東京都立大学の推薦・総合型選抜には、評定や英語力を生かす方式だけでなく、ゼミナールでの学び、科学オリンピック、情報科目の成績などを生かす方式があります。第一志望として準備を進めながら、専願ではない私立入試を組み合わせれば、希望分野へ進む選択肢を増やせます。大切なのは、都立大の方式を一つ選び、その条件に合う併願先と対策を考えることです。
対象:2027年度・東京都立大学の学部推薦/総合型選抜/情報確認:2026年10月2日/スキルパス編集
結論:東京都立大学を第一志望にすれば、条件の合う私立大学を併願できます
東京都立大学を第一志望とし、入学確約を求める方式では合格したら入学することを前提に、専願ではない私立大学の推薦・総合型選抜を併願できます。
- できる:都立大への入学確約と競合しない、私立大学の併願可能な推薦・総合型選抜への出願。
- できない:入学確約が必要な都立大の方式と、他大学の専願入試との組合せ。同じ出願期間の都立大の推薦・総合型へ重複出願することもできません。
- 注意:入学確約が必要な方式で都立大に合格したら入学し、他大学の受験・入学手続は辞退する必要があります。
学校推薦型選抜への出願は国公立1大学・学部に限られます。総合型は同じ出願制限とは限りませんが、国公立の推薦・総合型で入学手続ができるのは1大学・学部です。科学オリンピック入試の理学部・地理環境学科、SAT/ACT・IB入試などには入学辞退届の規定があり、入学確約を求める方式と一律には扱えません。各方式の違いを下で確認しましょう。
東京都立大学の学校推薦型選抜|方式別の条件とスキルパス戦略
一般推薦入試
人文社会・理・都市環境・システムデザイン・健康福祉の対象学科で実施し、各高校から各学科1名を推薦できます。入学確約が必要です。評定、履修科目、英語資格、地域条件は学科別で、都市基盤環境・建築とシステムデザインの対象学科には高校所在地等の条件があります。選考は書類、小論文、面接・口頭試問など。人間社会学科は共通テストを合否に使用します。人文学科・環境応用化学科・看護・理学療法・放射線は合否には使わないものの、指定科目の共通テスト受験が必須です。
スキルパス戦略:理学部や環境応用化学科では活動報告書と探究内容の説明を優先し、情報・工学では制作過程と数学・理科の理解を結び付けます。健康福祉では調査資料を読み、希望する専門職と社会課題の関係を説明する練習が有効です。小論文と口頭試問は、同じ探究を題材にしても出題形式ごとに練習を分けましょう。
指定校推薦入試
大学が指定する高校等を対象とし、推薦基準と人数は高校への通知で確認します。7学部の対象学科があり、入学確約が必要です。主に書類と面接・口頭試問で選考し、経済経営学部には集団討論があります。経済経営・環境応用化学・看護・放射線では、合格後も指定された共通テスト科目の受験が必要です。
スキルパス戦略:校内選考に間に合う時期から評定と活動記録を整理し、志望学科の学びを自分の経験から説明できる状態を目指します。経済経営志望なら、統計資料から根拠を示し、他の人の意見を踏まえて議論する練習も必要です。
高校特定型特別推薦入試
指定する高校等を対象に、経済経営学科20名、航空宇宙システム工学科5名、看護学科2名を募集します。入学確約が必要です。経済経営は小論文・面接等、航空宇宙は小論文・面接・口頭試問、看護は書類・面接・口頭試問で選考します。航空宇宙では英語検定の受験が必要ですが、2027年度は従来のスコア基準が廃止されています。経済経営と看護は合格後の共通テスト受験も必須です。
スキルパス戦略:経済経営は社会の出来事を統計で読み、航空宇宙は実験や制作を物理・数学で説明する準備が効果的です。看護は面接での説明を重視し、興味を持った出来事から看護職を志す理由まで一貫して話せるように整理しましょう。
都立工科高校等特別推薦入試
東京都立の対象工科高校・工業学科等から、情報科学2名、電子情報システム工学1名、機械システム工学1名を募集します。評定平均4.3以上、指定の数学・物理の履修、学校長推薦、入学確約などが条件です。書類と面接・口頭試問で選考します。
スキルパス戦略:課題研究や制作で自分が担当した部分を明確にし、仕組み、設計理由、測定結果、改善点を説明する練習が重要です。情報系資格で学んだ知識も、制作物や学校での学習に結びつけると話しやすくなります。
総合型×理系×併願
複数大学を狙う最適戦略
- STRENGTH 01総合型選抜に特化
志望理由書・面接・小論文・実績作りまで、専門講師が一貫してサポートします。
- STRENGTH 02理系志望に最適化
