名古屋大学の半導体工学探究講座は、高校生・高専生が半導体の原理や応用を学ぶ高大連携プログラムです。修了証に、資格学習と自分で考えた測定・制作の成果を組み合わせることが、電気・電子・情報系の推薦対策につながります。何を受講したかに加え、学びから何を試したかを伝えましょう。
名古屋大学の半導体工学探究講座で学べることと参加条件
名古屋大学高大接続研究センターが主催し、enSET東海等が共催しています。2026年度は「学びの杜・学術コース」の中に、半導体入門、コンピューター、太陽光発電、発光する半導体、電子回路による車の制作という5科目を開講。講義と測定・観察・制作を組み合わせています。
興味のある科目だけの受講も可能です。高校・高専在学中に5科目・15時間の履修を終えると、名古屋大学が発行するenSET東海のデジタル修了証を取得できます。複数年度の通算も可能です。
TOKAI SEMICON DAYの受講を1科目分とするルートもあります。その認定には、終了後のアンケートに加えてレポートの提出が必要です。半導体講座の修了証と、学びの杜全体の修了証は別の制度なので、受講科目と取得する証明を分けて確認しましょう。
2026年度の受付は7月に行われました。今後受講を考える人は、主催者が公表する次回の日程や申込方法を確認してください。
出典:enSET東海・2026年度半導体工学探究講座と修了証
参加した経験を、推薦で伝わる成果へ
例えば、太陽電池の測定をきっかけに、光の条件と出力の関係を調べる探究が考えられます。授業で扱った原理を振り返り、本人が比較したい条件を決め、測定値を整理する進め方です。
温度など他の条件も結果に関わるため、比較の条件や測定のばらつきを記録しましょう。Pythonでグラフを作れば、計算方法や、結果から言える範囲も説明できます。原理の理解、測定、結果の解釈をつなげることが、研究として伝わる成果になります。
車の制作から発展させるなら、センサーの値と動作の記録を比べ、うまく動かなかった原因を考える方法もあります。講座で用意された内容と、自分で追加した工夫が分かるように残しましょう。
資格と研究成果をどう組み合わせるか
物理検定や数学検定の学習は、電気や光の現象を数式で考える練習に生かせます。統計検定では測定値のばらつき、情報系資格ではプログラムや情報の扱いを学び、実験や制作で使った知識を確かめられます。
資格を取得した場合は、知識をどの作業で使ったかを説明しましょう。電子回路に興味を持った人と、材料や発光の仕組みに興味を持った人では、大学で学びたい内容も異なります。得意な資格と、関心が深まった実験・制作を軸に志望先を考えることが大切です。
研究・学習実績を伝えられる大学3校
| 大学・2027年度の方式 | 経験を生かす方向 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 電気通信大学Ⅱ類・総合型選抜 | 素子・回路や計測の学びを活動実績へ | 現役等、入学確約、自己PR資料と発表 |
| 工学院大学情報学部・探究成果活用型 | 計測・制御の理数探究と発表 | 現役、探究と発表、課程別評定 |
| 東京電機大学理工学部・総合型AO | 回路・制作・測定を活動報告へ | 数学・外国語各3.3、課程別履修等 |
電気通信大学の2027年度総合型選抜要項7ページ(PDF9頁)は、Ⅱ類の活動実績報告書に「内容紹介」と記載しています。資格や大学のセミナー等の一覧に添え、何を学び、どう取り組んだかを伝える資料です。半導体の原理を学んだ記録と、測定データや制作物の改善を組み合わせれば、電気・電子・情報分野で大学の学びを深めたい理由を具体化できます。
Ⅱ類は2027年3月卒業見込み等が対象で、合格時の入学確約が必要です。3分以内の自己PR映像も提出し、書類選考後に発表・面接・口頭試問があります。受講名に加え、自分の研究や制作の内容を説明する準備が大切です。
工学院大学情報学部の探究成果活用型選抜は、2027年3月卒業見込みで、理数系の探究と、学内外での発表または外部コンクール等への提出経験がある人が対象です。研究して発表した経験まで、出願前に用意することが必要です。
全体評定は普通科・理数科3.2以上、専門学科3.5以上です。その他の学科は、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと指定理科1科目群を両方履修・履修見込みなら3.2以上、それ以外は3.5以上となります。一次は英語・数学と探究書類、二次は発表と質疑応答です。
出典:工学院大学・2027年度探究成果活用型要項4〜5ページ
東京電機大学理工学部の総合型選抜(AO)では、問いを立てて情報収集・分析・考察を行った過程を活動報告書や発表で伝えられます。高校卒業者・2027年3月卒業見込み等が対象です。高校卒業資格のルートは数学・外国語が各3.3以上で、普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修が必要です。一次は事前課題・活動報告等、二次は発表と口頭試問を含む面接で、他大学と併願できます。
出典:東京電機大学・2027年度総合型選抜要項4・6〜9ページ
理系推薦には、倍率が比較的落ち着いた方式も
2026年度入試では、金沢大学理工学域物質化学類のKUGS特別入試・総合型選抜は、受験者7人・合格者3人で実質倍率2.33倍でした。プログラムの参加選考とは別の、大学入試の実績です。
資格、研究で得た成果、基礎学力を早くからそろえることで、名門理系大学も目標にできます。倍率だけで判断せず、本人の分野や評定、発表経験に合う方式を選びましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで、プログラム参加を推薦の実績へ
スキルパスでは、本人の関心が回路、情報、光、材料のどこにあるかを確かめ、資格対策と探究の計画を立てます。物理や数学の基礎を補いながら、Pythonによる測定データの整理、制作物の改善記録などへ発展させます。
活動資料には、修了証、比較条件、図表、本人の考察を整理します。原理を確かめながら、なぜその方法を選んだか、どんな結果が出たかを説明できる資料へまとめます。
電気・電子を志望する場合は素子や回路への疑問、情報を志望する場合は計測・制御の仕組みというように、志望理由を大学の学びへつなげます。発表後の質問を想定し、数式やグラフを使って説明する練習まで支援します。受講から資格、探究、大学別の書類・口頭試問までをつなぐ対策です。
スキルパスは、オンラインの個別指導で、学習計画から活動資料、大学別の志望理由書・発表・口頭試問まで徹底伴走します。受講前の準備や、受講後の成果の生かし方を、下の無料受験相談フォームからご相談ください。


