地域で活動した経験を、進学して学ぶ理由へつなげたい。そのためには、参加した回数だけでなく、気づいた課題と本人の行動を残すことが大切です。東北文化学園大学と惺山高校の「パトランプロジェクト」は、地域の人と関わり、社会の課題に気づき、行動する学びを続ける取り組みです。
高校生と大学生が、地域を歩き、走って学ぶ
大学の公式報告では、惺山高校の生徒と大学生が共に地域活動をする高大連携事業として、2026年4月24日に始まりました。「パトラン」は、パトロールとランニングを組み合わせた活動です。
走ったり歩いたりしながら、地域の人と交流し、清掃や美化を行い、防犯上の危険箇所等を発見して関係機関へ情報を伝えます。スポーツを通して、普段見過ごしやすい地域の課題を考える機会です。
これは惺山高校と大学による共同プロジェクトの紹介で、全国の高校生が自由に申し込む一般募集講座ではありません。参加する学校と大学の計画に沿って取り組むことが前提です。
2026年9月には、山形市の5エリアで活動
9月16日の「SEIZANパトラン秋の大作戦」では、地域の催しを前に、訪れる人をきれいなまちで迎える活動を行いました。参加者は5つのエリア・14チームに分かれ、清掃のほか、街灯の不具合や見通しの悪い場所等も確認しています。
高校生、大学生、地域の団体や市民が関わり、商店街等への挨拶も行っています。大学から参加した理学療法学専攻4年生12人という人数は、大学生の人数です。
活動後は、関係する人とその日の活動を振り返っています。見つけた課題、実際に行ったこと、他者から聞いた意見を区別して残すことが、次の活動や探究へつながります。
資格の知識を、地域の観察や調査へ使う
ニュース時事能力検定で地域や社会の課題を学んだり、統計検定の知識を公開調査の比較へ使ったりする準備が考えられます。ITパスポートの学習も、情報を集めて管理する基本を考える一助になります。
例えば、活動で感じた問いについて、行政の公開資料を読み、どこを、いつ、どの条件で調べた資料かを比較する探究が考えられます。Pythonで図表を作る場合も、観察した範囲や数値の限界を示しましょう。
資格、本人の観察、継続活動、調査と考察を結びつけることが目標です。全体の活動成果を自分一人の実績とせず、本人の担当と判断を説明できる形にすることが大切です。これらは本人が発展させる学習例です。
地域活動を生かす総合型選抜、大学3校の比較例
| 大学・方式 | 成果の生かし方と主な条件 |
|---|---|
| 日本社会事業大学・社会福祉学部/総合型選抜 | 高校卒業等の資格が必要。継続した社会的活動を活動報告書へ整理し、書類、小論文・面接で評価 |
| ICU・教養学部/総合型英語外部試験利用 | 全体4.1以上、所定の英語公式スコア、第一志望・入学確約などが必要。自己活動歴と小論文で関心を説明 |
| 慶應義塾大学・総合政策学部/環境情報学部AO入試 | 本人の調査と学習計画を資料へ。高校卒業等、日本語または英語の学習能力、第一志望・入学確約が必要 |
日本社会事業大学の2027年度要項4ページは「多様なボランティア活動等を継続的に行ってきた者」を対象に挙げています。参加の名称だけでなく、本人が続けた活動と、そこから何を考えたかを整理することが対応します。
活動報告書は、福祉・環境・災害・国際協力等のボランティアや類似の社会的活動、学校内外の生徒会・部活動・地域活動等が対象です。介護福祉士養成校の介護実習は除かれます。一次は書類、二次は60分の小論文と面接です。共生社会デザイン学科とソーシャルワーク学科の両方へ出願できます。
ICUの英語外部試験利用は、2024年4月1日〜2027年3月31日の高校卒業・修了等が対象で、過去にICU総合型へ出願していないことも条件です。2024年10月1日以降の所定の英語公式スコア、推薦状2通、小論文等を提出し、書類選考後に日本語の対面面接があります。自己活動歴は少なくとも2・3週間以上の教科外活動が対象なので、単日の体験だけで満たすとはいえません。
出典:ICU・2027年度総合型要項3〜8・22〜23ページ
慶應SFCは、志望理由・学習計画や本人の活動資料などの書類選考後に面接があります。志願者を客観的に知る2人の評価者が必要で、2親等内の親族は評価者になれません。
出典:慶應義塾大学・2026夏秋AO要項(2027年入学)8・10・18〜20ページ
以上は2027年度要項による比較例です。受講に一律加点が付くという説明ではありません。本人の受験年度と提出期限を確認し、9月の活動を同月初めの出願前の実績にはせず、翌年度以降も見据えて継続した取り組みを育てましょう。
データを使う学びへ広がった場合の推薦例
2026年度の静岡大学工学部数理システム工学科の学校推薦型選抜Ⅱは、受験者4人・合格者2人で実質倍率2.00倍でした。地域活動や福祉系の倍率とは別の結果です。地域の課題をデータや情報技術で考えたい場合は、資格、分析・制作、数学や英語を早くから学び、名門理系大学を目指す選択肢もあります。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで地域活動を推薦の実績へ育てる
スキルパスは、資格対策と実績の組み合わせ方、大学別の評価資料を熟知しています。高校1・2年から、参加できる企画や学ぶ目的、必要な資格・基礎学力を整理し、継続できる活動計画を考えます。
活動後は、本人の担当、観察、他者の意見、調べ直した資料を整理し、比較・分析・考察を含む報告へ発展させます。志望理由書や面接では、地域の人と関わって考えが変わった点と、大学で何を学ぶ必要があるかを説明できるように支えます。
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