プログラミング・データサイエンス・IT資格など、理系大学が評価する実績作りに直結します。
- STRENGTH 03複数大学を効果的に併願
出願時期・選考方式・必要書類を踏まえて、最適な併願プランを設計します。
第一志望を軸に、実績を生かせる大学を併願。大学ごとの出願条件・日程・評価内容を踏まえ、受験校と対策を一緒に決めます。
無料受験相談で戦略を相談する東京都立大学の総合型選抜|8方式の特徴と対策
ゼミナール入試
生命科学・地理環境・看護・理学療法・作業療法が対象で、書類選抜後にゼミナール等を受け、面接などで評価されます。入学確約が必要です。生命科学科には大学等の講義・実習の受講条件があり、自分の観察・実験・調査を発表する準備も必要です。2027年度の出願は9月3日で終了しています。
スキルパス戦略:参加した事実だけでなく、受講前の疑問、学んだこと、考え直した点を記録しましょう。生命科学ではデータと考察を分けて発表し、地理・健康福祉ではゼミの内容を希望する学びへ結び付ける説明が有効です。
研究室探検入試
環境応用化学科で4名を募集します。入学確約が必要で、研究室での見学等の後に小論文とグループ討論またはプレゼンテーションを行います。共通テストは合否に使いませんが受験が必須です。2027年度の出願は9月3日で終了しています。ゼミナール・研究室探検の結果を確認する前に、都立大の別の推薦・総合型へ出願することはできません。
スキルパス戦略:高校化学の知識から実験の目的を考え、観察と推測を分けてメモする練習が役立ちます。討論では発言回数だけを増やすより、根拠のある提案と相手の意見への応答を練習しましょう。
科学オリンピック入試
理学部の物理・化学・生命科学、都市環境学部の地理環境・環境応用化学、システムデザイン学部の情報科学が対象です。指定された大会の成績等が出願条件となり、書類と面接・口頭試問で選考します。理学部・地理環境学科は入学辞退届、環境応用化学・システムデザインは正当な理由による辞退願の扱いで、条件が異なります。環境応用化学は参考用の共通テスト受験も必須です。
スキルパス戦略:大会成績の証明と、得意分野の学びを整理することが先決です。スキルパスでは、解いた問題や研究で使った考え方を口頭で説明し、大学でさらに深めたいテーマまで話せるよう支援します。
グローバル人材育成入試
人文社会・経済経営・都市環境の対象学科と情報科学科で実施し、所定の英語スコアと入学確約などが必要です。入学後は海外留学が必修の国際副専攻を履修します。人文社会は小論文・面接・共通テスト、情報科学は面接・共通テストで選考。経済経営は英語で解答する小論文と面接など、都市環境は小論文と面接などが中心です。経済経営・環境応用化学・都市政策科学は参考用の共通テスト受験も必須です。
スキルパス戦略:英語資格だけでなく、専門分野を海外で学ぶ理由が必要です。情報・都市・経済の探究結果を英語で短く説明し、留学で調べたいことを具体化しましょう。共通テストを合否に使う学科は学力対策を並行することが欠かせません。
SAT/ACT・IB入試
生命科学科を対象に、SAT/ACT方式とIB方式で各2名を募集します。所定の試験成績とEssay等による書類選抜の後、英語または日本語の面接・口頭試問で選考します。合格後に辞退する場合には入学辞退届の規定があります。2027年度の出願は9月3日で終了しています。
スキルパス戦略:試験スコアの準備と、生命科学への関心を示す経験の整理を並行しましょう。実験の目的、方法、結果、次の疑問を筋道立てて説明する練習は、Essayと口頭試問の両方に役立ちます。
情報Ⅰ・Ⅱ利用入試
情報科学科で5名を募集します。情報Ⅰと情報Ⅱの両方の評定4以上などが必要で、情報Ⅰには所定の代替科目の扱いがありますが、情報Ⅱは代替できません。入学確約が必要です。調査書と志望理由書による一次選抜後、面接・口頭試問と共通テストで評価します。共通テストは数学ⅠA・数学ⅡBC・物理・英語・情報Ⅰで、物理は第1解答科目です。
スキルパス戦略:プログラミングやデータ分析の実績を、情報の授業で学んだ仕組みと結び付けます。制作物の説明だけに偏らず、数学・物理・英語を含む共通テストの学習計画を立てることが重要です。
T-GLIPs入試Ⅰ
英語で学位を取得するプログラムで、地理環境・都市基盤環境・環境応用化学・観光科学が対象です。所定の統一試験等の成績、TOEFL iBTまたはIELTS、Essayなどで一次選抜を行います。二次はオンライン面接・口頭試問などで、地理環境だけ小論文もあります。2027年度の出願は9月3日で終了しています。
