関西学院大学の総合型選抜は、探究評価型、グローバル、学部特色、スポーツ選抜の4つです。面接だけでなく、口頭試問、プレゼンテーション、グループディスカッションなど、方式と学部によって審査が異なります。
2027年度の公式要項を基に、14学部の志望分野に合わせた質問・回答例と、方式別に準備したい点を整理しました。資格や活動の名称だけでなく、本人が考え、試し、学んだ過程を説明することが大切です。
以下の質問・回答例は独自の架空の練習用です。過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。省略部分には、本人が実際に取り組んだことを入れてください。
関西学院大学の面接は総合型4方式を区別する
探究評価型は、高校入学後の授業や正課外活動で行った探究と、その発表経験などを基に受験する方式です。一次は成果物を含む書類審査、二次は学部ごとの面接・発表等です。
グローバル入試は、国際的な活躍を志す者、インターナショナル・バカロレア、帰国生徒の3区分です。出願資格や一次審査は区分・学部ごとに異なります。二次も、口頭試問を含む面接や国際学部のグループディスカッションなどを確認してください。
学部特色入試では、学部の求める能力や活動、学ぶ意欲を評価します。神学部の講義受講・小論文、文系学部の小論文を含む一次審査、建築学部の実技など、面接以外に備える内容も異なります。社会学部・法学部には、この学部特色入試の募集はありません。
スポーツ選抜は、競技実績と学業・体育会活動の両立意欲等を評価する方式です。一次は書類と小論文、二次は学部ごとの面接等です。国際学部ではグループディスカッションが案内されています。
| 探究評価型の学部 | 二次審査の特徴 | 準備したい内容 |
|---|---|---|
| 神・文 | 発表を含む面接 | 探究の問い、調べ方、考察を簡潔に説明 |
| 社会 | 提出書類を基にした面接。発表の時間は特に設けない | 書類に書いたことと本人の役割を説明 |
| 法 | 発表約5分、面接を含む質疑応答約15分 | 本人自筆のA4・1枚レジュメなど所定条件を確認 |
| 経済・商 | 口頭試問・発表を含む面接 | データや資料から考えたこと、結論の根拠 |
| 人間福祉・総合政策 | 口頭試問を含む面接 | 活動や探究の過程、他者との関わり |
| 国際 | 発表とグループディスカッション | 探究の説明と、他の受験生の意見を受けた対話 |
| 教育 | 口頭試問・発表を含む面接 | 探究の内容と教育への関心 |
| 理・工・生命環境 | 口頭試問を含む面接 | 探究の方法、結果、専門分野を学びたい理由 |
| 建築 | 口頭試問・発表を含む面接 | 探究の成果と、空間・建築に関する関心 |
この表は探究評価型の審査です。同じ学部でも、学部特色やグローバル、スポーツ選抜にそのまま当てはめることはできません。発表の詳細が一次合格後に通知される方式もあるため、受験ポータルの案内も確認しましょう。
学部と方式を確かめ、提出した実績・探究・志望理由を、口頭でも具体的に説明する準備が大切です。
探究の成果物と資格を面接で説明できるようにする
探究評価型では、成果物と概要説明書、発表の記録などを提出します。成果だけでなく、問いを持った理由、調査・実験・制作の方法、途中で考え直したことを整理してください。グループ活動では、本人の役割と他のメンバーが担当したことを区別しましょう。
探究の発表経験は、校内の発表会なども対象です。大会名や賞の大きさだけで判断せず、大学が定める探究活動の条件、英語資格または評定の条件、理系の履修条件も確認する必要があります。
学部特色入試の理・工・生命環境学部では、数学検定2級以上、実用理科技能検定の物理・化学・生物・地学検定のいずれか2級以上の取得者に、合格証明書の任意提出が案内されています。資格の取得だけで合格が決まる仕組みではありません。学んだ内容を説明し、専門分野への関心とつなげて考えましょう。
工学部情報工学課程の学部特色入試には、自己推薦書に代えて本人の作品等を提出する方法もあります。制作物の背景・方法・過程、グループ制作なら本人の役割を説明する資料など、提出条件を確認してください。
14学部の質問例と実績を伝える回答例
次の例は、本人の経験を振り返るための練習用です。実際の課題や面接内容を示したものではありません。
