システムを作る前に、利用者が本当に必要としている機能は何か。システムアーキテクトの学習は、情報技術と身近な課題を結びつけるきっかけになります。
設計を選んだ理由と、利用者の課題をどう捉えたかを実績資料へまとめましょう。2027年度の北見工業大学、東京電機大学、工学院大学を例に、総合型選抜に向けた準備を紹介します。
システムアーキテクト試験の学習内容
システムアーキテクト試験は、IPAが実施する情報処理技術者試験の高度試験の一つです。業務の要求を分析し、要件を定義して、情報システムの構造や方式を設計する知識・実践能力などを扱います。
IPAは現行試験制度を2026年度の実施で終了し、2027年度から新制度へ移行する予定と案内しています。ここでは、これまでの試験の学習・合格経験を2027年度大学入試で伝える方法を扱います。今後の受験計画は新制度の案内も確認してください。
学習経験を生かして比較したい大学
| 大学・方式 | 経験を伝える場面 | 準備したい内容 |
|---|---|---|
| 北見工業大学・総合型選抜ユニット確定枠 | 学修計画書・面接 | システム設計への関心と学修計画 |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜(AO) | 活動報告書・発表 | 利用者の課題と設計の説明 |
| 工学院大学情報学部・探究成果活用型選抜 | 理数系探究の報告・発表 | 設計案の比較・検証と発表 |
表は関連分野の活動・学習を説明する方式の例で、資格名ごとの固定加点を示したものではありません。
北見工業大学は学びと専門分野をつなげる
総合型選抜ユニット確定枠は、学びたい工学分野が定まっている人を対象に、意欲・適性などを評価する方式です。先進工学科の情報分野を調べ、要求の整理や設計で難しかった点を大学の学びと結びつけてみましょう。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。出願資格に評定の数値基準は示されていません。共通テストは課さず、数学Ⅰと物理基礎または化学基礎の確認試験、個人面接、調査書・学修計画書で選考されます。
学修計画書では、これまでの学びを入学後・卒業後にどう生かすか、関心分野、他者との協働などを記述します。合格した場合は必ず入学する意思が必要です。
出典:北見工業大学「2027年度総合型選抜学生募集要項」1〜2・4ページ
東京電機大学は活動の過程と基礎学力を確認
理工学部の総合型選抜(AO)では、探究や資格・活動経験などを評価します。情報システムデザイン学系を志望する人は、利用者への調査からシステムを提案した過程を説明する方法が考えられます。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。高校卒業資格によるルートでは数学・外国語が各3.3以上。工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠ、普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱの履修が必要です。
一次は事前課題・活動報告書等、二次は発表と口頭試問を含む面接です。情報システムデザイン学系の口頭試問では数学・英語の基礎知識と時事問題が問われます。理工学部は他大学と併願できます。
出典:東京電機大学「2027年度総合型選抜入学者選抜要項」4・6〜9・23ページ
工学院大学は理数系探究と発表を準備
探究成果活用型選抜では、2027年3月卒業見込みであることに加え、テーマを定めた理数系探究と、学内外の発表または外部コンクール等への提出経験が必要です。情報学部は普通科・理数科の全体評定3.2以上、専門学科3.5以上などの条件があります。
一次は数学・英語の基礎学力調査と探究活動書類審査、二次は発表と面接等です。他大学と併願できます。設計案を比べる際に、処理時間や操作回数などの指標を定めると、理数系探究につなげやすくなります。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
資格から志望理由書・面接につながる活動例
例えば、学校行事の受付を題材に、紙で行う場合と小さなシステムを使う場合の手順を比較する活動があります。学校の許可を得て、必要な機能、扱うデータ、利用者の役割を図にしてください。試作した後は、操作回数や待ち時間などを比べ、当初の要求を満たしたか確かめてみましょう。
「設計の学習→要求の整理と試作・検証→大学で学びたい情報システム」をつなげましょう。面接では、採用しなかった案についても理由を話せると、自分で判断した過程が伝わります。共同制作の場合は、担当した調査・設計・実装を明確にしてください。
スキルパスでは、資格・評定・履修科目から出願先を一緒に考え、実績づくりから志望理由書・小論文・面接まで、オンラインの個別指導で徹底伴走します。下の無料受験相談フォームからご相談ください。


