山口県立大学の面接対策は、学科と選抜方式の確認から始まります。総合型には講義を受けてレポート・発表を行う学科があり、公募推薦には英語を含む集団面接や、集団ディスカッションを行う学科もあります。
実績の名称だけでなく、取り組んだ理由、本人の工夫、そこから生まれた疑問を伝えましょう。 自己推薦書や活動報告書に書いた経験と、入学後に学びたい内容をつなげることが大切です。
この記事は2027年度の総合型選抜と、公募の学校推薦型選抜を紹介します。以下の質問・回答例は独自に作成した架空の練習用であり、実際の過去問や合格者の回答ではありません。
総合型|講義理解力試験・個人プレゼンテーションと面接
一次は自己推薦書、二次は2026年10月10日
総合型は、自己推薦書を100点で評価する一次選抜の後、合格者に二次選抜を行います。二次の形式と配点は次のとおりです。
- 国際文化学科:講義理解力試験200点、個人面接100点。
- 文化創造学科:個人プレゼンテーション200点、個人面接100点。
- 情報社会学科:講義理解力試験200点、個人面接100点。
- 社会福祉学科:個人プレゼンテーション100点、個人面接200点。
- 看護学科:個人プレゼンテーション200点、個人面接100点。
- 栄養学科:個人プレゼンテーション200点、個人面接100点。
二次は2026年10月10日です。開始時間等は一次合格者に別途通知する案内となっています。公表されていない面接の分数を、練習用の時間設定と混同しないでください。
国際文化・情報社会は、模擬講義の理解を発表へ
講義理解力試験では、大学教員による模擬講義を受け、その内容についてレポートを作成します。さらに、レポートに基づくプレゼンテーションを行います。レポートと発表を通して、知識・理解、思考力・判断力・表現力、主体性を評価する試験です。
関心のある話だけを拾うのではなく、講義全体の主張、根拠、具体例を区別してメモする練習が役立ちます。個人面接では、それぞれの学科で学ぶための思考力や表現力、主体性等を確認します。
文化創造・社会福祉・看護・栄養は課題に基づく発表
文化創造学科は、与えられた文章・図表等を含む課題を理解し、考えをまとめた発表資料を作成して発表します。社会福祉学科と栄養学科も、提示された課題について考えをまとめ、個人プレゼンテーションを行う形式です。
看護学科は、出題された課題について一定時間で考えをまとめて発表しますが、プレゼンテーション資料の作成は求めません。他学科の資料作成の形式を、そのまま看護学科にも当てはめないようにしましょう。
社会福祉学科の面接は、学ぶ意欲、コミュニケーション能力、論理的思考力を評価します。看護学科は、志望理由や看護職への関心・動機等を通して、対人関係能力や適性等を確認します。栄養学科は、食と栄養を学ぶための思考力・判断力・表現力、協調性等が評価の対象です。
公募推薦|県内高校枠と地域貢献人材発掘枠
県内高校枠は2026年11月28日
公募推薦の県内高校枠では、学科によって次の違いがあります。出願できる学校や成績等の条件は、本人の募集要項で確認してください。
- 国際文化学科:英語を含む集団面接100点、小論文150点、調査書50点。
- 文化創造学科:集団面接100点、小論文200点、調査書50点。
- 情報社会学科:集団面接100点、小論文150点、調査書50点。
- 社会福祉学科:集団ディスカッションと個人面接を含む面接200点、調査書50点。
- 看護学科:個人面接200点、総合問題250点、調査書50点。
- 栄養学科:集団ディスカッションと個人面接を含む面接200点、調査書100点。
国際文化学科の英語面接は、英語の質問に英語で応答し、自己表現する形式です。英語資格の学習経験があっても、質問を聞き、本人の意見を伝える練習は別に必要です。
地域貢献人材発掘枠は2026年11月29日
地域貢献人材発掘枠は、学科ごとの条件を満たす全国の高校等の卒業見込み者を対象とします。「地域」という名称だけで、県内高校枠と同じ出願条件だと判断しないでください。
- 国際文化学科:英語を含む集団面接100点、小論文150点、調査書50点、活動報告書100点。
- 文化創造学科:集団面接100点、活動報告書に基づくプレゼンテーション80点、小論文200点、調査書20点。
- 情報社会学科:集団ディスカッションによる面接100点、小論文160点、調査書60点、活動報告書80点。
- 社会福祉学科:集団ディスカッションと個人面接を含む面接200点、活動報告書100点。
- 看護学科:個人面接100点、総合問題250点、活動報告書100点。
- 栄養学科:集団ディスカッションと個人面接を含む面接200点、活動報告書100点。
情報社会学科は県内高校枠の集団面接と、地域貢献人材発掘枠の集団ディスカッションで形式が異なります。また、看護学科の面接は県内高校枠200点に対し、地域貢献人材発掘枠は100点です。
集団形式では、発言と傾聴の両方を練習
社会福祉学科の集団ディスカッションは、意見の論理性や表現力等に加え、議論全体を適切に進める態度や、他者と語り合う力も評価します。栄養学科では、論理的思考力、展開力、協調性・傾聴力、社会性・責任感等を確認します。
集団での評価は、長く話せば高くなるわけではありません。 他の人の意見を聞き、論点を確認し、根拠を添えて自分の考えを伝える練習をしましょう。
