福島大学は2027年度、従来の学類を教育・政経・理工・食農の4学部に再編します。推薦・総合型でも、旧制度の学類名や募集枠をそのまま使えません。理工学部の総合型は模擬授業の理解と課題レポート、食農学部は地域社会貢献枠・実践教育経験枠の課題論文、政経学部は課題図書に基づく討論など、評価方法が明確に異なります。志望分野の実績を作り、方式別に伝え方を磨くことで、推薦入試を第一志望への有力なルートにできます。
対象:福島大学2027年度学部入試。2026年9月30日に大学公式の総合型選抜・学校推薦型選抜学生募集要項(9月1日公表最新版)を確認。

福島大学の併願戦略|2027年度は新しい4学部に注意
2027年度入試では新しい学部名と出願資格を確認しましょう。教育学部・政経学部・理工学部・食農学部の総合型、政経学部の学校推薦型Ⅰ、教育学部と理工学部の学校推薦型Ⅱがあります。総合型と推薦型の各方式は合格時の入学確約を求めるため、私立大学を含め、併願先の専願条件と入学手続日を照合する必要があります。
- 理工学部総合型:一般枠28人。第1次は志願理由書等、第2次は模擬授業・課題レポート・面接
- 理工学部学校推薦型Ⅱ:共通テストの数学・理科と面接。面接では理工学的な社会問題への関心も評価
- 食農学部総合型:地域社会貢献枠おおむね25人、実践教育経験枠おおむね15人。課題論文・面接
- 政経学部総合型:Ⅰ型・Ⅱ型。課題図書レポート、グループディスカッション、面接
- 政経学部学校推薦型Ⅰ:共通テストなし。教育学部学校推薦型Ⅱ:共通テストあり
理工学部|総合型は30分の模擬授業と課題レポート
理工学部共生システム理工学科には情報理工学、メカトロニクス、分子デザイン科学、環境システムの4コースがあります。総合型選抜の一般枠は28人。第1次は本人が手書きする志願理由書と出願書類で、経験・努力の過程、学んだこと、将来目標を見ます。第2次は科学的なトピックに関する約30分の模擬授業を受け、内容を踏まえた課題レポートと面接に臨みます。知識の暗記だけでなく、初見の話を理解して自分の判断を文章にする練習が必要です。
学校推薦型Ⅱは共通テストを課し、数学200点、理科200点、面接200点の合計600点で判定します。面接では出願書類をもとに、積極性、理工学的社会問題への関心、コミュニケーション力を評価します。総合型の結果にかかわらず、数学・理科の学習を続ける計画を立てましょう。
食農学部|地域社会貢献枠と実践教育経験枠
食農学部食農学科の総合型は、地域社会貢献枠と実践教育経験枠を設けます。第1次は自己推薦書と調査書による書類選考。第2次では資料を読んで800字以内の課題論文を書き、面接を受けます。地域社会貢献枠は農学と地域社会のつながり、実践教育経験枠は農学に関する資料と自分の経験を関連づける論述です。
農業や食品、環境の活動を「参加した」で終えず、観察した事実、数字、改善案、地域への影響まで示すと説得力が増します。食品科学・農業科学・フィールド環境学・農業経営学のどの学びにつなげたいかを具体化してください。
教育学部|地域教員希望枠と探究枠
教育学部の総合型には、地域教員希望枠と、教科・分野ごとの探究枠があります。探究枠は国語、英語、社会科、算数・数学、理科、保健体育、心理・表現の系で募集し、学校での探究活動を授業づくりにつなげる視点が重要です。学校推薦型Ⅱは共通テストと面接を組み合わせます。教員を目指す理由だけでなく、福島の地域課題や子どもの学びにどう取り組むかを説明できるようにします。
政経学部|総合型Ⅰ型・Ⅱ型と学校推薦型Ⅰ
政経学部の総合型選抜はⅠ型とⅡ型を実施します。両方式とも第1次は事前に示される課題図書に基づくレポートと志願理由書、第2次はグループディスカッションと面接です。Ⅱ型は出願資格に指定検定試験の証明が関係するため、要項で該当資格を確認してください。学校推薦型Ⅰは共通テストを課さず、別の選抜方式です。総合型志願者が同学部の学校推薦型に出願すると、総合型の出願を辞退したとみなされる規定があります。
福島大学と併願を考える大学
福島大学を第一志望とする場合も、各方式が求める入学確約と、私立大学の専願条件が両立するかを必ず確認します。探究・資格・地域活動は複数大学の準備に生かせますが、志望理由と提出書類は大学ごとに作り分けます。
比較候補の私立大学3校
東北学院大学|工学・情報系の総合型/推薦対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策
東北工業大学|工学・建築分野の総合型/推薦対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策
東北医科薬科大学|医療・薬学分野の総合型/推薦対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策
推薦・総合型選抜でさらに挑戦できる大学
理工・農学の研究テーマをさらに広げたい人には、東北大学のAO入試も比較候補として考えられます。方式の出願資格と入学確約、日程を先に確認してください。
東北大学|AOⅡ期・Ⅲ期の学部別対策総合型・推薦入試の方式と対策を見るスキルパス|推薦入試対策
福島大学の方式別スキルパス対策
- 理工学部総合型:情報・機械・化学・環境の探究実績を志願理由書に落とし込み、初見の模擬授業を要約・分析する
- 理工学部推薦Ⅱ:数学・理科の共通テスト学習を継続し、理工学的な社会課題を面接で説明する
- 食農学部総合型:地域活動または実践教育経験をデータで示し、800字の課題論文と面接に接続する
- 教育学部総合型:教科の探究を授業設計や地域の教育課題に発展させる
- 政経学部総合型:課題図書の論点を整理し、他者の意見を踏まえて討論を深める
AI時代には文章の整え方だけでなく、資格、探究、制作、地域活動など自分で築いた実績が重要です。理系大学院講師が中心のスキルパスは、実績づくりから志願理由書、課題レポート、小論文、面接まで一貫して仕上げます。
よくある質問
福島大学の理工学部総合型は共通テストを課しますか?
総合型の合否判定に共通テスト成績は用いません。ただし合格者には入学前教育として、外国語・数学・理科の共通テスト受験と結果提出を求めています。
理工学部の学校推薦型Ⅱは何を準備しますか?
指定された共通テストの数学・理科、志願理由書などの出願書類、理工学的社会問題への関心を示す面接です。2027年度の配点は数学・理科・面接が各200点です。
食農学部の2つの総合型枠は何が違いますか?
地域社会貢献枠は地域と農学のつながり、実践教育経験枠は農学に関する自分の経験との関連を課題論文と面接で問います。自分の実績がどちらの出願条件に合うか要項で確認してください。



