広島市立大学の面接対策は、国際学部・情報科学部・芸術学部の違いを確認することから始まります。総合型と公募推薦では、同じ学部でも発表の有無や面接時間が異なります。芸術学部も、専攻や学科によって持参資料と発表内容が違います。
活動や制作の成果に加え、本人が選んだ方法と、そこから得た学びを説明しましょう。 実績の名称だけでなく、大学で何を学び、どのように取り組みを発展させたいかまで伝えることが大切です。
本記事は2027年度の総合型選抜と、公募の学校推薦型選抜を紹介します。以下の質問・回答例は独自に作成した架空の練習用であり、実際の過去問や合格者の回答ではありません。
国際学部|総合型の発表と、公募推薦の個人面接
総合型は活動報告書・学修計画書から選考
国際学部の総合型は、活動報告書50点、学修計画書50点による1次選考の後、小論文100点、面接100点の2次選考を行います。1次の得点は2次に加算しません。共通テストは利用しません。
2次は2026年10月17日です。面接は複数名の面接者による20分程度の個人面接で、最初に7分以内の発表を行います。活動報告書と学修計画書を基に説明し、その後、発表内容や国際学部に関係する基礎知識等について質問します。
発表方法と持参物は出願時の登録を確認
総合型の国際学部では、PowerPointや、ホワイトボードに掲示する写真・ポスター等を使うことができます。ただし、出願時に発表方法や持参物を登録する必要があり、未登録の物を自由に持ち込めるわけではありません。面接官への新たな資料の配付・提出もできません。
PowerPointを使う場合は、大学が用意する機器に合わせたファイルとUSBメモリ2本、PDF形式の予備ファイル、印刷したスライド等を準備します。必要な形式や登録内容は本人の要項で確認してください。
公募推薦は10分程度の個人面接
国際学部の学校推薦型は、小論文100点、面接100点です。2026年11月21日に実施し、共通テストを利用しません。小論文は英文の論評等を題材とする90分の試験です。
面接は複数名の面接者による10分程度の個人面接で、調査書、推薦書、志願理由書、参考資料を基に行います。総合型の7分以内の発表を、公募推薦にもあるものとして準備しないようにしてください。
情報科学部|総合型は発表内容に基づく口頭試問も
総合型の面接・口頭試問は合わせて30分程度
情報科学部の総合型は、活動報告書50点、志願理由書50点による1次選考があります。2次は2026年10月17日で、面接100点、口頭試問100点です。共通テストは利用せず、1次の得点は2次に加算しません。
面接と口頭試問は、発表を含めて合わせて30分程度です。発表は7分程度で、高校等での学びや頑張ったこと、それを大学でどう発展させ、社会でどう役立てたいかを説明します。
口頭試問は、発表で述べた情報工学・情報科学の用語や話題に基づいて行います。関連する知識を自分のものとして理解しているか、活動がその知識に基づいて考えられたものかを確認します。最終的な答えだけでなく、対話を理解し、自分の言葉で説明する過程も評価の対象です。
発表に使った専門用語は、仕組みや選んだ理由まで説明できる必要があります。 他人の文章から借りた用語を増やすより、本人が作り、試し、比較した内容を整理しましょう。
発表用のパソコン・タブレットは本人が持参
情報科学部の総合型では、本人が持参したパソコンやタブレットを使います。大学が用意するプロジェクターはHDMI接続で、必要な変換アダプターも持参します。面接中にインターネットは使えません。
不具合に備えて、A4用紙に印刷したスライド4部も必要です。国際学部の機器・持参物の指定とは異なるため、学部ごとに確認してください。
公募推薦は総合問題と20分程度の個人面接
学校推薦型は、2026年11月21日に総合問題と面接を実施します。総合問題200点、面接・出願書類の評価200点です。後者の200点を、面接だけの配点として扱わないようにしましょう。
総合問題は120分で、科学技術に関する日本語・英語の資料の読解・論述や、情報科学の基礎となる数学的な知識・論理的思考力を確認します。面接は複数名の面接者による20分程度の個人面接です。
高校等で学んだこと、大学で発展させたい内容や、将来の活用等について質問します。総合型の発表・口頭試問と、公募推薦の面接・書類評価を区別して練習してください。
芸術学部の総合型|専攻・学科ごとの発表と作品
日本画・油絵・彫刻は3分程度の発表
美術学科の日本画・油絵・彫刻専攻は、3分程度の発表を含む1人20分程度の面接です。創作・表現への意欲、今後の展望、社会との関わり方等を説明し、その後、発表や提出書類等に基づく質疑応答があります。