実績を面接につなげる準備|経験・検証・学びたいこと
書類と面接を別々に作らない
総合型の自己推薦書は、高校時代に意欲的に取り組んだ経験と、入学後の取り組み、卒業後の貢献等を説明するものです。社会福祉学科では、地域貢献活動等と地域共生社会について書く指定もあります。
活動内容を大きく見せるより、「本人が何をしたか」「どのような反応や記録があったか」「何が未解決か」を整理してください。調査協力者の個人情報や、医療・福祉の場で知った私的な情報を、面接の具体例として話す必要はありません。
資格・コンテストは学習内容まで説明
情報分野なら、情報オリンピック予選Bランク、ITパスポート、統計検定等に向けた学習を、データ分析や探究の経験につなげられます。看護・栄養分野なら、生物検定や化学検定等の学習と、生命科学や食品への疑問を関連づけることも考えられます。
これらは本人が実際に取り組んだ場合の実績例です。全学科の必須資格や、一律の加点条件ではありません。英語資格や評定等を含む正式な出願要件とは区別し、学科・方式ごとに確認してください。
学科別の質問例と回答の組み立て方
以下は架空の練習用です。…(本人の経験)…の部分を事実に置き換え、経験していない活動を付け足さないでください。
質問1|国際文化学科:文化の違いについて、考えが変わった経験はありますか
…(異なる立場や文化に触れたきっかけ)…から、…(本人が調べた問い)…に取り組みました。初めは…(当初の見方)…と考えていましたが、…(資料・対話から分かったこと)…によって、…(見直した点)…に気付きました。大学では…(深めたい文化や言語の問題)…を、複数の立場から学びたいです。
他の文化をひとまとめにせず、本人が確認した範囲と、まだ分からないことを区別して説明しましょう。
質問2|文化創造学科:地域文化の活動では、何を工夫しましたか
…(地域の文化や表現活動)…に取り組み、私は…(本人の担当)…を受け持ちました。…(伝わりにくかった点)…があったため、…(表現や伝え方の改善)…を試しました。…(得られた反応)…から、文化の価値は一方的に伝えるだけでは届かないと感じました。大学では…(学びたい内容)…を通して、地域の人と共に文化をつくる方法を考えたいです。
活動報告書に基づく発表を行う方式では、取り組みの過程と成果、大学での学びへのつながりを整理してください。
質問3|情報社会学科:情報を扱う探究から何を学びましたか
…(情報やデータに関心を持ったきっかけ)…から、…(本人の調査・制作)…を行いました。統計検定等の学習で得た…(実際に理解した考え方)…を使い、…(比較した内容)…を確かめました。ただし、…(対象の偏りや限界)…が残りました。技術だけでなく、情報が社会や人に与える影響も学びたいです。
資格名の有無より、方法を選んだ理由や、結果から言える範囲を説明する練習が大切です。
質問4|社会福祉学科:地域での経験から、どのような課題を感じましたか
…(本人が関わった地域活動)…で、…(気付いた課題)…がありました。私は…(本人が行った工夫)…に取り組みましたが、…(活動だけでは解決できなかった点)…も残りました。支える側の考えだけで決めず、当事者の意向や制度の背景を学ぶ必要があると感じました。大学では…(福祉の分野や学びたい問い)…を深めたいです。
個人を特定できる事情を語るのではなく、本人の行動と、そこから得た問いを中心に説明してください。
質問5|看護学科:看護を学びたい理由を、これまでの経験と結び付けて説明してください
…(看護に関心を持ったきっかけ)…から、…(学校等で取り組んだ学習・活動)…を続けました。生物検定等に向けて…(実際に学んだ内容)…を勉強する中で、知識だけでなく、相手の思いや状況を理解する力も必要だと感じました。…(本人の協働経験)…では、…(聞き方や対応で工夫した点)…を意識しました。大学では…(看護で深めたい内容)…を学びたいです。
資格学習を診療・看護の実務経験のように語らず、高校生として学んだ範囲を正確に説明しましょう。
質問6|栄養学科:食と栄養について、何を確かめたいですか
…(食や栄養に関心を持ったきっかけ)…から、…(本人の食品・食生活の探究)…を行いました。化学検定等の学習で得た…(本人が理解した知識)…を基に、…(比較や記録)…を試しました。しかし、…(検証できなかった要因)…があり、結果を一般化することはできません。大学では…(栄養学で学びたい内容)…を身に付け、人の生活も踏まえて食を考えたいです。
食と栄養の専門職への関心に加え、学びを深める必要性や、他者と協力する姿勢も伝えられるようにしましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの面接準備|実績づくりから、学科別の発表・対話へ
スキルパスでは、資格・コンテスト・探究等への取り組みから、志望理由書、発表、面接までを一人ひとりに合わせて支援します。本人が積み重ねた活動を整理し、追加質問にも自分の言葉で答える練習を重ねることが大切です。
山口県立大学では、学科と枠に合った発表・面接・討論の練習が必要です。 総合型と公募推薦で異なる形式や配点を確認し、筆記や書類の準備も並行して進めましょう。
公式資料
受験前に、公式の最新情報で本人の出願要件、提出書類、試験当日の案内を確認してください。


