山形大学の推薦・総合型には、理学の探究活動、工学の地域産業への貢献、農学の実践、教育・医療への志向をそれぞれ評価する選抜があります。2027年度は理学部の総合型Ⅰで探究活動レポート、工学部昼間の総合型Ⅱで課題レポートと数学・理科の口頭試問、農学部の総合型Ⅰでプレゼンテーションが重視されます。志望分野に合った実績を先に作り、方式ごとの評価方法へ接続することが併願戦略の軸です。

対象:山形大学2027年度学部入試。2026年9月30日に大学公式の総合型・学校推薦型学生募集要項(9月18日修正版)を確認。

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山形大学の推薦併願戦略|まず専願条件と方式を整理

山形大学の総合型選抜Ⅰ・Ⅱと学校推薦型選抜には、合格した場合の入学確約が明記されています。国公立大学の学校推薦型選抜の出願制限を踏まえ、私立大学も含めて各方式の専願条件、試験日、入学手続日が両立するか確認しましょう。「総合型Ⅰは共通テストなし」「推薦型Ⅱは共通テストあり」という区分だけで判断せず、学部・コースごとの書類と試験を確認することが重要です。

  • 総合型Ⅰ:人文社会科学部・理学部・工学部フレックスコース・農学部。共通テストを課さない
  • 総合型Ⅱ:工学部昼間コース。共通テストを課さない
  • 総合型Ⅲ:医学部看護学科。共通テストを課す
  • 学校推薦型Ⅰ:人文社会科学部・教育学部・理学部・工学部・農学部・社会共創デジタル学環。共通テストを課さない
  • 学校推薦型Ⅱ:人文社会科学部・教育学部・医学部。共通テストを課す

理学部|総合型Ⅰは探究活動レポートが出発点

理学部理学科の総合型Ⅰは、数学・データサイエンス、物理学、化学、生物学、地球科学の5区分で各4人、合計20人を募集します。理学に関する探究活動の経験が出願要件で、共通テストは課しません。第1次選抜は800字以内のエントリーシートと、目的・方法・結果・考察を記す探究活動レポートを評価します。第2次選抜は区分ごとに異なり、数学・物理は口頭試問、化学は8分の発表と受験者同士の質疑・レポート、生物は小論文と面接、地球科学は標本観察や読図・作図を含む作業課題です。

学校推薦型Ⅰも実施します。理学系の併願準備では、探究テーマを実験・データで裏づけ、数学・理科の基礎を口頭で説明できるようにすることが重要です。特に化学の総合型Ⅰは、他の受験者の発表にも質問する形式のため、自分の研究だけでなく周辺分野への理解も鍛えます。

工学部|総合型Ⅰ・Ⅱと学校推薦型Ⅰを使い分ける

工学部はフレックスコースの総合型Ⅰと昼間コースの総合型Ⅱを分けて実施します。昼間コースの総合型Ⅱは高分子・有機材料、化学・バイオ、情報・エレクトロニクス、機械システム、建築・デザインで募集。第1次選抜の課題レポートと、第2次選抜の面接・口頭試問により、地域産業にどう貢献したいかと基礎学力を評価します。口頭試問は数学Ⅰ・A、物理基礎または化学基礎の範囲です。山形県内高校等の志願者について募集人員の一部で先に判定する仕組みがありますが、県外生も出願対象です。

学校推薦型Ⅰの昼間コースは学科・コース別に募集し、面接に口頭試問を含みます。出願資格は一般の高校等出身者と工業系学科等の出身者で成績要件が異なるため、自分がどの区分に当てはまるか確認しましょう。ものづくりの制作物やプログラムは、成果だけでなく課題設定・改良過程・地域での活用まで説明できる形に整理します。

農学部|総合型Ⅰは活動実績とプレゼンが重要

農学部食料生命環境学科の総合型Ⅰは10人を募集します。農業クラブ、科学部、課題研究、大学・研究機関のプログラム、個人活動など「広義の農学」に関する実績が出願要件で、共通テストは課しません。第1次選抜では調査書、志望理由書、プレゼンテーション概要を評価し、第2次選抜はプレゼンテーションと口頭試問を含む面接です。食料、生命、環境のどの課題を解決したいか、フィールドでの観察や実験結果と結びつけて示します。学校推薦型Ⅰもあり、書類と面接・口頭試問で農学への関心と論理的思考を評価します。

