高知大学の面接は、総合型・公募の学校推薦型の中でも、学部・学科・コースによって形式が大きく異なります。模擬授業の内容を説明する試験、数学の発表、当日に提示される課題への発表などがあるため、志望理由の暗記だけでは対応できません。
自分の活動を説明する力と、授業・課題を理解して考えを伝える力の両方を準備しましょう。 教育学部のように、個人面接ではなくグループワークや集団討論を課す方式もあります。
以下は練習用の架空の質問・回答例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。省略部分は、本人の経験に置き換えてください。
総合型Ⅰ|人文社会科学部と地域協働学部
人文社会科学部・社会科学コース|ゼミでの学びも面接に
第1次選抜は講義理解力試験と志願理由書、第2次選抜はゼミナール活動適性試験、作文、面接などによって評価します。共通テストは課しません。
面接では、出願書類だけでなく、作文で伝えきれなかったゼミの理解なども確認します。討論中に何を考え、他の人の意見からどう理解を深めたか、振り返る練習が役立ちます。
地域協働学科|当日課題の成果を発表
第1次選抜は講義理解力試験とゼミナール活動適性試験、第2次選抜は口頭試問を含む個人面接です。
第2次選抜では、当日提示された課題について約60分で成果物を作成し、約5分で発表します。その後、約15分の質疑応答と志望理由の掘り下げを行います。資料から考えをまとめ、根拠と限界を説明する練習が必要です。
パブリックイノベーション学科|経験・実績の発表
面接では、これまでの活動や実績を8分で発表し、12分の質疑応答などを行います。地域協働学科の「当日課題」とは異なります。
紙の資料・作品・ポートフォリオなどを持参できますが、大きさや使用機器に条件があります。デジタル資料を使う場合の接続方法なども、要項で確認してください。発表では、本人の役割、活動中の判断、そこから生まれた問題意識を整理しましょう。
総合型Ⅰ・Ⅱ|理工・農林海洋科学部
理工学部・総合型Ⅰ|模擬授業を踏まえる
数学物理学科は、書類による第1次選抜の後、物理の模擬授業、小論文、口頭試問を含む個人面接を行います。授業で扱った内容を理解し、説明できるかが重要です。
地球環境防災学科も、書類選抜の後、模擬授業に基づいて理解力・思考力を問う面接を行います。自分の探究の話だけでなく、初めて聞いた内容を整理する練習も取り入れてください。
農林資源科学科・総合型Ⅰ|コースで違う試験
フィールド科学コースは、書類選抜の後、模擬授業と小論文、口頭試問を含む個人面接を行います。口頭試問は物理・化学・生物から1つを選び、基礎知識などを確認します。
農芸化学コースは、小論文と個人面接などで選抜します。フィールド科学コースと同じ模擬授業型ではありません。食や農、地域に関する本人の経験を、学びたい分野に結び付けて整理しましょう。
フィールド科学コース・総合型Ⅱ
共通テスト、書類、口頭試問を含む個人面接で選抜します。口頭試問は物理・化学・生物から1つを選びます。中山間地域の課題に関する知識も評価するため、理科の復習と、地域の事例を調べる準備の両方が必要です。
医学部|総合型Ⅰと公募推薦の面接
医学科・総合型Ⅰ|継続した活動を具体的に説明
第1次選抜は総合問題と英語資格・検定試験、第2次選抜は態度・習慣領域評価と面接です。
面接の冒頭では、医学科への志望理由と高知大学を選んだ理由を3分程度で説明します。その後、過去3年間に継続して取り組んだ活動について具体的に質問します。本人が最も力を入れた活動を振り返り、困難への対応や他者との関わりまで整理してください。
看護学科・総合型Ⅰ|個人面接と態度・習慣領域評価
書類等による第1次選抜の後、態度・習慣領域評価と約20分の個人面接を行います。面接では提出書類も資料とし、人の健康や生活を支える意欲などを確認します。
公募推薦|看護はⅠ、医学科はⅡ
看護学科の推薦Ⅰは総合問題と約15分の個人面接など、医学科の推薦Ⅱは共通テストと約15分の個人面接などで選抜します。いずれも面接の評価だけで不合格となる場合があります。
医学科の推薦Ⅱには、高知県内の地域医療への貢献と、県の奨学貸付金の受給などの確約条件があります。地域で学び働くことへの理解を、本人の経験から説明できるようにしましょう。
