神奈川工科大学の「陶芸〜茶器制作〜」は、協定高校等の茶道部員を対象に、全2回で自分の茶器を作る高大連携講座です。部活動で使う道具を制作する経験から、形と使い心地、材料と加熱による変化への疑問を深められます。作品と制作記録に物理・化学の学習や探究を組み合わせ、理系の総合型選抜・公募推薦で伝わる実績づくりを考えましょう。
陶芸〜茶器制作〜で学べることと参加条件
対象は、神奈川工科大学と高大連携協定を結ぶ高校・中等教育学校の茶道部員です。2026年度は5月以降、大学のKAIT工房で2回に分けて実施する案内で、日程や実習内容は学校と相談して決めます。顧問の先生も参加できます。
専門家の指導で成形や施釉などに取り組みます。実習例は、初回に講義と成形、工房での乾燥・素焼きを挟み、2回目に釉薬で色や模様を付ける流れです。この例では2週間以上の間隔を空け、最後の焼成は工房が行います。各回は3時間程度が目安で、同時実習は8人まで。人数が多ければグループを分け、6人以下なら電動ろくろ体験も相談できます。
学校経由で公印付き申込書をまとめて提出し、粘土代500円、交通費・昼食代は自己負担です。講座後約1か月を目安に高校ごとに振り返りレポートを提出し、成果認定後に修了証書が授与されます。12月19日の受講成果発表会にも、都合が合えば参加できる計画です。
参加した経験を、推薦で伝わる成果へ
例えば、同じ用途の茶器でも形や厚さが違うと、持ちやすさや使い方にどんな違いが出るかを調べる活動が考えられます。最初の構想、成形中の工夫、完成後の気づきを写真や図で残す方法です。制作で失敗した点や修正理由も、学びの記録になります。
作品の完成だけで終えず、材料や形への疑問を調べた過程を残すことが大切です。茶道部での使用経験から気づいたことと、物理・化学で説明したいことを分けると、部活動と理系への志望理由を結び付けやすくなります。
資格と研究成果をどう組み合わせるか
物理検定や化学検定へ向けた学習を、熱や材料の性質を理解する土台にする方法があります。寸法や重さ、制作前後の変化を記録し、表計算やPythonで比較するなど、情報・統計の知識を使う探究も考えられます。自分が調べられる範囲で問いを選び、データと解釈を残しましょう。
以下の3大学の2027年度方式は2026年9月に出願を終えています。制作や12月の発表が出願後なら、その成果を9月の既得実績にはできません。2027年度要項は方式比較の例で、今後の制作・探究は主に翌年度以降へ生かす計画が必要です。
研究・学習実績を伝えられる大学3校
| 大学・方式 | 茶器制作を生かす方向 | 準備の要点 |
|---|---|---|
| 神奈川工科大学・探究活動発表方式 | 制作の工夫と考察 | 専願、活動報告、発表・面接 |
| 電気通信大学・Ⅲ類 総合型選抜 | 理工学の原理を使った研究と検証 | 現役等、入学確約、研究報告・発表 |
| 東京電機大学・理工学部 AO | 材料や設計への問いと検証 | 評定・履修、事前課題、発表 |
神奈川工科大学の2027年度探究活動発表方式は、合格した場合に必ず入学する専願制です。工学部・情報学部と管理栄養学科で実施され、探究の分野自体は限定されていません。要項43ページは「課題発見から分析・考察に至るプロセス」を重視すると説明しています。制作の条件変更、失敗の原因、改善の根拠が、その説明に生かせます。
活動発表・面接50%、活動報告書20%、書類30%で評価します。面接約20分のうち発表は約7分。学科別の選抜方針に合わせた資料と、内定後の課題提出も必要です。
出典:2027年度探究活動発表方式要項42〜49ページ(PDF1〜8頁)
電気通信大学Ⅲ類の2027年度総合型選抜は、活動実績の一覧と、高校等で取り組んだ理工学の代表的な研究を活動実績報告書にまとめます。要項7ページ(PDF9頁)は「研究方法と結果」と記載し、関連する基礎的な原理・法則・応用も含めた説明を求めています。材料を調べた研究なら、形や素材の条件、制作前後に測った値、その変化をどう考えたかを図表とともに説明する準備につなげられます。
2027年3月卒業見込み等が対象で、合格時の入学確約が必要です。共通テストを課さず、一次は書類、二次は約10分の発表と約20分の質疑・口頭試問で選考します。Ⅲ類では、Ⅰ・Ⅱ類のような自己PR映像の提出は求められていません。講座への参加に加え、本人の研究方法と結果を説明できる実績を準備しましょう。
東京電機大学理工学部の総合型選抜(AO)は、高校卒業者・2027年3月卒業見込み等が対象です。高校卒業資格のルートは数学・外国語が各3.3以上。普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修が必要です。事前課題・活動報告等と、発表・口頭試問を含む面接で選考し、他大学と併願できます。
出典:東京電機大学・2027年度総合型選抜要項4・6〜9ページ
理系推薦には、倍率が比較的落ち着いた方式も
2026年度入試では、金沢大学理工学域物質化学類のKUGS特別入試・総合型選抜は、受験者7人・合格者3人で実質倍率2.33倍でした。プログラムの参加選考とは別の、大学入試の実績です。
資格、研究で得た成果、基礎学力を早くからそろえることで、名門理系大学も目標にできます。倍率だけで判断せず、本人の分野や評定、発表経験に合う方式を選びましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで、プログラム参加を推薦の実績へ
スキルパスでは、茶道部での経験から、材料や設計への関心を見つけ、物理・化学の資格学習や具体的な調査を組み合わせられます。作品の写真だけでなく、構想図、比較した条件、測定記録、修正理由を整理し、成果資料にまとめる準備もできます。
志望理由書では、なぜ茶器づくりから工学や化学へ関心が広がったかを、本人の経験で具体化します。発表や口頭試問では、作品を示しながら、根拠を持って言えることと、大学で確かめたい課題を説明する練習もできます。部活動とものづくりを、学問への問いが伝わる実績へ育てることを支援します。
スキルパスは、オンラインの個別指導で、学習計画から活動資料、大学別の志望理由書・発表・口頭試問まで徹底伴走します。受講前の準備や、受講後の成果の生かし方を、下の無料受験相談フォームからご相談ください。


