熊本大学の「新・肥後時修館」は、高校生が大学の授業を先取りできる高大接続プログラムです。生命科学、情報・通信、薬学などへの関心を、実際の学習で深められます。
修了成果を他大学の推薦・総合型選抜へ生かすことも考えられます。資格の学習と組み合わせ、何を理解し、そこからどんな問いが生まれたかを説明する準備が大切です。
新・肥後時修館の対象と参加方法
2026年度は、日本国内の高校・中等教育学校後期課程に在学し、学校長から推薦された人が対象です。高校1・2年生限定とはされていません。願書受付は6月1日〜7月27日で、書類選考でした。次の年度の参加を考える人は、今後の募集案内を確認しましょう。
大学の早期教育を受け、レポート等の評価で認められた単位は、熊本大学へ入学した後に認定を申請できます。大学の科目を履修する制度と、学部へ合格するための入試は別です。
2026年度は生命科学・情報通信・薬学など4科目
| 科目 | 単位 | 公表された履修期間 |
|---|---|---|
| 最先端の生命科学c | 1 | 2026年10〜11月末 |
| 暮らしと情報・通信技術a | 1 | 2026年10〜11月末 |
| 現代社会と薬学A | 2 | 2026年10〜11月末 |
| Socio-Cultural Studies(a) | 1 | 2026年10〜11月末 |
受講はオンデマンドまたはオンラインです。授業によっては決まった時間の参加が必要になります。検定料・入学料は無料ですが、授業料は1単位5,500円です。希望科目のシラバスと学校の予定を照らし合わせましょう。
2026年度要項では、修了認定を3月末までに行い、修了証は他大学への出願時に活動歴として利用できると案内しています。出願時に何を証明できるか、修了認定の時期も含めて準備することが重要です。
高1・高2から、学習を探究へ発展させる
推薦の出願時期が近づいてから、受講、資格、成果発表を一度にそろえるのは大変です。高1・高2から始めれば、授業で知ったことを自分の探究へ使い、結果を見直す時間を取りやすくなります。
例えば情報・通信の学びから、公開された気象データを集める仕組みや、センサーによる測定に関心を持つことが考えられます。自分でプログラムを作った場合は、データの欠けをどう扱い、処理をどう確かめたかまで記録しましょう。これは活動の発展例であり、実際に取り組んだ内容に合わせて説明します。
生命科学を学ぶ場合も、授業の感想に加え、文献を比較して分かったこと、まだ説明できない疑問を残す方法があります。受講内容と、自分で調べたり検証したりした部分を分けて整理すると、本人の関心が伝わります。
資格を「研究で使える知識」にする
生命科学なら生物検定・化学検定、データ分析なら統計検定、情報処理なら情報系資格の学習が考えられます。資格の取得は知識を示す実績になり、学んだ方法を調査や制作で使えば、その理解も具体的に説明できます。
残しておきたいのは、受講・修了の証明、読んだ資料、図表やコード、方法を変えた理由、考察です。大学で深めたい分野とつながる成果を選びましょう。
学習成果を生かして考えたい大学3校
| 大学・2027年度の方式 | 学びと成果の接点 |
|---|---|
| 工学院大学先進工学部・探究成果活用型選抜 | 生命科学や化学の学習から発展した理数探究と発表 |
| 電気通信大学情報理工学域Ⅱ類・総合型選抜 | 情報・通信の学習、データ処理や制作の記録 |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜(AO) | 自分で問いを立て、分析・考察した活動 |
工学院大学先進工学部:探究して発表した経験へ
2027年度の探究成果活用型選抜は、現役生で、理数系の探究と、学内外での発表または外部コンクール等への提出経験がある人が対象です。大学の授業を受けただけで探究・発表の条件まで満たすとは限りません。生命化学など志望する分野に合う問いを深め、成果を説明する経験も準備しましょう。
先進工学部の全体評定は、普通科・理数科3.2以上、専門学科3.5以上です。その他の学科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと指定理科1科目群を両方履修・履修見込みなら3.2以上、それ以外は3.5以上。一次は英語・数学と探究書類、二次は発表と質疑応答です。
出典:工学院大学・2027年度探究成果活用型選抜募集要項4〜5ページ
電気通信大学Ⅱ類:受講内容と本人の工夫を紹介
2027年度要項7ページでは、活動実績報告書で資格や大学のセミナー等の一覧に内容紹介を添えます。情報・通信の授業から何を学び、自分の制作や分析にどう使ったかを説明する方法が考えられます。
Ⅱ類は2027年3月卒業見込み等が対象で、合格時の入学確約が必要です。3分以内の自己PR映像を提出し、書類選考後に発表・面接・口頭試問があります。修了認定前の出願なら、修了済みと記載せず、その時点の受講状況と成果を整理してください。
東京電機大学理工学部:学習から生まれた課題を伝える
総合型選抜(AO)は、高校卒業者・2027年3月卒業見込み等が対象です。高校卒業資格のルートでは数学・外国語が各3.3以上。普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修が必要です。
一次は事前課題・活動報告等、二次は発表と口頭試問を含む面接で、他大学と併願できます。受講をきっかけに情報を集め、結果を比較し、考えた過程を活動資料で伝える準備が考えられます。
出典:東京電機大学・2027年度総合型選抜要項4・6〜9ページ
資格と学習成果で、倍率が落ち着いた理系推薦へ
2026年度の熊本大学理学部理学科の学校推薦型選抜Ⅱは、受験者31人・合格者20人で、実質倍率は1.55倍でした。先取り履修の選考とは別の、大学入試の実績です。
早期から資格、学習・探究の成果、基礎学力を組み合わせれば、名門理系大学も目標にできます。本人の関心と出願条件が合う方式を選ぶことが大切です。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで先取り履修と大学別の推薦対策をつなぐ
スキルパスは、理系推薦に向けた実績の組み合わせ方や資格対策を熟知しています。参加前には、学びたい科目とこれまでの活動を整理し、本人の言葉で志望理由を伝える準備から支援します。
受講中は授業で必要な数学・統計・情報・理科の学習を補い、自分の問いへ発展させる方法を検討できます。例えばデータを使う活動なら、集計条件、グラフ、結果の解釈を確認し、考察を説明する資料へまとめる準備が考えられます。
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