公募の学校推薦型Ⅰ・Ⅱ|他学部の違い
人文社会科学部|個人・集団・英語を区別
推薦Ⅰの人文科学は個人面接、国際社会のA選抜は小論文と集団面接、B選抜は英語による集団面接です。社会科学は、時事問題の口頭試問を含む集団面接を行います。
推薦Ⅱの社会科学は共通テストと集団面接などで評価します。社会の問題について、事実・自分の意見・判断の根拠を区別して話す練習が役立ちます。
教育学部|個人面接を前提にしない
推薦Ⅰは講義理解力試験、問題解決型グループワーク、振り返り作文などで評価します。保健体育は実技・実績の評価もあります。推薦Ⅱは共通テスト、小論文、集団討論などを課します。
グループでの活動や、他の人の意見を理解して伝える力も準備の対象です。
理工学部|推薦Ⅰの数学発表と学科別口頭試問
数学物理学科の推薦Ⅰは、興味を持った数学の分野・定理などを模造紙で8分以内に発表し、質疑応答を含む約20分の個人面接を行います。
情報科学は情報、生物科学は生物・地学から1つ、化学生命理工は化学・生物から1つ、地球環境防災は物理・化学・地学から1つの口頭試問を含む個人面接です。推薦Ⅱの数学物理は、物理・化学から1つを選ぶ口頭試問を含む個人面接で、推薦Ⅰの数学発表とは異なります。
農林海洋科学部・地域協働学部
農林資源科学科の推薦Ⅰは、口頭試問を含む個人面接などを課します。フィールド科学は一般推薦と専門推薦、地域志向枠で条件や試験内容が異なります。海洋資源科学科の推薦Ⅱは、各コースで個人面接と共通テストなどを利用します。
地域協働学科の推薦Ⅰは、グループ活動と振り返り、作文、個人面接などで選抜します。パブリックイノベーション学科の推薦Ⅰは、グループワークと個人面接などを課します。
実績を使った想定質問と回答例
実績を得た過程で、何を理解し、どこで考え直したかを伝えましょう。 理科検定の物理・化学・生物や情報オリンピック予選Bランクなども、本人が実際に取り組んだ経験に限って使ってください。一律の必須条件や加点を意味するものではありません。
質問1|なぜ高知大学の、その学科で学びたいのですか
…(本人の活動や学習)…から、…に関心を持ちました。…を調べましたが、…という疑問が残りました。
貴学の…で…を学び、この疑問を考え直したいです。教育内容と、自分の問題意識がつながるか確認しています。
質問2|授業の内容を、自分の言葉で説明してください
…(練習で受けた授業)…では、…という関係を学びました。…という条件で、…が成り立つと理解しました。
…についてはまだ十分に理解できていません。…と比較して確かめたいです。
質問3|探究や制作で、本人が工夫した部分はどこですか
…(本人の探究・制作)…では、…を担当しました。最初は…でしたが、…という問題がありました。
…を比較し、…に変更しました。…の条件では確かめていないため、結果を一般化することはできません。
質問4|話し合いの中で、考えが変わったことはありますか
…(本人の話し合い)…で、…という意見を聞きました。自分は…しか考えていなかったことに気付きました。
…を確認し、…という形に考えを修正しました。相手の意見を正しく理解しているかも確かめました。
質問5|継続した活動で、困難にどう対応しましたか
…(本人が続けた活動)…では、…がうまくいきませんでした。私は…を振り返り、…を変えました。
…という変化がありましたが、自分だけの成果ではありません。…の協力から学んだこともあります。
本番前の確認とスキルパスの面接対策
発表時間・資料の条件・口頭試問の選択科目を、志望する方式で確認しましょう。 当日課題の方式では、事前に作った発表を話す練習だけに偏らないことも大切です。
回答例を本人の経験として使うことはできません。AIで文章を整える場合も、大学の規定を守り、本人が根拠を説明できる内容にしてください。
スキルパスでは、資格・探究・制作の実績づくりから、出願書類と面接の準備まで一貫して支援しています。活動の振り返りとともに、学科・方式に合わせた発表や質疑応答を練習します。
2026年10月22日時点の大学公式情報を基に作成。最新の募集要項と受験者への通知を確認してください。


