式・学科型 | 国語または数学1時間、400点 | グループ面接、1人5分、100点 |
| B方式・イメージ表現型 | 美術表現・視覚表現領域。イメージ描写3時間、400点 | グループ面接、1人5分、100点 |
| B方式・ポートフォリオ型 | 地域建築・空間作法・情報表現領域。ポートフォリオ250点 | プレゼンテーション、1人5〜8分、250点 |
グループ面接の「1人5分」は、グループ全体の時間ではありません。A方式の面接は志望理由書を参考に行われ、主体性の評価も含まれます。面接官や受験生の人数は、確認した公式ページには示されていません。
B方式のポートフォリオ型では、提出作品をもとに発表し、教員がコメントします。別途100点の面接があると考えて準備を分ける必要はありません。
総合型・専願は別の仕組みです。美術表現・視覚表現・情報表現領域は2日間のワークショップ、地域建築・空間作法領域はレポートをもとにした発表が中心です。併願方式の面接時間を、そのまま専願の試験に当てはめないようにしましょう。
総合型・併願A方式の公式案内/併願B方式の公式案内/総合型・専願の公式案内
5領域の面接・プレゼンで伝えたい制作経験
作品の点数を増やすだけでは、伝えたいことがぼやける場合があります。まずは一つの制作について、着想、試作、修正、残った課題を順に説明できるか確かめてください。
| 領域 | 練習で整理したいこと |
|---|---|
| 美術表現 | 題材を選んだ理由、素材や構図を変えた経緯、表したい感情と表現の関係 |
| 視覚表現 | 誰に何を伝えるデザインか、複数案の比較、見た人の反応を受けた修正 |
| 地域建築 | 地域や学校で関わった活動、場所の使われ方、そこで気付いた空間上の課題 |
| 空間作法 | 立体や空間の制作意図、使い方を想定した検証、形と機能の関係 |
| 情報表現 | 映像・音響・プログラムなどの制作手順、表現の意図、利用者への伝わり方 |
コンテストへの応募や資格学習も、本人の制作にどう生きたかまで説明できると具体的になります。例えば情報表現に関心があり、実際にITパスポートを取得したり、情報オリンピック予選Bランク相当の成績を残したりした場合は、その学習と制作のつながりを整理できます。ただし、ここで挙げた資格・成績は独自の実績例であり、大学が求める必須資格や加点対象という意味ではありません。
資格名や受賞歴を並べるよりも、その過程で身に付いた力が、どの制作や改善に表れているかを示しましょう。
共同制作の場合は、自分が担当した作業と、他のメンバーから受けた助言も区別してください。担当していない部分を自分の実績として話す必要はありません。
ポートフォリオは領域ごとの指定を守る
B方式のポートフォリオは、領域によって内容も提出方法も異なります。地域建築は地域や所属する集団との関わりをA3用紙2枚にまとめます。空間作法は3〜5作品が対象で、1作品につきA3用紙最大2枚という指定があります。情報表現は最大5点を対象に、静止画や動画の所定の提出方法を確認する必要があります。
また、ポートフォリオ型には提出作品自己作成証明書が必要です。提出がないと作品を採点できないため、作品の準備と一緒に確認してください。
発表練習では、作品を順番に読み上げるだけでなく、志望理由が最もよく伝わる制作から説明する方法も考えられます。5〜8分の中に、次の内容が無理なく収まるか試しましょう。
- 何を作り、誰や何を対象にしたか。
- 制作中に困った点と、自分で試した解決方法。
- 修正前後の違いを示す資料。
- その経験から大学で深めたいこと。
これは練習の組み立て方であり、大学指定の発表順ではありません。提出条件や当日の指示を優先してください。
名古屋造形大学の面接に備える質問例と回答の組み立て方
美術表現:制作中に考えが変わった経験はありますか
