東京農工大学の推薦・総合型選抜を第一志望にしても、受験機会を一校だけに絞る必要はありません。農工大に合格したら入学する約束を守りながら、併願可能な私立大学の総合型・推薦入試にも出願できます。 工学部SAIL入試、農学部ゼミナール入試、学校推薦型選抜では選考内容が異なるため、方式ごとの準備と併願先を組み合わせることが大切です。

東京農工大学は専願?推薦・総合型は併願できる?
結論:東京農工大学を第1志望とし、合格したら必ず入学する前提なら、他大学の「併願可」の総合型・推薦入試へ出願できます。
工学部SAIL入試と農学部ゼミナール入試は、東京農工大学を第一志望とすることと、最終合格時の入学確約を求めます。農学部・工学部の学校推薦型選抜も、合格時の入学確約が条件です。これは「他大学へ一切出願できない」という意味ではありません。ただし、相手校の方式も併願を認めている必要があります。
- できる:専願を明記していない私立大学の総合型・自己推薦型・公募推薦型への出願。
- できない:東京農工大学と別の国公立大学の学校推薦型選抜への重複出願。農工大の学校推薦型選抜内で農学部・工学部・産業動物獣医師養成枠を重ねて出願すること。
- 注意:農工大に合格したら入学し、他大学の手続・受験は辞退します。併願先の合格発表と手続期限が先に来る場合も、出願前に確認してください。
つまり、「第一志望・入学確約=1校しか受けられない」ではありません。 農工大への入学を最優先にしながら、併願可の私立大学を選んで受験機会を増やすのが基本です。
出願条件の根拠:東京農工大学・2027年度総合型選抜要項、2027年度学校推薦型選抜要項。
2027年度|東京農工大学の推薦・総合型選抜と方式別対策
① 工学部 SAIL入試|共通テストなし・探究実績を発表
SAIL入試は、生命工学科、生体医用システム工学科、化学物理工学科、機械システム工学科、知能情報システム工学科で計30人を募集します。応用化学科はSAIL入試の対象ではありません。 書類では志望理由書、特別活動レポート、調査書などを確認し、次の選考ではプレゼンテーションや面接で研究・制作の中身を問います。大学入学共通テストは課されません。
スキルパス戦略:資格・コンテスト・独自研究などを一つのテーマにつなげ、「問い→方法→結果→改善」を本人が説明できる実績にします。学科ごとに求められる活動分野が異なるため、同じ発表資料を使い回さず、希望学科の研究との接点を作ります。SAILに最終合格したら入学することを前提に、私立の併願可方式だけを候補に残します。
② 農学部 環境資源科学科 ゼミナール入試|実験・レポート・共通テスト
環境資源科学科のゼミナール入試は3人を募集。志望理由書・活動報告書などの書類、実験を含むゼミナール、レポート、面接に加え、第二次選考合格後は指定の大学入学共通テスト3教科5科目を受験します。SAILとは違い、共通テストが必要です。 第一志望と最終合格時の入学確約も出願要件です。
スキルパス戦略:環境・資源の課題を観察とデータで捉え、仮説、実験条件、結果の読み取りを繰り返します。併願校も環境科学・生命科学・農学など学びの軸をそろえつつ、11月のゼミナールと1月の共通テストを並行して準備します。
③ 農学部・工学部 学校推薦型選抜|共通テストと書類で評価
学校推薦型選抜は農学部の全5学科で計32人、工学部の全6学科で計33人を募集します。学校長の推薦書、調査書、志望理由書と大学入学共通テストの成績を総合評価し、面接・小論文は課しません。 指定科目は学部・学科で異なるため、農学部と工学部を一括りにせず要項の科目表を確認してください。合格時の入学確約が必要です。
スキルパス戦略:共通テストの指定科目を先に確定し、学科を選んだ理由を研究・活動実績と結びつけて志望理由書に落とし込みます。私立の併願可方式なら準備を並行できますが、国公立大学の学校推薦型選抜に出願できるのは1大学・1学部のみです。農工大内の推薦方式を重ねて出すこともできません。