スキルパス戦略:地理・環境・都市の探究を英文にまとめ、目的と根拠を自分の言葉で説明する練習が有効です。国際副専攻を履修するグローバル人材育成入試とは別の制度なので、入学後に希望する学びから選びましょう。
T-GLIPs入試Ⅱ
都市基盤環境学科で2名を募集し、国内高校等の対象者に評定・所定の英語スコア・入学確約などを求めます。一次は調査書と志望理由書、二次は英語でのオンライン面接・口頭試問です。2027年度の出願は9月3日で終了しています。
スキルパス戦略:交通、防災、水環境など、関心を持つ都市の課題をデータで調べ、英語で説明できるところまで準備しましょう。通信環境の確認とオンライン面接練習も、内容の準備と合わせて必要です。
東京都立大学の結果を待つ間に、私立の出願期限も確認
11月出願の推薦・総合型は11月1〜6日が出願期間です。一般推薦の人間社会学科、グローバル人材育成の人文社会・情報科学、情報Ⅰ・Ⅱ利用は2027年2月10日が合格発表となります。12月に結果が出る方式とは、私立の手続期限との関係が違います。
私立の出願締切だけでなく、都立大の合格発表前に入学手続や費用の納付が必要になるかまで確認しましょう。
9月出願の方式は2027年度の受付が終了しています。現在出願できる方式と、次年度に向けて準備する方式を区別してください。
分野と併願条件から比較したい私立大学3校
都立大は学部の幅が広いため、全員に同じ3校が合うわけではありません。ここでは情報・工学、幅広い学部、保健医療に分けて比較候補を紹介します。大学名ではなく、志望学科と併願可能な方式まで確認しましょう。
工学院大学:情報学部などの自己推薦型選抜は他大学との併願が可能です。情報・工学分野で学びを比べる候補として考えられます。2027年度自己推薦型の公式案内。
関東学院大学:理工・情報などの総合型選抜には基礎学力評価型の併願方式があります。専願の課題型等と混同しないよう、学科別に確認してください。2027年度公式ガイド。
新潟医療福祉大学:総合型選抜の併願制は看護・リハビリテーション・医療情報などの対象学科を比較できます。書類と基礎教養試験で選考するため、都立大の面接対策に加えて試験科目の学習が必要です。2027年度併願制の公式案内。
推薦・総合型選抜でさらに挑戦できる大学
情報系の探究や制作実績がある方には、関西大学総合情報学部のAO入試も候補として考えられます。専願とは記載されていませんが、同学部での勉学を強く希望することが出願条件です。2027年度は9月7日で出願が終了しているため、既に出願した方や次年度以降を検討する方が対象です。都立大への入学確約と競合しない日程・方式に限って検討してください。関西大学AO公式案内。


東京都立大学の推薦併願でよくある質問
一般推薦と総合型を、都立大の中で同時に出願できますか?
同一出願期間で実施する都立大の別の学校推薦型・総合型への重複出願は認められていません。9月出願のゼミナール・研究室探検等も、結果を確認する前の別方式への出願を避け、合格者には他方式へ出願できない規定があります。方式名と結果発表日をセットで確認しましょう。
合格後も共通テストを受ける必要がありますか?
必要な方式・学科があります。「合否に使わない」と「受験しなくてよい」は同じではありません。参考用に受験必須とされる学科では、指定科目を受験しないと合格取消等につながります。
資格と探究は、どちらを優先すればよいですか?
まず希望方式の出願条件を満たし、そのうえで自分の関心を裏付ける実績を積みましょう。英語力、科学オリンピック、情報科目など、方式によって必要な準備が違います。資格で学んだ知識を探究や制作に使い、何を確かめたか説明できると書類と面接の準備を共通化しやすくなります。
推薦の併願対策は、実績作りからスキルパスへ
推薦入試では、大学で学びたい理由を支える実績が重要です。AIで文章を整えやすい時代だからこそ、資格の学習、探究の過程、自分で確かめた結果が面接での説得力につながります。理系大学院講師が中心のスキルパスでは、統計・情報の知識を使った実績作りから、大学ごとの書類・試験対策まで支援します。
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東京都立大学の対策と、併願先の対策を一緒に相談できます。まずは志望分野と現在の準備状況をお聞かせください。
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