東京女子医科大学の面接対策は、医学部と看護学部で異なります。医学部の総合型選抜は二次に発表を含む面接があり、一般推薦は小グループ討論も含む選考です。看護学部の総合型では、エントリーシートを用いた発表と個人面接があります。
医療職を目指す理由だけでなく、本人の学習・活動を振り返り、何を考えて行動したかを説明する練習が大切です。この記事は2027年度の公式募集要項に基づくガイドです。後半の回答例は架空の練習用で、公式過去問や合格者の回答ではありません。
学部・方式別の面接と選考
医学部と看護学部を区別する
| 学部・方式 | 公式要項で示された主な内容 |
|---|---|
| 医学部・総合型選抜〈一般枠〉 | 一次は思考力試験・小論文。二次はプレゼンテーションを含む面接。提出書類と一次の成績も合わせて判定 |
| 医学部・学校推薦型選抜〈一般推薦〉 | 思考力試験、小論文、小グループ討論、面接と提出書類で判定 |
| 看護学部・総合型選抜Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ | 調査書、エントリーシート、5分程度の発表、15分程度の個人面接で選考 |
| 看護学部・学校推薦型選抜〈一般推薦〉 | 調査書・志望理由書等、小論文、個人面接で選考 |
医学部の面接や発表の時間を、看護学部の5分・15分と同じだと考えないでください。医学部の参照要項には、発表と面接の一律の分数までは示されていません。
出願条件も方式によって異なる
医学部総合型の一般枠には、所定の学歴に加え、全体の学習成績の状況3.8以上等の条件があります。一般推薦には4.0以上等の条件と、指定科目の履修・単位修得、学校長の推薦等が必要です。
看護学部の一般推薦には、所定の卒業見込み、学校長の推薦、全科目の評定平均値3.6以上等の条件があります。資格やコンテストの実績だけで、これらの条件を満たせるわけではありません。学歴・履修・入学意思等も、該当方式の要項で確認してください。
医学部の発表・面接・討論対策
総合型の二次は提出書類も踏まえる
医学部の総合型選抜では、一次の思考力試験と小論文を通過した人が、二次の面接を受けます。面接はプレゼンテーションを含み、志望理由書、自己評価書、調査書等も参考に、多面的に評価されます。
自己評価書については、医学を志す者として自分の能力・意欲・適性をどう捉えているかを整理することが大切です。自分の長所を挙げるだけでなく、その根拠となる経験や、今後改善したい点を振り返ってみましょう。
志望理由書の文字数は、8月4日付の更新で800字に変更されています。古い版を使わず、最新の要項と出願時の案内を確認してください。
一般推薦には小グループ討論もある
医学部の一般推薦では、思考力試験80分、小論文50分と、小グループ討論・個人面接等を2日間で実施します。小グループ討論は、問題を見つけて学び、解決しようとする力を評価すると示されています。
独自の練習として、資料の内容を整理し、問題だと思う点、判断に必要な追加情報、自分の考えを順に説明する方法があります。自分の発言だけを準備するのではなく、他の人の意見を聞いて考え直すことも意識してみてください。
総合型・一般推薦とも、面接で医師としての適性を欠くと判断された場合は、他の試験成績にかかわらず不合格になると示されています。筆記だけ、面接だけの対策に偏らないことが大切です。
看護学部の発表・個人面接対策
総合型はエントリーシートを使って発表
看護学部の総合型は、エントリーシートを用いたプレゼンテーションが5分程度、個人面接が15分程度です。発表時には、印刷したエントリーシートの持ち込みが認められています。
書いた内容をすべて読み上げるより、本人の経験、考えたこと、学びたいことを整理して話す練習が役立ちます。ただし、別の資料や機器まで自由に使えると解釈せず、最新の案内に従ってください。
一般推薦は志望理由書と小論文も必要
看護学部の一般推薦は、志望理由書や調査書等に加え、当日指定の課題について800字程度を書く小論文と個人面接があります。小論文の時間は60分です。
小論文と面接に共通する準備として、資料や経験から分かったことと、自分の考えを区別して説明する練習があります。一般推薦の面接時間を、総合型の15分と同じだと決め付けないでください。
資格や活動は学んだ内容まで説明する