④ 産業動物獣医師養成枠|共同獣医学科の別枠
農学部共同獣医学科には、産業動物獣医師養成枠の学校推薦型選抜もあります。募集は若干名(最大2人程度)で、一般の学校推薦型32人とは別の扱いです。産業動物獣医師を目指す進路と出願資格が合う人は、専用の要項で条件を確認してください。獣医学系の併願は理工系3校とは別設計にします。
推薦・総合型選抜で必要な準備
- 共通化:資格や探究活動の証明、研究ノート、発表スライド、取り組みの結果と改善点。
- 作り分け:志望理由、学科で取り組みたい研究、面接で答える専門分野、大学指定の書式。
- 日程管理:各方式の合格発表と入学手続期限。農工大を第一志望とする約束に反しないよう、手続・辞退の期限を出願前に確認する。
東京農工大学を第1志望にした推薦併願校の組み方
工学・情報系の受験生なら、活動実績を生かせる併願可の私立大学3校を軸に、さらに挑戦できる大学を1校加える組み方が考えられます。共通の探究テーマを使いながら、志望理由と提出資料は大学ごとに作り分けます。
併願候補の私立大学3校
以下は工学・情報系を想定した候補です。農学・獣医学志望なら専門分野を優先して組み直します。
工学院大学|総合型・自己推薦型の対策自己推薦型など他大学との併願を認める方式を比較。スキルパス|推薦入試対策
東京都市大学|総合型・公募推薦の対策総合型と公募・併願制の対象学科・日程を確認。スキルパス|推薦入試対策
東京電機大学|総合型・公募推薦の対策2027年度の公募推薦は全学部で他大学との併願を認めています。スキルパス|推薦入試対策
推薦・総合型で、さらに挑戦できる大学
生命科学・情報科学の活動実績と出願資格が合う人は、立教大学理学部の自由選抜入試も比較できます。立教大学は他大学との併願を妨げないと案内しています。ただし、理学部各学科には個別の出願条件があり、試験日と東京農工大学の発表・手続日も確認が必要です。
立教大学理学部|自由選抜入試の対策活動実績と学科別の出願資格が合う場合の挑戦先。スキルパス|推薦入試対策
併願条件の確認先:工学院大学入試サイト、東京都市大学の総合型選抜、東京電機大学の公募推薦、立教大学の2027年度特別入試Q&A。
AI時代は資格・研究・制作の「実物」が重要
AI時代は、整った文章だけでは差が付きません。資格・探究・制作の実績を自分で作り、その過程を説明できることが推薦・総合型の軸になります。特にSAILでは特別活動レポートと発表、ゼミナール入試では実験と考察、学校推薦型では共通テストと志望理由書が重要です。
スキルパスが推薦・総合型の併願に強い理由
スキルパスは理系大学院講師を中心に、資格取得の設計、探究・研究実績づくり、志望理由書、プレゼン・面接、共通テストを伴う方式の学習計画まで一体で支援します。東京農工大学に合格したら進学するという第一志望の条件を守りながら、出願できる私立の方式と日程を一緒に組み立てます。
よくある質問
「第一志望」と書かれていたら、他大学を受けられませんか?
一律に受験禁止とは限りません。ただし、東京農工大学のSAIL・ゼミナールは最終合格時に必ず入学する条件です。相手校も併願を認め、辞退できる方式かを確認してください。
東京農工大学の学校推薦型と、別の国立大学の学校推薦型を同時に出せますか?
出せません。東京農工大学の2027年度募集要項は、国公立大学の学校推薦型に出願できるのは1大学・1学部のみと明記しています。
工学部SAIL入試には共通テストが必要ですか?
必要ありません。一方、農学部のゼミナール入試と農学部・工学部の学校推薦型選抜では、指定科目の共通テストが必要です。
方式・日程は大学の最新の募集要項ページで確認できます。東京農工大学を第一志望にした推薦併願の相談は、下のフォームからどうぞ。