教育学部・医学部・人文社会科学部・社会共創デジタル学環

教育学部の学校推薦型Ⅰは、教員養成のコース・方式に応じて面接、実技等を実施します。学校推薦型Ⅱは小学校教員養成コースと理数系教員養成コースで共通テストと面接を組み合わせ、山形県の教育課題に取り組む意欲を問います。医学部は看護学科の総合型Ⅲに加え、医学科・看護学科の学校推薦型Ⅱを実施。推薦型Ⅱでは共通テストに面接を加え、医学科と看護学科で配点や評価する職業適性が違います。

人文社会科学部は総合型Ⅰ、推薦型Ⅰ・Ⅱをコース別に実施し、学校推薦型Ⅱでは共通テストの指定科目と面接の有無がコースで異なります。社会共創デジタル学環の学校推薦型Ⅰは15人募集で、評定4.0以上などの要件があり、書類審査・個別面接・4~6人程度の集団討論で地域課題への関心を評価します。データ活用と地域の実課題を結びつけた経験を示すと、志望理由が具体的になります。

山形大学と併願を考える大学

山形大学を第一志望にする場合、同じ探究活動を土台にしても、出願書類と志望理由は大学ごとに作り分けます。以下は分野を比較するためのスキルパス記事です。実際の併願可否は各大学・方式の専願条件と手続日程で確認してください。

比較候補の私立大学3校

東北学院大学|工学・情報系の総合型/推薦対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策スキルパス東北工業大学|工学・建築分野の総合型/推薦対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策スキルパス東北医科薬科大学|医療・薬学分野の総合型/推薦対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策スキルパス

推薦・総合型選抜でさらに挑戦できる大学

理学・工学の研究活動をさらに深めたい人には、東北大学のAOⅡ期・Ⅲ期も比較候補として考えられます。入学確約が重なる方式を同時に選ばず、各方式の出願資格と時期を確認してください。

東北大学|AOⅡ期・Ⅲ期の学部別対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策スキルパス

山形大学の方式別スキルパス対策

  • 理学部総合型Ⅰ:探究活動レポートを目的・方法・結果・考察で磨き、分野別の口頭試問・発表・作業課題に備える
  • 工学部総合型Ⅱ・推薦型Ⅰ:制作や実験の成果を地域産業への貢献に結びつけ、数学・理科を口頭で説明する
  • 農学部総合型Ⅰ・推薦型Ⅰ:フィールド調査や課題研究の実績をプレゼンと面接で再現性を持って語る
  • 教育学部・医学部・人文社会科学部:コースごとの共通テスト、面接、実技、提出書類を分けて準備する
  • 社会共創デジタル学環推薦型Ⅰ:地域課題への提案をデータで裏づけ、集団討論で意見を発展させる

AI時代には、文章を整えるだけでは差がつきません。資格、探究、制作、地域活動など自分で積み上げた実績を出願書類と面接で説明できることが重要です。理系大学院講師が中心のスキルパスは、実績づくりから志望理由書、小論文、プレゼン、数学・理科の口頭試問、面接まで一貫して仕上げます。

よくある質問

山形大学理学部の総合型Ⅰは共通テストが必要ですか?

2027年度の理学部総合型Ⅰは共通テストを課しません。ただし探究活動の経験が出願要件で、第1次の書類と第2次の分野別試験があります。

工学部の総合型Ⅱは山形県外の高校生も出願できますか?

出願できます。山形県外の高校等の生徒は、生まれ育った地域や地方の産業発展に貢献したい意欲が要件です。募集人員の一部に山形県内高校等の受験者を先に判定する枠があります。

推薦型ⅠとⅡの最大の違いは何ですか?

2027年度の学校推薦型Ⅰは大学入学共通テストを課さず、Ⅱは共通テストを課します。ただし実施学部・学科と試験内容はそれぞれ違うため、志望先の募集要項を確認してください。

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