探究が進まず、調べ方や問いの立て方を専門家に相談したい。尚絅学院大学の「探究型学習支援事業」は、大学教員の助言を受け、本人の探究を深めるための取り組みです。助言を受けた後に何を調べ直し、どんな結果が得られたかまで残すと、推薦入試で伝える材料になります。
探究の助言や、研究室での学びを学校と相談
大学の現行高校教員向けページでは、教員の専門分野に応じて、オンラインを含む学内での探究型学習の助言や、研究室訪問による学習等を受け入れる事業として紹介されています。児童・生徒が対象に含まれ、申込書も用意されています。
高校生が参加を考える場合は、まず高校の先生と学習テーマや相談したい内容を整理し、実施できる内容を大学と調整することが出発点です。全国一律の日程や回数、全員に共通する修了要件が決められた講座としては紹介されていません。
同じページには、2026年度の出張授業も載っています。こちらの所要時間は40〜70分が目安です。出張授業を1回聞くことと、本人の探究を継続して深めることは分けて考えましょう。
助言の前後で、本人が考えた過程を残す
相談前には、何が気になったか、既に読んだ資料、まだ分からない点を短くまとめます。例えば地域の課題を調べるなら、行政の公開調査や先行研究を比較し、対象や調査方法が違う資料を一緒に扱ってよいか考える準備ができます。
助言を受けた後は、問いや調べ方をどう変えたか、得られた結果と限界、次に確かめたい点を記録します。最初の案、助言後の修正、本人の考察が分かる報告を目指しましょう。これは本人が発展させる学習例で、大学が入試資料を作ってくれるという意味ではありません。
ニュース時事能力検定は社会の背景を考える学習に、統計検定は数値資料の読み方を学ぶ準備に使えます。情報技術にも関心が広がれば、ITパスポートやPythonの学習を、データの整理や可視化へつなげる方法もあります。資格の知識を、実際の問いと成果に結びつけることが大切です。
探究を生かす総合型選抜、大学3校の比較例
| 大学・方式 | 成果の生かし方と主な条件 |
|---|---|
| 日本社会事業大学・社会福祉学部/総合型選抜 | 高校卒業等の資格が必要。継続した社会的活動を活動報告書へ整理し、書類、小論文・面接で評価 |
| ICU・教養学部/総合型英語外部試験利用 | 全体4.1以上、所定の英語公式スコア、第一志望・入学確約などが必要。自己活動歴と小論文で関心を説明 |
| 慶應義塾大学・総合政策学部/環境情報学部AO入試 | 本人の調査と学習計画を資料へ。高校卒業等、日本語または英語の学習能力、第一志望・入学確約が必要 |
日本社会事業大学の2027年度要項4ページは「多様なボランティア活動等を継続的に行ってきた者」を対象に挙げています。参加の名称だけでなく、本人が続けた活動と、そこから何を考えたかを整理することが対応します。
活動報告書は、福祉・環境・災害・国際協力等のボランティアや類似の社会的活動、学校内外の生徒会・部活動・地域活動等が対象です。介護福祉士養成校の介護実習は除かれます。一次は書類、二次は60分の小論文と面接です。共生社会デザイン学科とソーシャルワーク学科の両方へ出願できます。
ICUの英語外部試験利用は、2024年4月1日〜2027年3月31日の高校卒業・修了等が対象で、過去にICU総合型へ出願していないことも条件です。2024年10月1日以降の所定の英語公式スコア、推薦状2通、小論文等を提出し、書類選考後に日本語の対面面接があります。自己活動歴は少なくとも2・3週間以上の教科外活動が対象なので、単日の体験だけで満たすとはいえません。
出典:ICU・2027年度総合型要項3〜8・22〜23ページ
慶應SFCは、志望理由・学習計画や本人の活動資料などの書類選考後に面接があります。志願者を客観的に知る2人の評価者が必要で、2親等内の親族は評価者になれません。
出典:慶應義塾大学・2026夏秋AO要項(2027年入学)8・10・18〜20ページ
以上は2027年度要項による比較例です。受講に一律加点が付くという説明ではありません。本人の受験年度と提出期限を確認し、実際の提出期限までに得た成果を整理しましょう。出願後に受けた助言や調査結果を遡って提出することはできません。
データを使う学びへ広がった場合の推薦例
2026年度の静岡大学工学部数理システム工学科の学校推薦型選抜Ⅱは、受験者4人・合格者2人で実質倍率2.00倍でした。社会・心理・教育系の倍率とは別の結果です。探究の問いをデータや情報技術で考えたい場合は、資格、分析・制作、数学や英語を早くから学び、名門理系大学を目指す選択肢もあります。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで探究を推薦の実績へ育てる
スキルパスは、資格対策と実績の組み合わせ方、大学別の評価資料を熟知しています。高校1・2年から、参加できる企画や学ぶ目的、必要な資格・基礎学力を整理し、継続できる活動計画を考えます。
助言を受ける前の問いや資料を整理し、その後は本人の調査、比較、考察を報告へ発展させます。大学から受けた助言と本人の工夫を区別し、志望理由書や面接で、問いが深まった過程と大学で学ぶ必要性を説明できるように支えます。
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