…(本人が実際に制作した作品と、その題材を選んだきっかけ)…。最初は人物を画面の中央に配置していましたが、背景との関係が伝わりにくいと感じました。構図を変えた習作を比較すると、人物を端に置いた方が、周囲との距離を表現できると分かりました。まだ色彩による印象の違いを十分に説明できないため、大学で制作と鑑賞の両面から考えたいです。
「感性を磨きたい」だけで終わらず、どの表現上の課題から学習意欲が生まれたのかを示す練習です。
視覚表現:伝えたい内容と、実際の伝わり方に違いはありましたか
…(本人が実際に作成した案内物やデザイン)…。必要な情報を全て載せたところ、読む人が日時を見つけにくいことに気付きました。見出しの大きさと配置を変えた案を作り、協力してくれた人の感想を比較しました。装飾を増やすことより、情報の優先順位を決める難しさを感じました。大学では、視覚表現と情報の伝達について深めたいです。
比較や聞き取りを行っていない場合は、実際に行った方法に置き換えます。架空の調査人数や効果を足さないでください。
地域建築:身近な場所に、どのような課題を見つけましたか
…(本人が実際に関わった地域や学校の活動)…。文化祭の展示場所を考えた際、入口近くに人が集まり、奥の展示が見られにくいことがありました。会場図と当日の様子を記録し、案内の位置を変える案を考えました。ただし、その案を実施して効果を確かめたわけではありません。大学では、人の行動と場所の関係を学び、自分の提案を検証できるようになりたいです。
実施済みの活動と、まだ提案にとどまることを分ける回答例です。地域との関わりを、大きな実績に言い換える必要はありません。
空間作法:形と使いやすさが両立しなかったとき、どう考えましたか
…(本人が実際に制作した立体物や模型)…。細い支柱で軽快さを出そうとしましたが、試作では安定しませんでした。材料と接合部を変えて比較し、見た目を残しながら支え方を工夫しました。完成品だけでは伝わらないため、失敗した試作も記録しています。大学では、素材や構造への理解を深め、使う人の動きも含めて空間を考えたいです。
修正の理由を説明できる写真やスケッチがあると、制作過程を振り返りやすくなります。持参・提出できる資料は公式指定の範囲で準備しましょう。
情報表現:作品で意図したことを、利用者にどう伝えましたか
…(本人が実際に制作した映像、音響、アプリなど)…。学校の案内を題材にした試作では、操作方法の説明が長くなってしまいました。利用者が最初に選ぶ項目を絞り、画面の順序を見直しました。使いやすくなったと感じる一方、誰にとっても分かりやすいとまでは検証できていません。大学では、表現と操作の関係を学び、他者に使ってもらいながら改善したいです。
プログラムの規模を大きく見せるより、自分が作った部分と、実際に確かめた範囲を説明する練習が役立ちます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
面接の準備と出願日程をまとめて確認
2027年度の併願A方式は、2026年10月15日〜11月5日16時必着で出願を受け付け、デッサン型は11月14日、学科型は11月15日が試験日です。B方式の出願は10月15日〜29日16時必着、試験は11月7日、両方式の合格発表は12月1日です。
2027年度は学外会場での実施がありません。A方式はデッサン型と学科型の両方を受けることができ、A方式とB方式も併願可能です。第2志望領域の設定はA方式では可能ですが、B方式ではできません。
専願方式のエントリー・出願期間は既に終了しています。これから併願方式を受ける場合は、専願のワークショップ資料と自分の試験課題を混同せず、提出物と面接・発表の準備を進めてください。
短い面接や発表でも、制作の事実、そこから生まれた問い、志望領域で学びたい内容がつながっていれば、経験を具体的に伝えやすくなります。
スキルパスでは、本人の制作・探究経験を整理し、志望理由と面接・プレゼンテーションを結び付ける準備を支援しています。提出作品は本人が制作するという原則を守り、経験を誇張せずに説明できるよう練習しましょう。


