東北大学「科学者の卵養成講座」は、大学の講義と研究活動を通じて、科学の問いを深める高校生向けプログラムです。講座で学んだことに、本人が研究を進めた過程を組み合わせることが推薦対策につながります。2026年度の参加方法と、2027年度入試で成果を伝える準備を紹介します。
科学者の卵養成講座で学べることと参加条件
2026年度の高校生プログラムは、4月時点の高1・高2(高専生を含む)が対象です。募集人数は合計100名程度(自己推薦80名程度、学校推薦20名程度)です。全国から応募でき、書類審査で選考します。募集締切は5月11日へ延長され、終了しています。
自己推薦では、動機や興味のある分野を自己推薦書へまとめます。研究基礎コースで最先端の講義を受け、レポートを作成し、選抜された人は研究発展コースで研究室の活動へ進みます。自己推薦での受講と、研究室での実習への選抜は別です。
学校推薦は、高校等で続けている理数系研究を、3名以内のグループまたは個人で深める方法です。高校主体の研究を大学教員やメンターが支援する研究推進コースで、研究発展コースの研究室実習とは異なります。ここでの学校推薦は、講座への応募方法です。
さらに選抜を経た2年目の研究重点コースもあります。他機関のGSC・STELLAへ応募はできますが、同じ年度の重複受講はできません。2027年度の新規募集は、今後の公式発表を確認しましょう。
参加した経験を、推薦で伝わる成果へ
例えば、水環境に関心があれば、地域の河川水質と降水量の公開データを比べ、どの時期に特徴が見られるか調べる方法があります。実際の研究テーマは指導者と相談し、データの定義、比較条件、分かったことと残った疑問を記録しましょう。グループ研究では、自分の担当と仲間の成果を分けて説明することも重要です。
資格と研究成果をどう組み合わせるか
数値データを扱う研究には統計検定2級、数理的な理解には数学検定、解析を自動化するなら情報系資格の学習が考えられます。英語の学習も、論文や発表に必要な知識を補う準備になります。講義のレポート、資格で学んだ方法、研究で使った経験をつなげましょう。
研究・学習実績を伝えられる大学3校
| 大学・2027年度の方式 | 講座の学びから準備したい成果 |
|---|---|
| 電気通信大学Ⅱ類・総合型選抜 | 講座と研究の内容、本人の担当と工夫 |
| 工学院大学情報学部・探究成果活用型 | 理数探究と発表経験を裏付ける資料 |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜(AO) | 問いの設定、データ比較、考察の経過 |
電気通信大学の2027年度総合型選抜要項7ページ(PDF9頁)は、Ⅱ類の活動実績報告書に「内容紹介」と記載しています。資格や大学のセミナー等の一覧に添え、何を学び、どう取り組んだかを伝える資料です。講義で関心を持った問いから研究条件を見直した経過や、グループ内の本人の担当を、受講の証明と成果資料で説明する方法が考えられます。
Ⅱ類は2027年3月卒業見込み等が対象で、合格時の入学確約が必要です。3分以内の自己PR映像も提出し、書類選考後に発表・面接・口頭試問があります。受講名に加え、自分の研究や制作の内容を説明する準備が大切です。
工学院大学情報学部の探究成果活用型選抜は、2027年3月卒業見込みで、理数系の探究と、学内外での発表または外部コンクール等への提出経験がある人が対象です。研究して発表した経験まで、出願前に用意することが必要です。
全体評定は普通科・理数科3.2以上、専門学科3.5以上です。その他の学科は、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと指定理科1科目群を両方履修・履修見込みなら3.2以上、それ以外は3.5以上となります。一次は英語・数学と探究書類、二次は発表と質疑応答です。
出典:工学院大学・2027年度探究成果活用型要項4〜5ページ
東京電機大学理工学部の総合型選抜(AO)では、問いを立てて情報収集・分析・考察を行った過程を活動報告書や発表で伝えられます。高校卒業者・2027年3月卒業見込み等が対象です。高校卒業資格のルートは数学・外国語が各3.3以上で、普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修が必要です。一次は事前課題・活動報告等、二次は発表と口頭試問を含む面接で、他大学と併願できます。
出典:東京電機大学・2027年度総合型選抜要項4・6〜9ページ
理系推薦には、倍率が比較的落ち着いた方式も
2026年度入試では、金沢大学理工学域物質化学類のKUGS特別入試・総合型選抜は、受験者7人・合格者3人で実質倍率2.33倍でした。プログラムの参加選考とは別の、大学入試の実績です。
資格、研究で得た成果、基礎学力を早くからそろえることで、名門理系大学も目標にできます。倍率だけで判断せず、本人の分野や評定、発表経験に合う方式を選びましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで、プログラム参加を推薦の実績へ
スキルパスでは、自己推薦書の関心を具体的な問いへ整理し、数学・統計・英語など、研究に必要な学習を資格対策と組み合わせます。水質データのテーマなら、Pythonによる集計、時期ごとの比較、仮説を確かめ直す方法を支援できます。受講した経験を、本人の判断と成果が残る実績へ育てる指導です。研究ノートと担当記録、図表、発表への意見を整理し、志望校ごとの活動報告や志望理由へつなげます。方法の理由や分析の限界を答える面接・口頭試問まで支えます。
スキルパスは、オンラインの個別指導で、学習計画から活動資料、大学別の志望理由書・発表・口頭試問まで徹底伴走します。受講前の準備や、受講後の成果の生かし方を、下の無料受験相談フォームからご相談ください。