神学部:人や社会について、どのような問いを持ちましたか
……(本人が人の生き方や宗教、社会との関係に関心を持った経験)……から、私は……(読書、対話、探究など)……に取り組みました。……(異なる考えに触れたこと)……を通して、自分の判断の前提も問い直す必要を感じました。大学ではキリスト教や思想を学び、人と社会について考えを深めたいです。
探究評価型と、キリスト教伝道者コースを対象とする学部特色入試では、出願条件と審査内容を分けて確認しましょう。
文学部:資料を読んで、考えが変わったことはありますか
……(本人の文学、歴史、哲学、心理などの探究)……では、初めは……(当初の見方)……と考えていました。しかし、……(比較した資料や調べた結果)……から、一つの説明だけでは捉えられないと感じました。大学では、資料を読み、根拠を確かめながら問いを深める方法を学びたいです。
社会学部:身近な問題をどう調べましたか
……(学校や地域での本人の気づき)……を基に、私は……(聞き取り、資料調査等)……を行いました。……(異なる立場や結果)……に触れ、自分の経験だけから全体を判断していたことに気づきました。大学では社会を捉える理論と調査の方法を学びたいです。
調査の対象や数に限りがある場合は、どこまで分かったかを区別して説明しましょう。
法学部:意見が異なる問題をどう考えましたか
……(本人が調べた制度や社会の問題)……について、私は……(比較した立場や資料)……を調べました。……(自分が重視した理由)……から現在は……(本人の考え)……と考えていますが、別の立場には……(考慮する必要がある点)……もあります。大学で法や政治を学び、根拠をもって考えたいです。
探究評価型の発表用レジュメは本人の自筆が条件です。電子機器を使う発表だと思い込まず、要項の使用条件を確認してください。
経済学部:データから何を考えましたか
……(地域経済、消費、格差などの本人の探究)……で、私は……(実際に比較したデータ)……を調べました。……(数値から気づいたこと)……がありましたが、同時に変化しているだけで原因と断定できない点も残りました。大学では経済の理論と分析方法を学び、現象をより深く理解したいです。
統計検定や数学の学習経験があれば、使った考え方と、分析で分からなかったことも説明してみましょう。
商学部:人や組織の活動で何を改善しましたか
……(行事の運営、販売、地域活動等での本人の役割)……では、……(運営上の課題)……がありました。私は……(提案して試したこと)……を行い、……(確認できた結果)……を振り返りました。大学では会計、経営、マーケティングなどを学び、経験だけでは分からなかった点を考えたいです。
簿記等の資格がある場合も、実際に学んだ知識や使った場面を説明しましょう。学部特色入試は出願区分ごとに条件・審査が異なります。
人間福祉学部:活動を通して相手への理解はどう変わりましたか
……(本人の地域活動、交流、支援等)……で、私は……(相手についての気づき)……を持ちました。……(話を聞いたことや、自分の関わり方を変えたこと)……から、自分が必要だと思うことと、相手が求めることは同じとは限らないと感じました。大学では、人の生活や社会の仕組みを理解して関わる方法を学びたいです。
国際学部:異なる意見に出会ったとき、どう考えましたか
……(本人の交流、語学学習、探究等)……では、……(異なる考え方)……に触れました。私は……(質問したことや資料を調べ直したこと)……を通して、相手の意見が生まれた背景を知る必要を感じました。大学では複数の視点から国際的な課題を学び、対話しながら考える力を身につけたいです。
探究評価型は発表とグループディスカッションです。他方式の国際学部でも討議がある一方、選択する区分で異なる審査もあるため、自分の要項を確認してください。
教育学部:学ぶ人の違いから何に気づきましたか
……(本人の学習支援、学校生活、子どもとの交流等)……で、同じ説明でも理解の仕方が異なることに気づきました。私は……(試した工夫)……を行いましたが、……(見直した点)……もありました。大学では、相手の背景や発達を理解し、学びを支える方法を学びたいです。
総合政策学部:複数の立場を踏まえて何を提案しましたか
……(地域、環境、情報、国際的な課題などの本人の探究)……では、……(調べた資料や意見)……を比較しました。……(本人の提案)……を考える中で、実現には……(他の分野や立場から考える必要)……があると感じました。大学では複数の分野を学び、課題に取り組む方法を考えたいです。
