地域を歩いて課題を見つけ、住民や店の人と話し、自分たちの提案を考える。松本大学、飯田市、飯田OIDE長姫高校が連携する「地域人教育」は、地域を知ることから課題解決へ学びを進める取り組みです。高校で継続してきた調査と本人の工夫を、資格の知識とともに伝えることが、推薦・総合型選抜への準備になります。
3年間で深める地域の学び
高校の現行カリキュラムは、1年次に地域を知り、2年次に地域へ参加し、3年次に地域の課題解決に向けて行動する構成です。フィールドワークやインターンシップ、少人数のグループでの研究、成果発表・報告書作成などを通じて学びます。
これは飯田OIDE長姫高校の教育活動です。全国の高校生が松本大学へ個人で申し込む公募講座ではありません。在籍校の授業や連携先で、どのような調査・助言の機会があるかを確かめる際にも参考になります。
2026年の松本フィールドワーク
松本大学の2026年5月27日付資料は、6月2日に商業科1年生80人を対象とする、お城下町地区でのフィールドワークを案内しています。事前学習を踏まえて商店の方へインタビューし、地域の魅力や困り事を一人5つずつ報告シートへ記録する計画です。
その後はグループで調査結果をまとめ、地域の関係者へ発表する構成です。KJ法を用いるまとめ作業も示されています。大学の資料は実施前の案内なので、当日の参加人数や達成した成果の報告としては扱いません。
事前の予想、現地で見たこと、話を聞いて考え直したことを区別して記録することが、推薦へつながる学びになります。班で整理した内容と、自分が集めた情報や提案した点も分けて残しましょう。
出典:松本大学・2026年地域人教育フィールドワーク実施案内
感想から、根拠のある提案へ
例えば「歩いて回りにくい」と感じたなら、どの場所で、どのような人が、何に困っているのかを具体化できます。案内表示、道の幅、休憩場所、移動距離など、自分たちが調べられる対象を決める方法があります。
聞き取りでは、店の人、住民、来訪者で立場や見え方が違います。少人数の意見を街全体の意見とせず、調査相手や時間帯、調べられなかったことも記録してください。地図や公開統計と照らし合わせ、提案の前提が妥当かを確かめることもできます。
提案が採用されたかだけでなく、根拠を集め、方法を変え、考察を深めた過程も実績の中身です。実施していない改善を実施済みとせず、検討した案と確かめた結果を分けましょう。
資格を地域の調査に生かす
統計検定で学ぶ人数と割合、データの比較を、地域の調査に結び付ける方法があります。簿記の学習は、商品やイベントの費用・収益を考える基礎になります。ITパスポートや情報処理の学習を、資料整理や情報発信へ生かす組み合わせも考えられます。
情報分野に進みたい場合は、公開データを処理するプログラムや、地域情報を探しやすくする試作へ発展させる方法があります。その場合も、コードの仕組みや設計の理由を本人が説明できることが重要です。これらは発展例で、地域人教育の共通必須課題として指定されたものではありません。
探究と資格から考える大学3校
| 大学・2027年度方式 | 学びとのつながり | 条件・選考の例 |
|---|---|---|
| 滋賀大学経済学部・資格・検定型 | 地域経済の問いと資格の知識 | 日商簿記1級等、卒業時期、入学確約 |
| 名古屋学院大学データ経営学科・情報・商業系資格重視入試 | 地域・企業のデータを考える志望理由 | 日商簿記2級等、取得時期、専願 |
| 電気通信大学Ⅱ類・総合型選抜 | 情報技術による分析・制作へ発展 | 現役等、入学確約、活動資料・発表 |
滋賀大学の資格・検定型は、日商簿記1級など所定の資格が必要です。2025年4月〜2027年3月に高校卒業等の資格を満たす人が対象で、合格時の入学確約も求められます。共通テストを課さず、調査書・志望理由書・活動報告書等に基づく個人面接で総合評価します。地域を調べた経験と、経済・経営を学びたい理由を結び付ける準備が考えられます。
名古屋学院大学の同方式は日商簿記2級、ITパスポートなどが対象です。資格は高校在学中等、既卒者等は2024年4月1日以降の取得が条件です。高校卒業者・卒業見込み等が対象の専願制で、合格すれば必ず入学します。データ経営学科では、志望理由書20点、取得資格40点、面接40点で評価します。
電気通信大学Ⅱ類は、情報分野に関わる本人の活動を活動実績報告書等へまとめる方式です。2027年3月卒業見込み等と合格時の入学確約が必要で、3分以内のPR動画等の提出、書類選考後の発表・面接・口頭試問があります。地域を訪れた経験だけでなく、本人が開発した仕組みや解析手法の工夫を示せる成果へ深めましょう。
学年と出願時期に合わせた準備
2026年に高校1年生として参加する人は、2027年度入試より先の受験に向けて準備を進めることになります。以上の2027年度要項は準備の比較例です。本人の受験年度に条件を再確認し、資格を取る時期、探究を深める期間、成果を提出できる期限を考えてください。
理系にも比較的落ち着いた倍率の方式があります。2026年度の静岡大学工学部数理システム工学科学校推薦型選抜Ⅱは、受験4人・合格2人で実質2.00倍でした。本人の研究と資格、数学・理科の基礎を早くから育てれば、名門理系大学も目標にできます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの探究・資格・推薦対策
スキルパスは、推薦で伝える実績の組み合わせ方と資格対策を熟知しています。地域の活動で持った関心から、本人が調べられる問い、資格の学習、データ分析、大学別の成果資料へつなげる準備を支えます。
調査記録を見直し、班の成果と本人の役割、助言を受けて変えた点を具体化します。志望理由書では探究で残った疑問を大学の学びへ結び付け、面接では調査方法や結果の限界も説明する練習へ進みます。
地域で学んだ経験を、自分で問いを深めた実績として伝える対策です。オンラインの個別指導で徹底伴走します。下の無料受験相談フォームからご相談ください。