この発表でパソコン等は使えません。日本画専攻は指定の平面作品3点、油絵専攻は課題作品の実物を面接資料として持参します。彫刻専攻は、自己推薦書、作品ファイル、課題作品の写真等の提出書類も参考に質問します。
本選考は、日本画・油絵が2026年11月21日・22日、彫刻が11月21日です。実技や小論文の内容・時間、提出作品の条件は専攻ごとに異なります。書類選考による2段階選抜を行う条件も専攻別です。
デザイン工芸学科は課題作品の解説から質疑応答へ
デザイン工芸学科は、1人20分程度で、5分程度の発表と15分程度の質疑応答を行います。発表では課題作品の提出資料を基に解説し、質疑応答では制作や表現への意欲、将来の展望、社会との関わり等について質問します。こちらもパソコン等は使えません。
本選考は2026年11月21日です。課題作品は10日間程度の制作期間を想定したもので、テーマ等は本選考の10日程度前に大学のウェブサイトで公表します。提出方法や写真の指定等も要項に従ってください。
制作した範囲と、試行錯誤を説明する
作品の完成度だけでなく、何を表したかったのか、どの案を試し、なぜ修正したのかも整理しましょう。講評や他人の助言を受けた場合も、本人が考え、制作した範囲を正確に説明してください。
入試用の作品や自己推薦書は本人によるものが求められます。架空の受賞歴や、他人が制作した作品を本人の実績として使うことはできません。
学部・分野別の質問例と回答の組み立て方
質問1|国際学部で深めたい問いは何ですか
…(本人が社会・文化・言語等に関心を持ったきっかけ)…から、…について調べました。…(本人が比較した資料や経験)…には違いがあり、立場によって見え方が変わると気づきました。
今は…を十分に調べられていません。大学では…(学修計画につながる内容)…を学び、複数の根拠と視点から考えたいです。
質問2|活動を通じて、自分の考えはどう変わりましたか
最初は…と考えていましたが、…(本人が調べたり人と関わったりした経験)…を通して、…という点を見落としていたと気づきました。
…(語学学習や発表等、本人の経験)…も、自分の説明を見直す機会になりました。今後は…という方法で、相手の立場や背景も確かめたいです。
質問3|情報分野の制作で、本人は何を担当しましたか
…(本人が実際に制作・研究したもの)…で、私は…を担当しました。…という方法を試しましたが、…という条件ではうまく動かず、…を変更しました。
情報オリンピック等の…(本人が取り組んだ内容や実際の成績)…も、考え方を見直す機会になりました。大学では、実装だけでなく、仕組みや性能を根拠に基づいて説明できるようになりたいです。
情報オリンピックの予選Bランク、基本情報技術者や統計検定等は、本人の経験に合う場合の実績例です。受験していない資格や得ていない成績は使わず、入試の必須条件や一律の加点が保証される実績とも混同しないでください。
質問4|その方法を選んだ理由と、残った課題は何ですか
…という方法を選んだのは、…(比較した条件)…を重視したからです。一方、…という場合には不都合があり、別の方法との比較はまだ十分ではありません。
今分かっているのは…で、…は未確認です。次に取り組むなら、…という条件をそろえて比べたいと考えています。
質問5|作品では、何を試し、どこを修正しましたか
この作品では…を表したいと考え、…(本人が選んだ素材・構図・表現)…を試しました。最初の案では…が伝わりにくかったため、…を見直しました。
…(制作や講評で気づいたこと)…から、自分の意図と見え方には違いがあると分かりました。大学では…を学び、別の方法でも表現を試したいです。
質問6|課題作品を、どのような考えで制作しましたか
課題の…という点に着目し、…(本人の発想)…を基に制作しました。…という案とも比較しましたが、…という理由で今の表現を選びました。
…は工夫できた一方、…には改善の余地があります。見た人にどう伝わるかも確かめ、表現の方法を深めたいです。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで広島市立大学の面接準備を進める
書類・発表・作品に書いた内容を、本人の言葉で説明できるようにしましょう。 原稿の暗記だけでなく、方法の理由や未確認の点について追加質問の練習が必要です。
スキルパスでは、本人の学習・資格・探究・制作の経験を整理し、大学で学びたい内容につなげる対策を支援しています。情報科学部に向けては、制作物が動くことだけでなく、用いた知識や比較した条件を説明する練習も大切です。
国際学部の発表、情報科学部の口頭試問、芸術学部の作品や実技には、それぞれ分野に応じた準備が必要です。本人が受験する学部・専攻の形式と持参物に合わせて準備を進めましょう。
公式資料
受験前に大学の最新の案内で、本人の方式の出願条件、提出物、当日の持参物を確認してください。


