橋や道路を長く使うために、どのように状態を調べ、記録するのか。インフラ調査士補の学習は、土木や維持管理を大学で深めるきっかけになります。総合型選抜へは、学習の修了・資格登録と、身近な構造物を調べた経験を分けて伝えましょう。
インフラ調査士補の学習と認証登録
日本非破壊検査工業会の資格認証制度です。道路分野の橋梁、トンネル、舗装・道路附属物等に関わる点検補佐を対象とします。2026年度の公式案内では、eラーニングによる学習と試験が案内されています。
出典:2026年度の公式案内
認証規準の受験資格は満18歳以上です。基礎学習を受講して修了試験に合格し、資格認証には所定の手続が必要です。コンクリート構造物の目視試験の基礎、道路施設の設計・施工や点検記録、非破壊検査技術等を学習します。
出典:技術者認証規準
資格登録の案内は、修了証の発行から2年間を登録できる期間とし、資格証は5年間有効としています。修了試験の合格と、資格登録を済ませた状態を区別することが必要です。上位のインフラ調査士とも名称を分けて記載してください。
出典:資格登録の公式案内
観察の記録を、維持管理の問いへ
例えば、地域の公開されている橋梁点検結果や維持管理計画を調べ、施設の種類や点検の観点を整理する活動が考えられます。学校で構造物を観察する場合も、場所と日時、確認できた範囲を図や写真に残す方法です。
表面の変化だけで安全性を独自に診断せず、観察した事実と資料から学んだ判定の考え方を分けてください。複数の施設を比べるなら、材質や環境などの条件の違いも整理します。記録する項目と、その項目を選んだ理由を説明することが、大学で点検や構造を学ぶ準備になります。
学習・探究を生かして検討できる大学3校
以下は2027年度の総合型選抜の例です。この資格への固定加点の一覧ではなく、活動を説明する機会と、専門分野との相性から考える候補です。
| 大学・方式 | 資格学習から準備する内容 |
|---|---|
| 横浜国立大学・都市科学部都市基盤学科総合型選抜 | 社会基盤の維持管理について、観察や資料調査から問いを考える |
| 芝浦工業大学・工学部総合型選抜 | 土木工学課程で学ぶ構造や材料と、点検の学習を結び付ける |
| 東京電機大学・理工学部総合型選抜 | 地域の社会基盤の課題を観察し、改善を考える |
横浜国立大学の都市基盤学科は、高校卒業・2027年3月までの卒業見込み等の基礎資格に加え、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cのすべての履修・履修見込み、指定する共通テスト科目の受験、合格時入学確約等が必要です。旧課程は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bです。課題のプレゼンテーション、面接・口頭試問、共通テストの成績等で選考されます。観察した経験と、数学・理科の基礎を結び付けて説明する準備を進めましょう。
出典:2027年度募集要項
芝浦工業大学では、工学部土木工学課程の都市・環境コース等が考えられます。出願課程のサマースクーリング修了、指定履修、所定の英語スコア等が必要で、第一志望・合格時入学確約の条件があります。施設の状態を調べた経験から、大学で学ぶ技術を具体的にしてください。
出典:工学部総合型選抜
東京電機大学の理工学部建築・都市環境学系では、地域の空間や社会基盤等を観察し、問題点や改善を考える課題に取り組みます。高校卒業・卒業見込みの区分では数学・外国語各3.3以上と課程別履修条件が必要です。この理工学部の方式は他大学との併願が可能です。
出典:2027年度選抜要項
志望理由書と面接は、疑問を持った経験から
何に関心を持ち、学習でどこまで理解し、実際に何を調べたかを順に整理しましょう。参考資料の説明と自分の考察を分けると、大学でさらに学びたい内容が具体的になります。共同活動では、自分が担当した調査・制作・集計・検証の範囲も明確にしてください。
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