東京理科大学の総合型選抜は、志望理由を話す面接に加え、学科に応じた口頭試問と小論文があります。数学や理科の知識を、考え方とともに説明する準備が必要です。
この記事では、2027年度の「英語資格検定+特定教科評価」と「理学部第二部」を取り上げます。面接用の自己紹介だけで終わらず、出願学科の口頭試問で扱う教科と、小論文の内容を確認しましょう。後半の回答例は架空の独自練習で、公式過去問や合格者の回答ではありません。
2つの総合型選抜と出願条件
英語資格検定+特定教科評価
この方式は、調査書・志願者調書・外部英語資格等の書類、小論文、面接、口頭試問による選考です。所定の卒業見込み、学科指定科目の履修、英語資格の基準、入学意思等の条件があります。
英語資格の例として、英検はCSEスコア1950以上が基準です。級の合否だけで判断せず、4技能を受験した成績か、有効な受験時期か、証明書の条件を満たすかも確認してください。他の対象試験についても、要項に基準が示されています。
創域情報学部情報理工学科は、C系・D系ごとの募集と判定です。創域理工学部の数理科学科・電気電子情報工学科には、出願時のコース選択もあります。学部名だけでなく、出願する系・コースまで確認しましょう。
理学部第二部
数学科・物理学科・化学科が対象です。調査書・志願者調書、小論文、面接、口頭試問で選考されます。夜間学部で学ぶ目的と、入学後の学習計画を説明する準備も考えられます。
出願資格は、所定の卒業見込み、または2024年3月以降の卒業等です。指定科目の履修や入学意思等の条件もあります。英語資格検定+特定教科評価の資格条件を、そのまま理学部第二部にも当てはめないでください。
学科別の口頭試問と小論文
英語資格検定+特定教科評価の主な違い
| 学部・学科の例 | 口頭試問・実技等の主な内容 |
|---|---|
| 理学部第一部・数学科、応用数学科 | 数学に関する口頭試問 |
| 理学部第一部・物理学科 | 数学・物理に関する口頭試問 |
| 理学部第一部・化学科 | 化学の口頭試問と、溶液調製・滴定・混合物の分離などの実験実技 |
| 理学部第一部・応用化学科 | 化学に関する口頭試問 |
| 理学部第一部・科学コミュニケーション学科 | 数学と、小論文で選んだ物理または化学に関する口頭試問 |
| 工学部・建築学科 | 数学・物理などに関する口頭試問 |
| 工学部・情報工学科 | 数学・情報工学に関する口頭試問 |
| 創域理工学部・建築学科 | 建築空間に関する口頭試問 |
| 創域情報学部・情報理工学科〈C系・D系〉 | 数学に関する口頭試問 |
| 先進工学部・生命システム工学科 | 生物・化学・数学に関する口頭試問 |
| 経営学部の3学科 | 数学・英語に関する口頭試問 |
この表は一部の学科の要約です。他の学科にも指定があるため、受験学科の欄と注記を要項で確認してください。面接欄には志望理由等が示されていますが、学科共通の個別面接時間は参照要項から断定できません。
小論文も、一般的な社会問題の意見文とは限りません。工学部建築学科は、課題に対してスケッチと文章で説明する60分の小論文です。創域理工学部建築学科もスケッチと論述があり、創域情報学部情報理工学科は数学に関する45分の小論文です。
理学部第二部の小論文は各60分
数学科は数学に関わるテーマ、物理学科は物理に関係するテーマについての表現・構成等、化学科は化学を学ぶための論理的思考・論述を問う内容です。口頭試問は、数学科が数学、物理学科が物理・数学の基礎的知識や能力、化学科が化学に関する内容です。
実績と教科の理解をつなげて準備する
解法を説明し、条件を確かめる
数学や理科は、問題が解けるだけでなく、使った定義、条件、計算の理由を言葉で説明してみましょう。分からない部分は、どこまで分かり、どの点で止まっているかを区別する練習が考えられます。
化学科の実験実技に向けては、学校での実験経験を振り返り、操作の目的と安全上の注意を担当の先生に確認してください。実験経験がないことを隠して、行ったように説明することはできません。
