県立広島大学の面接対策は、地域創生学部・生物資源科学部・保健福祉学部の違いを確認することから始まります。総合型で発表を課す学科・コースと、公募推薦で短時間の発表や専門分野に関する試問を課すコースがあり、同じ練習だけでは対応できません。
地域への関心を、本人が調べ、試し、考えた過程に基づいて説明しましょう。 資格や活動歴だけでなく、その経験で何に気づき、大学で何を学びたいのかまでつなげることが大切です。
本記事は2027年度の総合型選抜と、公募の学校推薦型選抜を紹介します。後半の質問・回答例は独自に作成した架空の練習用であり、実際の過去問や合格者の回答ではありません。
総合型選抜|国際共生コース・地域資源開発学科の発表
書類と面接の評価内容
2027年度総合型の対象は、地域創生学部地域創生学科の国際共生コースと、生物資源科学部の地域資源開発学科です。共通テストを課さず、志望理由書100点、活動実績報告書・調査書100点、面接200点で評価します。
志願者数が募集人員の2倍を超えた場合には、提出書類による2段階選抜を行うことがあります。第2次選抜の試験日は2026年10月3日です。面接が第1部・第2部に分かれていますが、これは受験者の時間帯であり、1人が同じ面接を2回受けるという意味ではありません。
国際共生は学びの成果と学修計画を10分以内で発表
国際共生コースでは、これまでの主体的な学びの成果と入学後の学修計画を10分以内で発表し、その内容やコースに関係する事項について質問します。活動の結果だけでなく、疑問を持った理由、調べた資料、考えの変化も説明できるようにしましょう。
スライドはPDF形式で、大学が指定する期限までに指定先へ提出します。当日は不具合に備えた印刷資料も持参します。作成・提出方法の詳細は、第1次選抜合格者への通知で確認してください。
地域資源開発は地域課題と解決方策を10分程度で発表
地域資源開発学科では、地域課題とその解決方策について10分程度の発表を課します。その後、発表内容や学科に関係する事項についての質疑を通じ、問題意識、対応力、表現力、勉学意欲等を評価します。
こちらはPowerPointを使う形式で、発表データをUSBメモリに保存して持参します。PDFに変換したファイルと印刷資料も必要です。発表後の質問時に使えるのは、スクリーンに表示されているスライドデータのみです。国際共生コースのPDF事前提出と取り違えないようにしてください。
地域創生学部の公募推薦|学科・コース別の違い
国際共生コースは学修計画書についての面接
公募推薦の試験日は2026年11月20日です。国際共生コースは小論文140点、学修計画書に関する面接60点、調査書5点です。面接は主に提出した学修計画書に基づき、学ぶ意欲や目的意識等を評価します。
「興味がある分野」を広く挙げるだけでなく、これまでの学びと、入学後に深めたい内容が対応しているか確認しましょう。計画に記載した用語やテーマについて、本人の言葉で説明できる必要があります。
経営コース・情報学科は小論文と面接
経営コースと情報学科は、小論文100点、面接80点、調査書5点です。経営では経営への志望動機や関心、情報学科では応用情報学を学ぶ意欲等に加え、高校生活、地域の課題への関心や解決への熱意等について質問します。
情報学科の資格加点は、県内専門高等学校等推薦のみの制度です。高校在学中に取得した指定資格について、最も得点の高い1件を採用し、ITパスポート10点、基本情報技術者15点、応用情報技術者20点などの基準があります。他の募集区分にも同じ加点があると考えないようにしてください。
健康科学コースは発表と共通テストの理科
健康科学コースは、健康に関する課題と解決方策について4分以内で発表し、健康科学への関心、知識、学習意欲等について試問します。発表は事前に作成したA3用紙を用い、準備を含めて面接の最初の4分間で行います。
大学側にパソコンやプロジェクターの準備はありません。ホワイトボードに貼るA3用紙以外の資料等は持ち込めないため、総合型のスライド発表と同じ準備にはなりません。
このコースは共通テストの理科も合否判定に使用します。県内高等学校等推薦・全国高等学校等推薦は理科200点、面接200点、県内専門高等学校等推薦は理科160点、面接240点で、いずれも調査書5点です。必要な理科科目は募集区分で異なり、面接後にも共通テストへの準備が必要です。
生物資源科学部・保健福祉学部の公募推薦
生物資源科学部は筆記試験の種類を確認
生物資源科学部の地域資源開発学科は、小論文100点、面接100点、調査書等30点です。小論文では、農・食・農業経済に関する資料について理解し、考えを表現する力を問います。面接でも、地域資源開発に関係する事項への問題意識や学習意欲等を評価します。
生命環境学科の生命科学コース・環境科学コースは、理科100点、面接100点、調査書等30点です。理科は課題文や資料を基に、知識の理解と、考察し表現する力を問う形式で、英文の資料も含まれます。地域資源開発学科の小論文と混同しないようにしましょう。
面接では、それぞれのコースに関係する事項について質問し、問題意識、対応力、表現力、勉学意欲等を評価します。観察・実験・データ分析の経験がある人は、結果だけでなく、条件設定や比較方法を説明する練習も役立ちます。
