北九州市立大学の「GEEKKイニシアチブ」は、AI・IoT・ロボットなどを学び、自分のテーマで研究開発に取り組む高校生向けプログラムです。大学で学んだ知識を使い、動く仕組みや分析結果を残す経験は、理系の総合型選抜で伝える実績につながります。
資格の勉強と研究を早くから組み合わせれば、国公立や有名理系私立も目標にできます。応募条件と、成果を他大学の入試へ生かす方法を紹介します。
GEEKKの対象と選抜、受講期間
本編は「ギークス」と「エキスパート」の2段階です。高校生のほか、高専・高等専修学校・中等教育学校の高校生相当の生徒が対象で、ギークスは高校1年生が推奨されています。
市外・県外からも参加可能です。オンライン主体ですが、一部は北九州での対面受講が必要です。受講料は無料で、2026年度の新規募集は締め切られています。
| プログラム | 2026年度開始の公表内容 | 学びと成果 |
|---|---|---|
| エントリー・環境ハック | それぞれ1日の体験セミナー | PythonやIoTを体験し、本編への関心を確かめる |
| ギークス | 選抜40人、48時間。2026年8月〜2027年3月 | プログラミング、統計、研究倫理、試作開発、修了ピッチ |
| エキスパート | ギークス修了生から選抜13人。2027年4月〜2028年3月 | 教員の指導による独自テーマの研究と成果発表 |
ギークスの選考では、テクノロジへの関心や熱意が評価されます。応募作品はプログラムやロボットのほか、企画書、作文、データなども対象です。エキスパートは外部から直接応募する方式ではありません。
1日の体験参加と本編の修了は区別しましょう。2026年度開始の本編は2027年以降にも続くため、高校の学年と大学出願までの期間を踏まえた計画が必要です。
「何を調べ、どう直したか」を実績に残す
例えば、教室の明るさをセンサーで測り、時間帯や天候による違いをPythonで分析する探究が考えられます。最初は測定値が安定しなくても、設置位置や測定間隔を変え、結果を比較した過程に説明する価値があります。
残しておきたいのは、研究の問い、測定条件、コード、グラフ、試作機の写真、改善前後の結果です。共同制作なら担当部分も記録してください。完成品に加え、自分の判断と試行錯誤が分かる資料が、活動報告や面接の根拠になります。
修了証とデジタルバッヂは学習歴の証明です。それに研究成果を添えることで、学んだ内容を具体的に伝えられます。
資格学習を研究の理解につなげる
情報系ならITパスポートで情報技術の基礎を確認し、プログラミングやデータ分析へ進む方法があります。統計検定の学習も、測定値のばらつきやグラフの読み取りに役立ちます。
「学んだ考え方を研究のどこで使ったか」を説明することが大切です。得意分野に応じて、コンテストへの提出や校内での発表まで目標を広げられます。
GEEKKの学びを生かして考えたい大学3校
| 大学・方式 | 成果との接点と出願条件 |
|---|---|
| 電気通信大学・情報理工学域Ⅱ類/総合型選抜 | 他大学のセミナーや制作活動を報告。2027年3月卒業見込み等が対象で、合格時の入学確約が必要 |
| 金沢大学・理工学域電子情報通信学類/総合型選抜Ⅱ | STELLAの所定段階修了も出願資格の一つ。他大学実施分は事前相談が必要で、GEEKKの段階との対応確認が先 |
| 東京電機大学・理工学部/総合型選抜(AO) | 活動報告と発表で研究過程を説明。数学・外国語各3.3以上と課程別の履修条件があり、他大学と併願可能 |
電気通信大学の2027年度要項7ページには、活動実績報告書の対象として「他大学でのスクーリング・セミナー参加」とあります。GEEKKでの受講内容に、試作機や分析結果、その中での自分の役割を添える準備が考えられます。
Ⅱ類は3分以内の自己PR動画も提出し、書類選考後に発表・面接・口頭試問があります。参加名と成果の中身をセットで示す準備が大切です。
出典:電気通信大学・2027年度総合型選抜要項3・7〜9ページ
金沢大学は「研究計画を策定する段階を修了した者」をSTELLAによる出願資格としています。他大学実施分の事前相談期限は2026年9月30日です。GEEKKへの参加や通常の修了証だけで、この要件を満たすと判断せず、対象段階と証明書を大学へ確認してください。
電子情報通信学類は2024年4月〜2027年3月の卒業・卒業見込み等が対象で、合格時の入学確約が必要です。指定教科・科目の共通テストと、発表を含む口述試験があり、研究と並行して教科学習も必要です。
出典:金沢大学・2027年度KUGS特別入試要項3・30ページ
東京電機大学理工学部は高校卒業者・2027年3月卒業見込み等が対象です。普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修が必要です。一次は事前課題・活動報告等、二次は発表と口頭試問を含む面接です。
出典:東京電機大学・2027年度総合型選抜要項4・6〜9ページ
理系推薦には倍率が比較的落ち着いた方式も
2026年度の金沢大学理工学域物質化学類の総合型選抜は、受験者7人・合格者3人で、実質倍率は2.33倍でした。これは大学入試の実績で、GEEKKの参加選考とは別です。
資格、研究成果、基礎学力を早くからそろえることで、名門理系大学も目標にできます。研究分野や評定、教科の得意不得意に合う方式を探しましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで参加準備から推薦対策まで
スキルパスは、資格対策と実績の組み合わせ方を熟知した理系の推薦対策塾です。GEEKKへの応募前なら、関心を研究の問いにまとめ、企画書や小さな制作物で意欲を示す準備から支えます。
受講中は大学の指導を踏まえ、Pythonの基礎、データ整理、統計の理解を補い、自分で結果を説明できる状態を目指します。例えば照度の研究なら、測定条件をそろえた比較や、結果に合うグラフの選び方まで検討できます。
出願時には、研究記録から本人の工夫を整理し、大学で学びたい内容につなげます。活動報告、志望理由書、成果物を見せる発表、原理を問う口頭試問まで、オンラインの個別指導で徹底伴走します。下の無料受験相談フォームからご相談ください。