学部特色入試では課題レポートへの質疑と発表が含まれます。探究評価型の口頭試問と混同しないようにしましょう。
理学部:実験や考察で、どう仮説を確かめましたか
……(本人の数学・物理・化学等の探究)……では、……(立てた仮説)……を確かめるために……(比較した条件や計算)……を試しました。結果は……(実際の結果)……でしたが、……(測定や考察の限界)……も残りました。……(実際に取り組んだ数検・物理検定・化学検定等)……の学習も基に、大学で理論と実験を体系的に学びたいです。
工学部:制作でうまくいかなかったことをどう改善しましたか
……(本人のプログラム、機械、回路、材料等の制作・探究)……では、……(発生した問題)……に取り組みました。私は……(確認した原因と試した修正)……を行い、……(変化した点)……を確かめました。……(本人の資格学習やコンテスト経験)……を振り返り、大学で基礎と設計・開発の方法を深く学びたいです。
情報オリンピック等の結果を挙げる場合は、本人の成績に加え、どのように問題を考えたかも説明してください。
生命環境学部:生命や環境への関心をどう探究しましたか
……(本人の生物、健康、環境、化学等への関心)……から、私は……(観察、実験、資料調査等)……に取り組みました。……(条件を変えて確かめたこと)……から、……(本人が得た気づき)……がありました。……(実際の生物検定・化学検定等の学習)……も基に、大学で現象を科学的に理解する方法を学びたいです。
建築学部:空間や作品を通して何を考えましたか
……(本人が観察した建築、制作した模型や作品等)……では、……(利用者や環境についての課題)……に着目しました。……(調査や設計で工夫したこと)……を試す中で、見た目だけでなく、使い方や構造、周囲との関係も考える必要を感じました。大学では建築を多面的に学びたいです。
学部特色入試では、90分の鉛筆ドローイングと、発表を含む20~30分の面接が案内されています。自己PR資料の原本・コピー3部を持参し、電子機器は使用・持込不可です。探究評価型とは異なる準備が必要です。
発表・口頭試問・討議を受験方式に合わせて練習する
探究の説明は、「問いを持った理由」「方法」「結果」「考察」「残った課題」を順に整理すると伝えやすくなります。資格を学んだ場合も、知識をどの活動に使い、何がまだ理解できていないかを振り返りましょう。
発表は、本人が理解していない難しい言葉を増やすより、資料や実験の意味を説明する練習が大切です。口頭試問に向けては、提出した内容に関係する基礎知識を振り返り、考えた手順を声に出して説明してみてください。
グループディスカッションでは、自分の意見を述べる練習とともに、他の人の話を聞き、共通点や違いを踏まえて返す練習も役立ちます。発言量だけを増やすことを目標にしないようにしましょう。
本人の役割と考えた過程を整理すると、書類に書いた内容を発表や面接でも一貫して説明できます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
2027年度の選考日程と、これからの準備
2027年度総合型選抜の出願は、2026年9月1日~9月8日に実施されました。探究評価型の二次は10月24日または10月31日、学部ごとに実施され、合格発表は11月13日です。この年度の新規出願は終了しています。
すでに受験した人は、合否と入学手続きの案内を確認してください。これから受験を考える人は、ここで示した2027年度の条件を次年度へそのまま当てはめず、新しい要項の公表後に方式・資格・提出物を確認しましょう。
探究や作品づくりは、出願直前に文章だけ整える準備とは異なります。調べた資料、実験や制作の記録、発表した資料を残し、何を学び、何を考え直したかを説明できるようにすることが大切です。
スキルパスでは、本人の資格・探究・制作・コンテストなどの実績づくりから、志望理由書、成果物の説明、発表・面接までを大学と方式に合わせて支えます。
関西学院大学の面接対策は、方式と学部の違いを確かめ、本人の実績から学ぶ意欲を具体的に伝える準備が大切です。
出典:関西学院大学公式探究評価型2027年度要項、学部特色2027年度要項、グローバル2027年度要項、スポーツ選抜2027年度要項、共通冊子。