保健福祉学部は5コースそれぞれの専門性を理解
看護学、理学療法学、作業療法学、コミュニケーション障害学、人間福祉学の各コースは、小論文100点、面接100点、調査書5点です。筆記と面接の試験日は2026年11月20日です。
看護学は看護への関心や倫理観等、理学療法学は分野・地域課題の基本事項やチームで活動する態度等、作業療法学は専門性への理解や学ぶ目的意識等を評価します。コミュニケーション障害学は言語聴覚士への理解や対人援助職としての態度、人間福祉学は社会福祉に関する地域課題への探究意欲等が評価内容に含まれます。
似た職種を一括りにせず、自分が学びたい専門領域と、その理由を説明しましょう。 他人の病歴や個人情報を詳しく述べることや、経験していない専門的な支援を行ったように話す必要はありません。
地域への志向性の評価申請も確認する
総合型・公募推薦には、大学の公開講座や高大接続事業等への参加、探究や地域での取り組み等について、任意の評価申請書を基に地域への志向性を評価する制度があります。参加した事実だけでなく、何を学び、どう考えたかも整理してください。
成績条件、学校種・履修条件、県内・全国の区分、推薦人数等は学科・コースで異なります。同じ大学だから条件も共通だと考えず、本人が出願する区分を確認しましょう。
学部・分野別の質問例と回答の組み立て方
質問1|国際共生の学びと、これまでの経験はどうつながりますか
…(本人が言語・文化・社会に関心を持ったきっかけ)…から、…について調べました。…(実際の読書・調査・交流等)…では、同じ出来事でも立場によって理解が異なることに気づきました。
自分の知っている範囲だけで判断せず、大学で…(本人が学びたい分野)…を深め、複数の視点から考えたいです。
質問2|情報や経営の学習を地域の課題にどう生かしたいですか
…(本人が取り組んだ地域・学校の課題)…について、…というデータを整理しました。…(本人の集計や制作)…を試しましたが、集めたデータには…という偏りがあり、すべての人に当てはめることはできませんでした。
…(資格学習や情報オリンピック等で本人が得た経験)…も、方法を見直す機会になりました。大学では、データの分析と、人や組織の状況を合わせて考える力を身に付けたいです。
情報オリンピックの予選Bランク等の成績や資格を話す場合も、本人の実際の実績に限ってください。練習上の実績例と、募集区分で定める正式な資格加点は別です。
質問3|地域資源や環境について、どのように調べましたか
…(本人が地域で見つけた課題)…をきっかけに、…という資料と、…(観察・実験・聞き取り等)…を基に調べました。…は確認できましたが、調べた時期や対象が限られていました。
化学検定や生物検定等の…(本人が実際に学んだ内容)…も理解の手がかりになりました。大学では、条件をそろえて比較し、調査結果を適切に解釈する方法を学びたいです。
化学検定・生物検定は任意の学習例です。資格が必須であることや、一律の加点を保証するものではありません。受験していない人は授業等の経験に置き換えてください。
質問4|健康科学で確かめたいことは何ですか
…(本人が健康に関心を持ったきっかけ)…から、…について調べました。…(実際に比較した資料・記録)…では、生活条件によって違いがあることに気づきました。
ただし、自分の観察だけで原因までは判断できません。大学で体の働きや栄養、健康の維持・増進について学び、根拠を確かめて考えたいです。
質問5|なぜその保健・福祉の専門分野を選びましたか
…(本人のきっかけと、その後の学習)…を通じて、…という支援に関心を持ちました。…(本人が志望するコース)…について調べ、…を学ぶ必要があると考えています。
今の経験だけでは判断できないことも多くあります。大学では専門知識と技術を学び、相手の希望や生活を理解し、他の専門職とも協力できる力を身に付けたいです。
質問6|他の人と協力する中で、何を見直しましたか
…(本人が経験した活動)…で、私は…を担当しました。当初の方法では…がうまくいかず、相手の意見を聞いて…を変更しました。
結果として…は改善しましたが、…という課題が残りました。自分の考えを伝えるだけでなく、相手が何を重視しているか確認し、役割を相談することが大切だと学びました。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで県立広島大学の面接準備を進める
書類・発表・面接の内容をそろえ、本人の経験について追加の質問に答える練習が必要です。 調べた範囲や未解決の点も含めて説明できると、大学で学びたい理由が具体的になります。
スキルパスでは、本人の資格学習や探究・制作の経験を整理し、大学で学びたい内容につなげる支援を行っています。国際共生の10分以内の発表と、健康科学の準備込み4分の発表では、資料も説明の分量も異なります。
まず出願する学科・コースと募集区分を確認し、指定の資料形式や評価内容に合わせて準備しましょう。
公式資料
出願・受験前には大学の最新の案内で、本人の区分の条件、提出書類、当日の持参物を確認してください。