資格・コンテストの名前だけで終わらない
物理検定・化学検定・生物検定、数検や統計検定などの学習は、理解した内容を整理する材料になります。情報系なら、実際に情報オリンピック予選Bランク等の成績を得た人が、問題の考え方や改善した過程を振り返る練習も考えられます。
これらは本人の学習経験の例で、出願資格や全学科共通の加点を意味しません。英語資格等の正式な出願条件とは区別してください。
実績名よりも、本人が考えた方法、確かめた結果、大学で深めたい疑問を説明できるようにすることが大切です。未取得の資格や他人の研究成果を自分のものとして書くことはできません。
面接・口頭試問の質問例と回答の組み立て方
以下は独自に作成した架空の練習例です。大学の出題予告ではありません。…( )…に本人の事実を入れてください。
質問1|なぜ東京理科大学のこの学科なのですか
…(関心を持ったきっかけ)…から、…(実際の学習・探究)…を続けてきました。その過程で、…(さらに知りたい点)…が残りました。東京理科大学の…(確認した学科の教育・研究)…を通じて、…(具体的に学びたいこと)…を深めたいです。
大学の知名度だけでなく、自分の経験と学科の分野を結び付ける練習です。
質問2|その解き方を選んだ理由は何ですか
…(問題の条件)…から、…(使える定義・性質)…を考えました。…(式や考え方)…を用いることで、…(求めたいこと)…につながります。ただし、…(必要な条件)…が成り立つことを確認する必要があります。
数学等の考え方を説明する独自練習です。実際の出題内容や答案の形式を示したものではありません。
質問3|実験で何を確かめ、何が分かりましたか
…(本人が実際に行った実験)…では、…(目的)…を確かめました。…(変えた条件・そろえた条件)…を区別し、…(観察・測定した事実)…が得られました。そこから…(自分の解釈)…を考えましたが、…(誤差や限界)…は残っています。
経験した実験と、資料で読んだ実験を区別して話す練習です。
質問4|コンテストや制作で工夫したことは何ですか
…(実際に取り組んだ問題・制作)…で、最初は…(困った点)…がありました。そこで…(自分が変えた方法)…を試し、…(確認できた変化)…がありました。この経験から、…(まだ学びたい内容)…に関心を持っています。
順位や資格名の紹介だけで終わらず、本人の思考と行動を説明する独自練習です。
質問5|夜間学部でどのように学ぶ予定ですか
理学部第二部を志望するのは、…(本人が確認した学びと志望の理由)…のためです。授業時間や通学に必要な条件を確認し、…(現実的な生活・学習計画)…を考えています。…(具体的な専門分野)…を学び、…(目指す方向)…につなげたいです。
理学部第二部向けの独自練習です。働きながら学ぶことを、すべての志願者に求める質問ではありません。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
出願日程とスキルパスの準備支援
取り上げた総合型の主な日程は次のとおりです。Web登録の最終日と書類必着日は異なります。
| 手続き・試験 | 日程 |
|---|---|
| Web出願登録 | 2026年10月22日10時〜10月30日23時59分 |
| 出願書類郵送期間 | 2026年10月26〜31日。簡易書留郵送・必着 |
| 選考日 | 2026年11月15日 |
| 結果発表 | 2026年12月11日10時 |
| 入学手続期間 | 2026年12月11〜17日。一括手続き |
小論文の分数を、面接・口頭試問の分数だと思い込まないでください。集合場所・時刻、履修条件、必要書類は、東京理科大学の2027年度総合型選抜募集要項で確認できます。出願前には、公式の入学者募集要項案内で更新も確認しましょう。
スキルパスでは、本人の学習・探究の整理から、志望理由の説明、教科内容を言葉で伝える練習まで支援します。準備の進め方は、下のフォームからご相談ください。


