奈良大学の総合型選抜では、関心のある分野を自分で調べ、その過程と大学で学びたいことを伝える準備が大切です。資格を使う方式でも、資格名だけでなく、学んだことや生まれた疑問を説明できるようにしましょう。
2027年度の公式募集要項を基に、AO入試の実施回による違いと、文学部・社会学部の6学科の質問・回答例をまとめました。大学がいう「口頭試問」には、学科への関心や志望理由を問う評価も含まれます。
以下の質問・回答例は独自の架空の練習用です。過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。省略部分には、本人が実際に経験し、調べ、考えたことを入れてください。
奈良大学の口頭試問はAOの実施回と学科を確認する
| 方式 | 対象・選考 | 準備のポイント |
|---|---|---|
| AO第1回 | 全6学科。事前の適性確認で出願可となった人が対象 | 本試験では学科により口頭試問、発表、フィールドワーク、討論等が異なる |
| AO第2回Aタイプ | 全6学科。口頭試問と書類審査 | 所定の資格等が出願条件。志望理由書と資格証明書を準備 |
| AO第2回Bタイプ | 国文・地理・心理・総合社会の4学科。口頭試問と書類審査 | 地域貢献や文化・芸術活動等の経験を活動報告書にまとめる |
| AO第3回 | 国文・地理・心理・総合社会の4学科。口頭試問と書類審査 | 志望理由書と活動報告書を準備 |
| 学校推薦型・専門高校等対象 | 国文・地理・心理・総合社会の4学科。書類審査100点、口頭試問100点 | 高校の専門教育等に関する出願条件と学校長の推薦が必要 |
AO第2回・第3回は、口頭試問と書類を合わせて100点満点で判定します。「口頭試問だけで100点」という意味ではありません。AOは、合格した場合に必ず入学することが出願条件です。
公募制の課題提示型小論文と基礎学力型A・Bには面接がありません。専門高校・専門学科・総合学科対象入試の口頭試問とは分けて確認してください。
AO第2回Aタイプは資格等、Bタイプは所定の活動経験が条件です。口頭試問の練習と同時に、受験資格と提出書類を確かめましょう。
資格や活動を学科での学びにつなげる
第2回Aタイプの対象資格は学科によって異なります。例えば、英検準2級以上は全6学科、歴史能力検定3級以上は史学・地理・文化財、実用数学技能検定2級以上は地理学科が対象です。ITパスポート等の情報処理技術者試験は、心理・総合社会の2学科が対象です。
資格を使う場合も、「取得した」だけで説明を終えず、学習で関心が深まったこと、実際の活動で使ったこと、まだ分からないことを整理すると、志望理由とのつながりを伝えやすくなります。
Bタイプは、地域でのボランティアや地域振興、書道や日舞など、主に学外で行われる活動を評価する方式です。本人の役割、取り組んだ期間、工夫、結果を具体的に振り返り、入学後の学びとの関係を考えてください。
文学部・社会学部6学科の質問例と回答例
文学部・国文学科:作品や言葉を調べて何を考えましたか
……(本人が文学や言葉に関心を持った経験)……から、私は……(比較して読んだ作品や表現)……を調べました。……(実際の漢字検定等の学習)……も参考にしましたが、文脈によって意味の受け取り方が違う点に関心を持ちました。大学では日本の文学や言語を学び、根拠を示して解釈する力を深めたいです。
文学部・史学科:資料の違いをどう確かめましたか
……(本人が歴史に関心を持った経験)……から、私は……(複数の史料や研究書)……を比較しました。……(実際の歴史能力検定等の学習)……で得た知識も参考にし、資料の作られた時期や目的を考えました。大学では史料を丁寧に読み、説明の根拠を確かめる方法を学びたいです。
文学部・地理学科:現地の観察とデータをどう比べましたか
……(本人の地域調査や地図への関心)……から、私は……(観察や統計の比較)……に取り組みました。……(実際の数学検定や地理に関する検定等の学習)……も参考にしましたが、数字だけでは説明できない違いがありました。大学ではフィールドワークと資料分析を学び、地域を複数の視点から理解したいです。
文学部・文化財学科:実物を見て何を調べたいと考えましたか
……(本人が史跡や博物館等を訪れた経験)……で、私は……(形や材料、保存状態への疑問)……を持ちました。……(調べた資料や、実際の化学検定等で学んだ内容)……を参考にし、見た印象と資料から分かることを分けて考えました。大学では文化財の研究や保存の方法を学びたいです。
社会学部・心理学科:人の行動について考え直した経験はありますか
……(本人の交流や、許可を得て行った調査等)……では、……(予想と異なる反応)……がありました。……(実際の統計検定等の学習)……を参考に、調べ方によって結果が変わる可能性を考えました。大学では心理学の知識と研究方法を学び、印象だけで理由を決めつけずに考えたいです。
社会学部・総合社会学科:社会活動でどのような課題に気づきましたか
……(本人が地域活動や行事運営等に参加した経験)……で、私は……(担当した役割)……に取り組みました。……(実際のITパスポート等の学習)……も参考に、情報の伝え方や作業の進め方を見直しました。大学では社会を捉える考え方と調査の方法を学び、経験した課題を深く考えたいです。
資格・検定は本人が実際に取り組んだ学習経験の例です。Aタイプの出願条件として使える資格とは区別し、対象学科・級・基準を募集要項で確認してください。化学検定や統計検定等を、ここで出願資格として紹介しているわけではありません。
AO第1回の発表や体験を他の回と混同しない
AO第1回では、史学科は口頭試問に加え、適性確認後に深めた内容を15分で発表します。配付用資料3部を持参し、PowerPointも使用できます。
地理学科は大学周辺のフィールドワーク、教室での資料を用いた作業、レポートを通じて評価します。文化財学科は奈良市内の文化財を見学した後、受験者同士で討論し、感想や意見を記述します。国文・心理・総合社会の各学科は口頭試問を行います。
これらは第1回の選考方法です。第2回・第3回にも同じ発表時間や野外活動があると読み替えないでください。第2回・第3回に向けては、提出書類と学科の学びを踏まえて説明する練習が中心となります。
練習用の問いには、「なぜその資料を選んだか」「他の説明は考えられるか」「自分の役割は何か」「大学で何を確かめたいか」等が考えられます。
活動の結果だけでなく、資料を探し、比べ、考え直した過程を説明できることが大切です。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
2027年度の今後の出願と口頭試問の日程
AO第2回のWeb出願は、2026年11月9日~12月1日です。書類は12月2日必着、試験は12月12日、合格発表は12月23日です。AタイプとBタイプでは対象学科と必要書類が異なります。
第3回のWeb出願は、2027年2月13日~3月8日です。書類は3月9日必着、試験は3月20日、合格発表は3月22日です。史学科・文化財学科は対象ではありません。第1回の適性確認と本試験は終了しています。
専門高校・専門学科・総合学科対象入試は、2026年11月3日までWeb出願、11月4日書類必着、11月14日試験です。課題研究の成果を活動報告書にまとめ、志望理由書等とともに提出します。
スキルパスでは、資格、探究、制作、コンテスト等の実績づくりから、書類と面接まで、大学・学科・方式に合わせて支えます。本人の経験を振り返り、学びたい分野へ具体的につなげていきましょう。
奈良大学の面接対策は、実施回と学科の違いを確かめ、自分で調べたことと志望理由を伝える準備から始まります。
出典:奈良大学公式入試概要・募集要項、2027年度AO入試募集要項、専門高校等対象入試募集要項。