生物・化学の検定、統計検定等に取り組んだ経験が本人にある場合は、どの知識を学び、探究や調査にどう使ったかを振り返る材料になります。活動実績も、本人の役割、周囲と協力したこと、残った課題を整理してみましょう。
資格名や受賞名を挙げれば、全方式共通の加点になるという意味ではありません。本人が持っていない実績を加えることもできません。
提出書類・発表・面接で説明する経験に食い違いがないように、本人の事実と考えを整理しておきましょう。
面接・発表の質問例と回答の組み立て方
以下は独自に作成した架空の練習例です。大学の出題予告ではありません。…( )…に本人の事実を入れ、他人の実績や経験していない活動を自分のものとして説明しないでください。
質問1|なぜ医師・看護職を目指しますか
…(本人が関心を持った経験)…から、…(具体的な関心)…について考えるようになりました。…(実際に学んだり調べたりしたこと)…を通じて、…(さらに学びたい点)…が残りました。…(自分が目指す職種)…として、…(関わりたい方向)…を考えています。
医師と看護職を同じ役割として説明せず、それぞれの仕事を調べたうえで、本人が目指す理由を話す練習です。
質問2|なぜ東京女子医科大学で学びたいのですか
東京女子医科大学の…(確認した学部の教育内容)…に関心があります。私は…(本人の経験)…から、…(身に付ける必要を感じた力)…を学びたいと考えています。入学後は…(具体的に深めたい内容)…に取り組みたいです。
大学の特徴を並べるだけでなく、本人の経験と学びたい内容を結び付ける練習です。
質問3|自分の強みと改善したい点を説明してください
…(実際の経験)…で、…(本人が取った行動)…を工夫しました。この経験から、…(根拠のある強み)…があると考えています。一方、…(困ったことや課題)…もあり、…(現在取り組んでいる改善)…を続けています。
自己評価書等を踏まえた独自練習です。長所・短所の言葉だけで終わらず、具体的な行動を説明してみましょう。
質問4|活動で相手の立場をどう考えましたか
…(本人が経験した場面)…で、私は…(当初の考え)…を持っていました。相手に…(実際に確認したこと)…を聞き、…(気付いた事情)…がありました。その後、…(行動を変えた点)…を工夫しました。
経験を話す際は、関わった人の病歴や家庭事情等を不必要に詳しく紹介しないようにしましょう。
質問5|資料や意見を踏まえて何を考えますか
…(示された資料・意見)…から分かることは、…(確認できる事実)…です。私は…(考えと理由)…と捉えています。ただ、…(不足している情報)…があるため、…(さらに確認したい点)…も検討する必要があると考えます。
討論や質疑応答を想定した独自練習です。医学的な判断を高校生の経験だけで断定するための回答例ではありません。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
今後の日程とスキルパスの準備支援
医学部総合型の一般枠は出願期間と一次試験が終了し、二次面接は2026年10月31日です。看護学部総合型Ⅰの試験も9月26日に終了しています。今後の主な日程は次のとおりです。
| 方式 | 主な出願・試験日程 |
|---|---|
| 医学部・一般推薦 | 出願2026年11月2〜12日。検定料支払期限11月10日。試験11月21・22日 |
| 看護学部・一般推薦 | Web登録・支払い2026年11月1日0時〜17日23時。書類11月19日必着。試験11月28日 |
| 看護学部・総合型Ⅱ | Web登録・支払い2026年12月14日0時〜2027年1月13日23時。書類1月15日必着。試験1月23日 |
| 看護学部・総合型Ⅲ | Web登録・支払い2027年2月15日0時〜22日23時。書類2月24日必着。試験2月27日 |
看護学部の日程は、要項の方式別詳細にあるWeb登録・支払いと書類必着を分けて記載しています。書類期限まで登録できると思い込まず、該当方式の案内を確認してください。
最新の条件と書類は、医学部の公式入試情報、看護学部の総合型案内、看護学部の一般推薦案内で確認しましょう。
スキルパスでは、本人の学習・探究・活動を整理し、志望理由や自己評価の説明、発表と質疑応答の練習を支援します。準備の進め方は、下のフォームからご相談ください。


